［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

差し込む強い陽光に自然と目が覚める。
薄らと開いた眼に飛び込む見慣れぬ天井をぼやけた意識が捉える。
その光景に頭が活動を始める。現実の理解が始まる。
ハッと目を開き、布団を半分めくり起き上がると、襖の向こうから寝息が聞こえる。
その現実で記憶がつながる。二人で海に来たのだった。そして、二人とも泳ぎ疲れて寝るという、何とも素敵な夏の余暇活動をド平日にやってのけた。
日焼け止めを施したとはいえヒリつく肌と、何となくそのつもりはなくとも酷使した結果痛む全身の筋肉に昨日が現実であったと、

「イタタ……」
なんとなく身体を擦りながら立ち上がる。
うんっと伸びをして深呼吸する。
さて、どうしたものか、まだ寝てる同行者を起こすのも忍びない。
平日も平日だが時間はある。
そしてこの旅館にはいいお風呂がある。
となればやるべきことは必然的に導かれる。
出来る限り音を立てずに襖を開ける。薄暗い部屋の中、ちらと目をやると昏々と寝込む助手の姿が見える。
長時間の運転をし、炎天下で過ごし、そして遊泳に興じたのは相当こたえた様だ。あの姿勢からは起きるビジョンが見えない。
それでもなるべく音を立てないよう部屋を横切る。……何かいたずらでもと頭をよぎらないわけでもなかったが、あの寝込みっぷりを見せられてはいたずらする気も失せるというものだ。
そっと扉を開き、部屋を後にする。何となく一仕事終えたかのようにふぅと息をつき、浴場へ向かって歩き始める。
途中で見かけた女将（大女将かもしれない）に朝風呂の有無を確認すると、タオル類等を手渡される。
浴場は貸し切りであった、宿泊客が我々しかいないので当然と言えば当然なのだが。

「……贅沢な一日ね。……仕事の先が見えない以外は完璧な日常だわ」
大きく吐いたため息は、浴槽からの湯気にまぎれて消えた。


────


「すっかり長湯しちゃったわ。流石にもう起きてるかしら」
ホカホカと湯気を身にまとい部屋へと歩みを進める。
朝食の時間を少しだけオーバーしている。彼が寝ていたとしても朝食の用意をする女将に起こされているだろう。
そうして部屋の扉を開けると、朝食のお膳を前に項垂れている姿が目に映った。思わず声をかける。

「戻ったわ。……どうかしたの？朝食、苦手なものだらけだったとか？」
「！……笹子さん！」
「え、あ、はい」
勢いに驚きたじろぐ、
捨てられた子犬のような目でこちらを見つめ返す彼に驚くが、

「びっくりさせないでくださいよ！呼びかけても返事がないから先に帰っちゃったかと思ったじゃないですか」
「流石に車で二時間近くかかる距離を先に帰れないわよ。お風呂行ってただけだから女将に確認すればよかったのに」
「それが女将に聞いたら『お連れ様ですか？先に行かれましたよ』って言われて」
「なるほど」
「置いて行かれたと思ったらショックで脳が活動を休止しました。もう少し笹子さんがお戻りになるのが遅かったら延髄が生命活動を放棄したかもしれないです」
「ファクトチェックしないからよ。……まあ置いて行かれたとしたらショックなのはわかるけど。ごはん、冷めちゃってるじゃない」
「食事も喉を通らないというか、見えてないレベルでしたね。ってかすごいなこの旅館、この状態の僕を見てごはんの用意を平然と置いていくのプロ意識高すぎません？」
「まあ、年季の入った旅館だし、色々なお客さんを見てるんでしょう。とりあえず、温めてもらいましょうよ、私のご飯も出してもらいたいし」
そうして女将を呼ぶ。然々の用意を頼み、助手のお膳は一度下げられた。

「しかし、朝風呂ならそう言っておいてくれればよかったのに」
「そうは言うけど貴方、ものすごい外部を拒絶する寝方してたわよ。寝相がもう『疲れてるから起こさないでください』と言わんばかりに」
「……そうか、部屋の作り的に僕は寝相を見られてるわけですか」
「不可抗力よ」
「僕も不可抗力で部屋を見ておくべきでしたね」
「そこは抗ってくれたことに感謝ね」
「お、朝からいただく感謝は格別ですね」
「それも平日昼間に職場外でですものね」
「違いますよ笹子さん、我々がいるところ、そこが職場です」
「そうなんだけど。あ、来たわねごはん」


────


「おいしいですね」
「本当美味しいわ、なんでお客さんがいないのか不思議なくらい」
「何ですかねこれ、みそが違うのかな」
朝食に舌鼓を打つ。昨晩の夕飯のような豪華さはないが、こういうのでいいんだよと思わず言いたくなる朝食であった。

「本当、美味しいわね。こういう干物に小さい時に出会ってたら、魚嫌いの子供って減ると思うわ」
「いやーでも小骨は強敵ですよ、食べにくさは美味しさを上回ることありますからね」
「それは確かにそうかもしれないわ。食べやすいって強いものね」
「人はそうやって食べやすいものを好んできたから顎が細くなって親不知が顎に入りきらなくなることになってますからね。普遍的な人類の好みの話ですね」
「マクロな話になってきたわね。そんな最中、小さい話をしていいかしら」
「お、なんですか小さい話、温泉の成分の話とか？」
「それは後で実地調査にもう一度行きましょう。そうじゃなくて、今後の支所の話よ」
「……それはマクロの話ですかミクロの話ですか」
「とりあえずはミクロの、今日この後だけど……まあ、帰ったら自宅待機でいいわよね」
「良いと思います。そこそこ疲れてますし」
「それで、明日以降だけど……普通に出勤でも、良いかしら。」
「……本部からそのような指示が？」
「いいえ、何もないわ。でも自宅でいつまでもっていわけにもいかないもの」
「まあ、それは、そうですけど。……じゃあ今回のこれで反乱はおしまいにして、以降は大人しくしておきますか？」
「いいえ、そのつもりは毛頭ないわ。作戦を練る時間はいくらでもあるもの、何か出来そうなことはどんどんやっていきましょう。ある程度までは経費で落としてみせるわ」
「頼もしいですね。所長代理」
そう言って二人で笑いあう。
朝食のお膳を片付ける女将にチェックアウト時間を確認するも、特に設けてないとのことで、もう一度程度湯を浴びる時間は十分にありそうだ。

