［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　長いトンネルを抜けたように視界が開かれ、意識が引き戻される。

「鰐淵、さん」

　視界はぐらついていた。しかし見たものは瞼の裏にこびりついている。
　俺の死体、俺を想う他人、俺を生き返す決意。
　不思議と一連の夢に動揺はなく、納得すらしている。ただ、体がひどく重く、自分のことがぼやけて曖昧になっていた。
　頭を押さえたままこちらを凝視する鰐淵さんを見遣る。先程より、小康状態のようだった。

「鰐淵さん、鰐淵さん、あんたは」

　たまらず凭れかかるように鰐淵さんを抱く。黒ずんだ指先の塵が散った。
　俺は、一度死んでいたのだ。このひとに救われて、このひとを失った。厳密には鰐淵さんになる前の彼を。彼自身の存在を犠牲にして今の俺が生きている。

「気持ち悪ィ……離せ、コラ」
「あんたは、自分を捨てて俺になったのか」

　鰐淵さんは元は俺とは何も関係の無いアンジニティだった。別のものだった。なのに、俺の一部になってしまった。

「あーあー……。バレちまったかァ。俺も、忘れてたのによォ」
「あんた、別物だったんだろう。元々俺の中に居なかったんだろう。どうして、俺になっちまったんだ」

　鰐淵さんは気だるそうに嗚呼と吐息を漏らして、居心地悪そうに瞳を瞼で覆った。

「元の俺、なんて。思い出したくなかった。忘れてたのに、思い出しちまった。なンか、よくわかンねーけど。なりたくてなった訳じゃねェよ。俺の収まった場所がたまたま此処だったってだけだ」

　鰐淵さんが疲れたように細く長く息を吐き出す。

「……渉。よく聞け。今、お前の中で俺のことが思い出されてお前のことが忘れられてるッてのは……あんまよくねェ状況だ」

　鰐淵さんが静かに告げる。俺の伸ばしていた腕は、手首辺りまで光を一切通さぬ影のように真っ黒に染まっていた。それがどういうことか、なんとなく俺にはわかっていた。

「俺ァ、自分を捨ててお前の一部になったハズだった。それが逆転しかけてる。……元の俺が、お前を喰い始めてる。お前はいずれ、俺に取り込まれて消えちまうだろう」

　死んだはずの自分の命が、再び潰えようとしている。しかしそれより、苦々しく語る鰐淵さんが気の毒だった。素振りから本意でないのは見て取れた。どうしたらいい、と聞くと彼は静かに首を振る。

「……どうしようもねェ。折角、お前を助けてやるつもりだったのによ。折角、鰐淵さんになれたのに、よ」

　鰐淵さんは歯噛みして、眉間に皺を寄せた。

「今は、何も出来ない自分が悔しくてたまらねェ。俺、お前でも鰐淵さんでもない虚無にまた戻ンのが、嫌で仕方ねェよ」

　鰐淵さんの呼吸が震え出す。
　その眼前に着けていたペンダント外して見えるように掲げた。突然二人に増えた俺たちに、気を利かせた仲間が揃いのものを、と作ってくれたものだ。

「……あんたは、俺だったよ。俺の中に居た。短い間だったけど。俺だったし、俺を助けてくれた」

　嘘ではない。例え作り出された接点だとしても、彼は俺と向き合い、俺を俺と向き合わせてくれた。
　ペンダントを見た鰐淵さんも、自身のそれを外し、同じ高さに掲げる。その顔はとても辛そうで、しかし笑っていた。
　俺も、もしかしたら彼という存在ももうすぐ無に帰るのかもしれない。けど俺は、彼は確かに存在していた。
　まったく怖くないと言えば、嘘になる。
　最早“卯島渉”という名は俺から離れつつあり、俺の体から出る煤はすっかり肩口まで広がっていた。
　やり残したことは幾つもあった。彼の想いも叶えてやれなかった。それでも、納得はしている。

　俺はここまでなのだろう。
　いや、本来もっと早くに終わっていた。鰐淵さんが居なければ。
　俺も彼の心も消えたとしても、ここまでの時間も彼の献身もここで交わした言葉も無意味ではないはずだ。

「莉稲──」

　眠ったままの彼女を一瞥する。まだ、名前がわかることに安堵した。
　莉稲を置いて行くのは、心残りだった。
　どうか。どうか幸福に生きてはくれないか。誰か導いてくれないか。それを俺が知ることは、見守ることはもう無いのだと知るとただただ無念だ。
　さっき彼女の今後を頼んでおくべきだったかもしれない。野上は論外として、水流園という真面目そうな青年の方。
　後悔というのはこうも先に立たないものだなと自分に呆れる。

　誰か、誰か彼女を頼む。
　俺は隣には居られないから、誰か。

　少しでいい。どうか、誰か、俺の話を聞いてほしい。

ENo.541 マテバ とのやりとり


ENo.1033 斎 とのやりとり

グラス(445) に 1161 PS 送付しました。
グラス(445) に 400 PS 送付しました。

ナキドリ(516) に ItemNo.36 フォーク を送付しました。
煙次(719) に ItemNo.25 磁鉄鉱 を送付しました。

ナキドリ(516) から 造花 を受け取りました。

煙次(719) から 方解石 を受け取りました。

煙次(719) から 書類 を受け取りました。

煙次(719) から 雪兎 を受け取りました。

サキ(768) から 書類 を受け取りました。

サキ(768) から 魔力溢れる滑々な渦巻石 を受け取りました。

サキ(768) から アタッシュケース を受け取りました。

合成LV を 9 DOWN。（LV99⇒90、+9CP、-9FP）

具現LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
防具LV を 14 UP！（LV85⇒99、-14CP）

