［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

――ほの暗い底から意識を取り戻す。
目が覚めた時に広がっていたのは濁った空の色、ハザマの光景だった。


仰向けのまま、乱れる呼吸をゆっくりと整える。
不思議と、生きた心地がしない。
…いや、実際に自分は死んだはずだった。
だが、自分は間違いなく今ここで息をしている。


…自分を殺したのは"一番の駒"として置いてある者。
とある作戦が失敗した後の事、裏切りを受けてしまったのである。

だが彼がこの場に居ないのなら、いくら悪態をついても意味はない。
苛立ちを覚えながら、ゆっくりと身を起こす。
異変に気が付いたのはそれからすぐの事。


べちゃり、地面を触る手に違和感が走る。
一瞬、地面に何かあったのかと思ったが見たところそうではない。
ならば、自分の手に何かが?
と目を向けて、ようやく何が起こっているのかを理解した。


自分の手…いや、身体が溶けてきている。
同時に、頭がぼーっとぼやけてきていることも。
…合点がいった、イバラシティでどうにも頭が回らなかったのはこのせいだ。
身体が、徐々にナレハテと化してきている


おそらくこのままアダムスを探して何も見つからなければ、身体が完全に溶けるのは時間の問題。
しかし仮にアダムスを見つけ、戦争を終わらせてイバラシティへと帰ったところで、おそらく待っているのは肉体の死。
であればアンジニティに望みを賭けるのも悪い選択ではない。
まだ諦めてたまるか、最後の最後に立っていたものが勝利者だ。
決意を固め、いざ立ち上がろうとした瞬間――


酷い痛みが身体を犯す、身体が灼けるように熱い。
自身の中の魔力がまるで暴走せんとのたうち回っている。
想像を絶する苦悶に、膝をついた。


殺される直前、彼に対抗すべく飲んだ異能活性化薬の原液。
結果は、効果が出る直前に殺されてしまったのだが…

だが痛みに耐えながらも、懐を探る。
たしかこの薬のワクチンを持っていたはずだ。

…はずなのだが


たまたま持ちあるいていなかったか、或いは抜き取られてしまったか…
どうあれ、ワクチンはどこにも見当たらなかった。
徐々に焦りが思考を満たす。
このまま為すすべが見つからないならば、ただ苦しみ悶えて、そのままゲームオーバーだ。


何か方法はあるはずだ。
だが考えても考えても、何も思いつかない。
それでもぼやける思考を稼働させ、身体が痛み続けても何かないか辺りに注意を向け…

…そんな最中、ふと遠くにある物を見つける。
それは、ふらふらと歩いている大きな怪物だった。
気づいているのかいないのかは分からないが、こちらに向かってきているようだ。


その姿を見たとき、自然と笑みがこぼれていた。



…一つ、この窮地を脱する方法を思いついた。
それはあの魔女と自分の魔力を交換する方法。
この薬で暴走した魔力を、あの魔女に移して自分はあの魔女の魔力をいただく。

ここを通ったのがただの異能使いだったらならその方法はそもそも頭に浮かばなかっただろう。
だが、魔女と自分は同じような"魔術師"
ゆえに、この作戦もまかり通る可能性も高い。
…道はそれしかないだろう。

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大きな魔女が一人、ふらりふらりと湖畔を歩いている。
探し人を訪ねて、辺りをゆっくりきょろきょろと見回しているが、一向に見当たらないようだ。



ふと、助けを呼ぶ声が耳に入ってきた魔女はそちらの方へと向かう。
声的に探し人ではなさそうだが、困っているようなので放っておけなかったようだ。


魔女は、声の主を見て思わずその歩を止めた。


それは、胸を苦しそうに抑え、俯いている一人の少年であった。
酷く衰弱しているようにも見え、すぐ助けないと大事に至るのだろうが…


魔女は、一歩後ずさってしまう。
無理もなかった、彼こそが魔女を怪物に仕立て上げた張本人だったのだから。



魔女は何も喋らない、そのまましばらく静寂が流れる。
…ふと、魔女は自分の荷物から何かを漁っていた。


魔女が取り出したのは、いくつかのおにぎり。
それを持って、ゆっくりと少年へと近寄る。


少年が言葉を続ける前に、魔女はゆっくり小さく首を縦に振った。



少年は、魔女の返答に唖然としていた。


ぽたりと、少年の涙がこぼれ落ちる。






――もっとも、その涙は魔術の水で再現したまがい物だったのだが。

ゆっくりと、魔女は少年の姿をした魔術師に近づく。
…罠とも知らず、どんどん距離は詰められていく。

そして、その距離は手の届くほどになり…


不意に、魔女の足元から水の槍が突き出してくる。
当てるつもりはなかったようでかすりもしなかったが、突如の事で魔女はぐらりとバランスを崩してしまった。


勝ちを確信したように、魔術師はただ笑っていた。
そして魔術師は魔女に手を伸ばさんとす。
魔女はバランスを崩したままで、避ける術もないだろう。

---

---

――それは魔術師の手が、魔女に触れようとした直前の事だった。


突如として、鈍い衝撃が魔術師を襲う。
それは真横からハンマーで殴られたような、そんな衝撃。

不意の事でたまらず、魔術師は大きくその場から吹き飛ばされてしまった。



魔術師は何が起こったのかを確認すべく、落ち着いて辺りを見回そうとして気づいた。
辺りは暗く、唯一の光は自身の吹き飛んできた方向からのみしかない、まるでそこは洞窟の様だった
…とにかく殴られてここにぶち込まれたというわけだろう。

