［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

❖イバラシティ/ 4月中旬 ■■■■区 真月姫家本館 ❖





❖イバラシティ/ 同時刻 高速道路❖













ハンドルを握ったまま、所長は押し黙ってしまった。
幾度となく記憶に潜り、彼女の主観に触れてきた所長だ。
安請け合いはできないのだろう。

瑠璃子ちゃんを真月姫の豪邸に送り届けた帰り道。
所長とわたしは、探偵事務所へと車を走らせていた。

ミナト区の高級旅館で、嬬園（じゅおん）という妖怪の記述を発見して以降、わたしたちの調査は行き詰まっていた。
真月姫家の伝承にある"禍津日の呪い"と、妖怪絵巻に記された嬬園を繋ぐ"線"が見当たらないのだ。
瑠璃子ちゃんの出生に立ち会った月乃宮の巫女、鈴さんが嬬園と近しい姿の"何か"を目撃したこと。
また、その“何か”が、一連の怪死に深く関与しているのは間違いない。
あるいは、禍津日の伝承は無関係なのだろうか。

そこでわたしたちは、アプローチを変えることにした。
過去の戸籍を洗い出し、真月姫の血筋を遡る。
また、真月姫家の携わった不動産取引の履歴から、土地と建築物の歴史をたどり、
絵巻に嬬園が記述された当時の真月姫家の周辺状況を再現してゆく。

現在の月乃宮神社は、200年ほど前に建てられた分社であるらしい。
本社は、震災で崩落してしまい、その跡地に建築された建物が、現在の真月姫邸、その本館である。
はたして、震災で崩落したという記述は真実だろうか。
あるいは、本社の秘密をより堅牢に隠蔽するため、真月姫家の館で覆ったのではないだろうか。
権力者の私有地は、ある種の治外法権。部外者がおいそれと立ち入ることは難しく、わたしたちも例外ではない。

ただ1人を除いて。




問答の末に、瑠璃子ちゃんの提案を承諾した。
せざるを得なかった、というべきか。
ほぼほぼ、わたしと所長が折れた形だった。
こうと決めたら、この子は本当に頑固だ。

ただ、ほかによい手立てもないのは事実。
結果的に彼女の覚悟に甘えることになってしまった。
事の経緯を依頼人であり瑠璃子ちゃんの母親でもある真月姫 柘榴に伝えて、協力を仰いだ。
彼女は、瑠璃子ちゃんが実家を継がないことを支持する革新派の筆頭ではあるが、
あくまでも内部調査が目的であることを告げると、すんなりと快諾してもらえた。
現当主失脚の足掛かりを掴めると考えたのだろう。
瑠璃子ちゃんの安全を少しも危惧していなかったのは、自分の根回しによほどの自信があるのか。
あるいは、瑠璃子ちゃんに興味がないゆえか。
ともあれ、血族の大切な後継ともあれば、現当主も手荒な事はできないだろう。

事の段取りは、事前にしっかりと決めてある。
これといった手がかりを見つけるか、あるいは現当主が外遊から戻ってくる頃に、
柘榴の根回しで瑠璃子ちゃんは館を抜け出す手筈だ。
不足の事態でそれが困難であれば、瑠璃子ちゃんが異能による発作をでっちあげるので、
わたしたちが強引に入っていけばよい。
とはいえ、穏便に済むに越したことはない。










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❖イバラシティ/ 5月上旬 ■■■■区 真月姫家本館 ❖

深夜。草木も眠る丑三つ時。
窓から差し込む月明かりも十分ではなく、
消灯された広い廊下は、深い暗闇にさえぎられていた。


カンテラを模した懐中電灯を手に、
廊下の先を照らしながら、ゆっくりと歩を進めてゆく。
今日の詮索は、北館の１階から。

真月姫邸に戻ってから、14日が経過していた。

昼間は、書斎や資料室におもむき、真月姫家の記録書や先祖の自伝を読み漁り。
あるいは、長らく仕えている使用人をつかまえて、
真月姫家の歴史や伝承、噂話などについて訊ねた。
跡継ぎとして自身のルーツを知っておきたい、と告げさえすれば、
誰もが進んで協力してくれる。

そして夜には、こうして懐中電灯を手に、館の中を詮索する。
探し求めるのは人や書物ではなく、《霊》。
真月姫家の歴史と"嬬園"の間に深い結びつきがあるのだとすれば。
彼女の残留思念の一部。あるいは、類似する《霊》の思念が、
この館のどこかに焼き付いているのではないか。