「じゃあ、行きましょうか」
「そうですね、昨晩と違って成分検査の視察ですから、しっかりお湯に浸からないと」
お互いにクックと笑いあいながら、

「今は、先の見えない状況で不安かもしれないけど、この支所を不当な扱いなんてさせないわ絶対」
「……それは、不当に平日にここにいる我々がいえたことではないのでは？」
「良いのよ。先に不当な指示を出したのはあちらなんだから、さ、行くわよ」

そうして浴場へと向かう。
日が高くなり始めた露天風呂は明るく、眩しいほどで、
先ほどはそう感じなかったが、一日の始まり、今後の行く先までを照らしそうだと、何となくそう思える光景であった。
壁越しにそんなことを彼に伝えてみると、奇遇ですねと僕も全く同じことを思ってましたと白々しい回答が返ってきたが、
どことなく漂っていた重い空気は払拭出来たのではないかなと思う。
これからどうなるのか、想像もできないが、
きっと彼となら、どうにかなるだろうな、と。朝日に照らされる湯船の中、そんな思いを巡らせていた。

偽黒初(77) から 銀の光焔 を手渡しされました。

　

神メロンが倒れると

小さな光の玉がふわっと出て、空へと飛び去っていった。

オニキス(301) に ItemNo.7 ライター を送付しました。

時空LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
料理LV を 5 UP！（LV89⇒94、-5CP）

ItemNo.30 銀の光焔 から射程3の毒牙『叩撃『Poison blow』』を作製しました！
　⇒ 叩撃『Poison blow』／毒牙：強さ272／［効果1］回復50 ［効果2］－ ［効果3］－【射程3】


巳羽(473) の持つ ItemNo.8 ものすごいお魚 から健食『スカイフィッシュ＆チップス』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 4 1 5 = 10 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 3 4 3 = 10 ］成功！料理の強さが増加！
ItemNo.33 禁断じゃない果実 から健食『食べることを禁じられた果実』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 3 6 1 = 10 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 2 6 4 = 12 ］成功！料理の強さが増加！
　⇒ 食べることを禁じられた果実／健食：強さ44／［効果1］攻撃6 ［効果2］防御6 ［効果3］器用6


麺屋の龍人(1595) により ItemNo.3 衣替え白衣 に ItemNo.6 滑々な変な本 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 3 2 3 = 8 ］通常付加
　⇒ 衣替え白衣／聖衣：強さ295／［効果1］体力49 ［効果2］護持45 ［効果3］－

麺屋の龍人(1595) により ItemNo.30 叩撃『Poison blow』 に ItemNo.1 ものすごい石材 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 3 2 6 = 11 ］通常付加
　⇒ 叩撃『Poison blow』／毒牙：強さ272／［効果1］回復50 ［効果2］体力40 ［効果3］－【射程3】

ドブ(1303) とカードを交換しました！

守護者の血焔 （クリエイト：ブラッド）


ピリオド を習得！
雲煙飛動 を習得！
アガレス を習得！
エリクシール を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

偽黒初(77) は アンデシン を入手！
Dr.笹子(831) は 殺生石 を入手！
麺屋の龍人(1595) は 殺生石 を入手！
偽黒初(77) は すごい毒牙 を入手！
麺屋の龍人(1595) は 水の光焔 を入手！
Dr.笹子(831) は 蒼の光焔 を入手！
Dr.笹子(831) は 神舐瓜 を入手！

偽黒初(77) に移動を委ねました。

マシカ区 L-4（沼地）に移動！（体調20⇒19）
マシカ区 M-4（沼地）に移動！（体調19⇒18）
チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『ツクナミ区 K-2：チェックポイント《小集落》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 偽黒初(77) の選択は ツクナミ区 K-2：チェックポイント《小集落》

MISSION!!
ウラド区 N-4：沼 を選択！
　　 - 偽黒初(77) の選択は ウラド区 N-4：沼

［803 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［437 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［472 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［202 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［398 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［330 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［271 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［197 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［118 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［142 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［154 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［309 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［48 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［226 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［102 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［110 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［110 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［58 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［88 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［75 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［15 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［41 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［90 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［100 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運
［18 / 100］ ―― 《線路》駆逐



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

どこかの森のなか。

　





　

大きな木に寄り掛かり座る３人。

　













　

　







　

明るい声で話すふたり。




ふたりの手などを一瞥し、上を向き静かに息を吐く白南海。

　

　

　










　








そう言って立ち上がり、その場を去る白南海。

　












　

　

　

チャットが閉じられる――

森の中の小さな沼。

沼の周囲の木々は不自然に枯れている。

　

その沼に誰かが立っている。

　






　

表情もなく、一点をまっすぐ見つめている。

　

　

少女が視線をこちらに向ける。

　




無表情のまま、笑い声のようなものを発する。

ゆっくりとこちらへと歩みを進める。

　

沼の泥水がビチャビチャと激しく跳ねる。

　

　

　

･･･身体中が危険を知らせてくる。