ナキドリ(516) の持つ ItemNo.27 純情マフラー に ItemNo.7 アンデシン を合成し、純情マフラー を強化しました！（+27）
　⇒ 駄物発生！駄物 を入手！
サキ(768) の持つ ItemNo.10 穢れを知らないうさちゃんパーカー に ItemNo.6 アンデシン を合成し、穢れを知らないうさちゃんパーカー を強化しました！（+27）

サキ(768) により ItemNo.43 書類 に ItemNo.44 雪兎 を合成してもらい、魔力溢れる滑々な煙玉 に変化させました！
　⇒ 魔力溢れる滑々な煙玉／素材：強さ55／［武器］盲目50(LV90)［防具］煙霞50(LV95)［装飾］撒盲50(LV95)

サキ(768) により ItemNo.42 立派な皮+1 に ItemNo.45 書類 を合成してもらい、魔力溢れる滑々なクーポン券 に変化させました！
　⇒ 魔力溢れる滑々なクーポン券／素材：強さ55／［武器］追風50(LV95)［防具］滑々50(LV95)［装飾］幸運50(LV90)

ItemNo.43 魔力溢れる滑々な煙玉 から隔壁『神兎ノ白衣』を作製しました！
　⇒ 神兎ノ白衣／隔壁：強さ351／［効果1］煙霞50 ［効果2］－ ［効果3］滑々33


グラス(445) により ItemNo.42 魔力溢れる滑々なクーポン券 から射程2の戦盾『神風ノ蒲ノ穂』を作製してもらいました！
　⇒ 神風ノ蒲ノ穂／戦盾：強さ350／［効果1］追風50 ［効果2］－ ［効果3］魔力33【射程2】

グラス(445) により ItemNo.46 魔力溢れる滑々な渦巻石 から射程3の毒牙『災禍ノ蒲ノ穂』を作製してもらいました！
　⇒ 災禍ノ蒲ノ穂／毒牙：強さ159／［効果1］災20 ［効果2］－ ［効果3］魔力33【射程3】

ナキドリ(516) により ItemNo.14 揃いのペンダント に ItemNo.21 不思議な粉 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 6 3 3 = 12 ］通常付加
　⇒ 特質強化！効果3のLVが11増加！
　⇒ 揃いのペンダント／魔鏡：強さ318／［効果1］舞撃50 ［効果2］疫35 ［効果3］活力44

ナキドリ(516) により ItemNo.43 神兎ノ白衣 に ItemNo.47 アタッシュケース を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 6 2 3 = 11 ］通常付加
　⇒ 特質強化！効果3のLVが11増加！
　⇒ 神兎ノ白衣／隔壁：強さ351／［効果1］煙霞50 ［効果2］護持55 ［効果3］滑々44

ナキドリ(516) により ItemNo.46 災禍ノ蒲ノ穂 に ItemNo.25 造花 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 4 5 2 = 11 ］通常付加
　⇒ 特質強化！効果3のLVが11増加！
　⇒ 災禍ノ蒲ノ穂／毒牙：強さ159／［効果1］災20 ［効果2］狂30 ［効果3］魔力44【射程3】

ホークアイ(631) により ItemNo.42 神風ノ蒲ノ穂 に ItemNo.36 方解石 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 5 6 1 = 12 ］通常付加
　⇒ 特質強化！効果3のLVが11増加！
　⇒ 神風ノ蒲ノ穂／戦盾：強さ350／［効果1］追風50 ［効果2］回復30 ［効果3］魔力44【射程2】

タスク(1648) とカードを交換しました！

光るパイナップル （ナインスパーク）


クリエイト：リーウェイ を研究しました！（深度0⇒1）
スレーン を研究しました！（深度0⇒1）
スレーン を研究しました！（深度1⇒2）

サモン：ソルジャー を習得！
ウィザードフォーム を習得！
クリエイト：ワンダーランド を習得！
サモン：ジャイアントメカ を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

うさ子(266) は オパール を入手！
ナキドリ(516) は アンデシン を入手！
煙次(719) は 殺生石 を入手！
サキ(768) は 殺生石 を入手！
うさ子(266) は 翠の光焔 を入手！
サキ(768) は 水の光焔 を入手！
サキ(768) は ものすごいお肉 を入手！
サキ(768) は 桜の光焔 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。

［803 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［437 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［472 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［202 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［398 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［330 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［271 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［197 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［118 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［142 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［154 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［309 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［48 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［226 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［102 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［110 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［110 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［58 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［88 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［75 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［15 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［41 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［90 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［100 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運
［18 / 100］ ―― 《線路》駆逐



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

どこかの森のなか。

　





　

大きな木に寄り掛かり座る３人。

　













　

　







　

明るい声で話すふたり。




ふたりの手などを一瞥し、上を向き静かに息を吐く白南海。

　

　

　










　








そう言って立ち上がり、その場を去る白南海。

　












　

　

　

チャットが閉じられる――