そう思い至った瑠璃子は、自身でも驚くほど、
すんなりと夜中の館探索を実行することができた。

あれほどにまで怯え、目を逸らし続けていた《霊》の存在。
それを今では、自ら進んで探し求めている。




頭の中で反証する。
これまでの観察記録から導き出した、《霊》の特性。


①《霊》は、空間・物体・生命に記録されている死者の思念（主観的な感情・感覚・思考の複合記憶）

②《霊》は、死亡直後の身体形状を保持する。

③《霊》は、生前の習慣を反復し、思念を強化する。

④《霊》は、強化された思念を反映するように、時間の経過と共に形状を大きく変化させうる。

⑤《霊》は、焼き付いた物体・人物の移動に伴い、行動範囲を拡大する。

⑥《霊》は、接触した物体・人物へと複写されうる。

⑦《霊》は、同一の物体・人物へ他の思念が焼き付いた場合、消去されることなく混ざり合い、統合されうる。


そこから導き出される解釈。
今、目の前に見えている"もの"は。
はるか以前に、"ここ"に焼き付き。
同一の思念と統合され続けてきた。
犠牲者たちの無念なのではないだろうか。

幼いころから、館で目撃し続けてきた恐怖の正体。
それが、今。目の前にいる――。























自室のベットの上。
目を開くと、見慣れた黒咲と狗神の姿があった

ENo.545 東堂玄樹 とのやりとり

ItemNo.3 瑠璃石の数珠 を破棄しました。
ItemNo.7 注連縄の髪飾り を破棄しました。
ItemNo.9 陰陽靈符 を破棄しました。
ItemNo.12 陰陽靈符・裏 を破棄しました。
ItemNo.14 橋姫の面 を破棄しました。

ItemNo.1 栄養ドリンク を食べました！
　体調が 2 回復！（3⇒5）
　今回の全戦闘において 攻撃41 防御41 増幅41 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

絶望の先触(1058) から 病院食 を受け取りました。

魔術LV を 5 UP！（LV15⇒20、-5CP）
合成LV を 5 UP！（LV58⇒63、-5CP）

カンナ(432) とカードを交換しました！

水行式『打波』 （カオス）


カオス を研究しました！（深度0⇒1）
カオス を研究しました！（深度1⇒2）
ディスオーダー を研究しました！（深度0⇒1）
ディスオーダー を研究しました！（深度1⇒2）

スカーレットスキュア を習得！
凍結耐性 を習得！
衰弱耐性 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

飢餓の魔女(394) は ビー玉 を入手！
瑠璃子(985) は ミラー を入手！
絶望の先触(1058) は ビー玉+1 を入手！
堂島(1203) は 鉄骨 を入手！
瑠璃子(985) は リフレクター を入手！
飢餓の魔女(394) は ビーフ を入手！
瑠璃子(985) は 書類 を入手！
瑠璃子(985) は ビーフ を入手！
絶望の先触(1058) は ふさふさ を入手！
飢餓の魔女(394) は 書類 を入手！
絶望の先触(1058) は すごい羽 を入手！
飢餓の魔女(394) は すごい羽 を入手！
絶望の先触(1058) は すごい羽 を入手！
堂島(1203) は すごい羽 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
堂島(1203) のもとに ダンプカー がゆっくりと近づいてきます。
堂島(1203) のもとに サラリーマン がスキップしながら近づいてきます。
堂島(1203) のもとに バンドマン が泣きながら近づいてきます。
堂島(1203) のもとに OL が泣きながら近づいてきます。

チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『ツクナミ区 K-2：チェックポイント《小集落》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 瑠璃子(985) の選択は ツクナミ区 K-2：チェックポイント《小集落》

MISSION!!
マシカ区 J-8：チェックポイント《黒い渦》 を選択！
　　 - 瑠璃子(985) の選択は マシカ区 J-8：チェックポイント《黒い渦》

［817 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［442 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［479 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［200 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［408 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［327 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［265 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［192 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［111 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［145 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［145 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［304 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［41 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［208 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［92 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［104 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［96 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［46 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［80 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［62 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［9 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［24 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［45 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［2 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［88 / 100］ ―― 《黒い渦》不運



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

ザザッ――

　








少女がつぶやく。

　

　

　





雑音で声がかき消える。

　

　

　





　

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！