だが、誰がそうしたかが分からない。
あの魔女は無防備だった、先ほどまで辺りに誰もいなかった。
であれば長距離から、自分を狙ったとしか思えない。

…しかも、周りにこのぶち込まれた"何か"はなかった。
一瞬でここに、"何か"が現れたことになる。
…はたしてそれは可能なのか。


不意に、出入り口と思われる場所が閉まる。
焦るように魔術師はどんどんと出入り口を叩き始めた。



ごうごうと、"洞窟"と思わしきその場所は燃え始めた。
必死に、出入り口を叩き続ける魔術師。
…不意に、出入り口の小窓から何かを発見したように目を丸くした。

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魔女の隣で目の前の飴細工のかまどを見つめながら、呟く一人の少女。
魔術師を閉じ込めたかまどは、急遽彼女がこしらえたものだった。



…戸惑う魔女の身体を引っ張り、どこかへと連れて行こうとする。
魔女も、少し悩むようにしながらも、それに応じてついていく…






いくら悪魔がかまどの中から呼びかけようとも、二人は応じることはなかった。
やがて、静寂が訪れる…ただ一人を除いてだが。






叫びは、何処にも届かず彼方へ消えていく。

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ENo.17 サクマ とのやりとり


ENo.658 天弖 とのやりとり

ItemNo.21 〇るねるねるね を食べました！
　体調が 1 回復！（21⇒22）
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

堂島(1203) に ItemNo.31 とげとげ を送付しました。
堂島(1203) に ItemNo.38 不思議な布 を送付しました。

堂島(1203) から すごい羽 を受け取りました。

魔術LV を 5 DOWN。（LV20⇒15、+5CP、-5FP）
装飾LV を 16 DOWN。（LV99⇒83、+16CP、-16FP）

百薬LV を 10 UP！（LV17⇒27、-10CP）
料理LV を 21 UP！（LV78⇒99、-21CP）

瑠璃子(985) により ItemNo.41 書類 に ItemNo.21 すごい羽 を合成してもらい、魔力溢れる滑々な黒帯 に変化させました！
　⇒ 魔力溢れる滑々な黒帯／素材：強さ50／［武器］気合50(LV95)［防具］活力50(LV90)［装飾］体力50(LV90)

瑠璃子(985) の持つ ItemNo.33 から魔香『幽艶 蘭奢待』をつくろうと思いましたが、食材じゃないことに何とか気づけました。
瑠璃子(985) の持つ ItemNo.12 すごいお肉 から料理『A5等級シャトーブリアンステーキ』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 4 2 6 = 12 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 3 4 1 = 8 ］成功！料理の強さが増加！
瑠璃子(985) の持つ ItemNo.13 すごいお肉 から料理『周の八珍 熊掌の煮込み』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 5 2 6 = 13 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 1 3 3 = 7 ］成功！料理の強さが増加！

堂島(1203) により ItemNo.15 溢れる砂糖瓶 に ItemNo.19 錆びた刃 を付加してもらいました！
　⇒ 溢れる砂糖瓶／毒牙：強さ163／［効果1］器用30 ［効果2］疫40 ［効果3］－【射程3】

堂島(1203) により ItemNo.8 深い森の甘瘴壁 に ItemNo.28 杏 を付加してもらいました！
　⇒ 深い森の甘瘴壁／隔壁：強さ245／［効果1］疫40 ［効果2］体力55 ［効果3］－

獣(333) とカードを交換しました！

-ﾓﾁﾀﾞvsｲﾊﾞﾓﾁﾀﾞ- （リコイルトラップ）


ユグドラシル を研究しました！（深度0⇒1）
ユグドラシル を研究しました！（深度1⇒2）
ユグドラシル を研究しました！（深度2⇒3）

クライオセラピー を習得！
草根木皮 を習得！
アナスタシス を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

飢餓の魔女(394) は 鬼燈 を入手！
瑠璃子(985) は 鬼燈 を入手！
絶望の先触(1058) は ブラックベリー を入手！
堂島(1203) は 山法師 を入手！
飢餓の魔女(394) は すごい爪 を入手！
絶望の先触(1058) は 刀の欠片 を入手！
瑠璃子(985) は 立派な歯 を入手！
瑠璃子(985) は 牡丹 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
堂島(1203) のもとに ちーたー がスキップしながら近づいてきます。
堂島(1203) のもとに 侍 が微笑を浮かべて近づいてきます。
堂島(1203) のもとに 足軽 が興味津々な様子で近づいてきます。
堂島(1203) のもとに 花嵐 が恥ずかしそうに近づいてきます。

瑠璃子(985) に移動を委ねました。

マシカ区 H-9（草原）に移動！（体調22⇒21）
マシカ区 I-9（森林）に移動！（体調21⇒20）
マシカ区 I-8（森林）に移動！（体調20⇒19）
マシカ区 H-8（道路）に移動！（体調19⇒18）

［805 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［432 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［476 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［204 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［400 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［330 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［267 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［194 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［118 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［143 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［151 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［306 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［48 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［222 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［102 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［108 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［107 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［56 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［86 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［75 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［14 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［38 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［84 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［100 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運
［18 / 100］ ―― 《線路》駆逐



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

時計台が映る。

　

　

　

秒針が静かに進む。