［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

まるで神隠しの様だった。


なんて、冗談とも取れそうな発言であるけれど。
普段の自分ならば絶対こんな風には言わないと理解しながらも、
そうとしか言えない状況だったのだから仕方無い。


それ程までに、有り得ない事だった。










――叔父が失踪した、当日。








「…………」



何が起こったのか、分からない。






ぽっかりと穴が空いてしまったなんてものではない。

言葉では言い表せない、空虚感。



自分がソファに横たわっていたこの事務所はどこまでも見慣れた室内で、
自分が意識を失う直前との変化は見渡す限りは見られない。
まるでただただ、自分は最初からここで眠っていて
夢でも見ていたのではと言われてもおかしくない、日常的感覚。

少しばかり日が傾いて時間が経過しているのは
うっかりすっかり寝入ってしまっていたから。
冷えた空気を遮断した温かなこの空間が心地よかったから。

それだけ。それだけだ。それだけなのだと。


淡い期待を込めて、そうだったら良いと思いこそした。



けれど、



漠然と、“何かが足りない”という焦燥感に駆られて仕方が無くなってしまうのだ。





「……ぅ、」


ぐらぐらする。

立ち眩みかと思われていた頭の違和は次第に痛みを伴い始め、
血の巡る脈動とともに痛覚を刺激される様で気持ちが悪い。


それでも、違和感の正体を探り当てるまで止まるわけにはいかない。

叔父を安否を確かめるまでは動かずにはいられなかった。



（さっき、）


思い返す。

記憶が途切れたのは、階段を上がる足音で来訪者の存在を把握した時。
接客する意図を伝えようと目配せした時には、叔父に違和感は無かった様に思う。


来訪者は誰だったのだろうか。



まさか追っ手が来たのではとも思った。真っ先に疑った。

けれど、それにしては室内に一切の争いの後が無く綺麗なのだ。
置いてある物が動いた様子も無い。持ち去られた様子も無い。

最近の周囲の巡回でも妙な動きを見せる通行人はいなかった。
直近で預かり屋を利用した客の中にも不審な人物はいなかった。

真っ先に叔父に電話をかけてみたけれど、留守電に繋がるばかりで音沙汰は無い。
そもそも叔父は、殆ど携帯端末を使用しない人だった。



（……そうだ、楪葉）


自分と同じ様に警戒をするといってくれていた彼女の存在を思い出す。
もしかしたら彼女なら、良くも悪くも何かしらこの現状に関わる事を
知っているかもしれないと。スマホを取り出し、彼女の連絡先に電話をかけてみる。


「…………」


しかし、繋がらない。
留守電でも、電源を切っているでもなく。

虚しく呼び出し音が繰り返されるばかりで、ただ、繋がらないのだ。


彼女も彼女でこちらの世界でも仕事がある。
けれど、この状況で通じないと言う現状は男にとってはあまりよろしくないもので。

じわり。

違和感と焦りの混ざったどろどろが生じてしまうのも仕方がないというものだろう。




規則的に刻まれる時計の秒針の音でさえ、

まるで違和感を訴えて、自身を掻立ててくる様で。




「……っ、」




冷静になれ冷静になれ冷静になれ。

自分でも分かる程に焦ってしまっている事を自覚しながらも、
男は近くにかけてあったコートを手に取って遂には外へと飛び出してしまった。








まずはビルの周囲を探す。



（いない）



彼が好みそうな裏路地の方まで足を運んでみる。



（……っ）



ずきりと痛む米神を抑え、次の場所へと駆ける。



（ここにも、）



駅の方までやって来てみたけれど、見知った姿はそこには無く。







「…………」



そこで漸く、足を止める。


駅前の待ち合わせでよく利用されるベンチに腰を下ろした。

試しにポケットのスマートフォンを取り出してみるけれど、
捜し回る間に一度も震える事の無かったそれには当然の如く、
叔父からも、楪葉からも何の連絡も届いていなくて。



虚しく吐き出した吐息だけが、

自分と液晶との間を通り過ぎては、灰色の空へと上っていった。

ItemNo.1 駄物 を破棄しました。
ItemNo.2 不思議な防具 を破棄しました。
ItemNo.30 夕凪の御守 を破棄しました。

六花(153) から ぶにゅぶにゅ を手渡しされました。

ItemNo.40 白檀の塗香 を使用しました！
　魔香のため、体調は回復しなかった。
　今回の全戦闘において 回復40 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

六花(153) から 150 PS 受け取りました。

幻術LV を 5 UP！（LV40⇒45、-5CP）
料理LV を 5 UP！（LV72⇒77、-5CP）

ItemNo.10 書類 から水衣『宵闇の水衣』を作製しました！
　⇒ 宵闇の水衣／水衣：強さ218／［効果1］魔力45 ［効果2］－ ［効果3］水纏19


六花(153) により ItemNo.22 白銀の指輪 に ItemNo.14 ものすごい木材 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 2 1 2 = 5 ］大失敗！付加効果のLVが減少！
　⇒ 白銀の指輪／装飾：強さ545／［効果1］体力50 ［効果2］回復28 ［効果3］－

ミハクサマ(431) とカードを交換しました！

観覧車の光 （レスレクシオン）


ルミネセンス を研究しました！（深度2⇒3）
効果付随 を研究しました！（深度0⇒1）
効果付随 を研究しました！（深度1⇒2）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

六花(153) は 花水木 を入手！
枢木(296) は 花水木 を入手！
六花(153) は アンテナ を入手！
枢木(296) は 桜の光焔 を入手！

六花(153) に移動を委ねました。

タニモリ区 C-17（森林）に移動！（体調25⇒24）
タニモリ区 C-18（森林）に移動！（体調24⇒23）
タニモリ区 C-19（沼地）に移動！（体調23⇒22）
タニモリ区 D-19（沼地）に移動！（体調22⇒21）
タニモリ区 D-20（沼地）に移動！（体調21⇒20）

採集はできませんでした。
　　 - 六花(153) の選択は タニモリ区 C-11：チェックポイント《屋台》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - 六花(153) の選択は マシカ区 K-4：マシカ駅（ベースキャンプ外のため無効）

［805 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［434 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［475 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［199 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［404 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［266 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［193 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［116 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［143 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［148 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［309 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［47 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［219 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［98 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［105 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［99 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［49 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［83 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［71 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［15 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［32 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［64 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［40 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運
［12 / 100］ ―― 《線路》駆逐



女性の声が聞こえる。