［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

人間の街が随分と活気づいてきたころ。
お嬢さんが、あと少しでお嬢さんとは呼べなくなるくらいの僅かな月日が経ったころ。とある日のこと。

玄関から、お嬢さんの喚く声が聞こえた。
続けて、聞いたことのない機械的な男の声を聞き、それが花火の匂いを纏っていることに気付いた。

柱の陰に身を隠して話を聞くこと、曰く、猫が猫ではないのではないかという噂を聞いたので、猫を引き取りに来たということらしい。
あの男は出かける前の金魚売りと同じような、けれどもっともっと上等な、かっちりとした服を着ていた。つまりきっとあれは軍人なのだろう。

戦争が終わってから大人しく飼われ猫をしていた猫を、猫ではないと見たのは誰だろう。
この屋敷の庭にたまにやってくる知らん浮浪者だろうか。
窓越しに猫の尾でも見ていたのかもしれない。ただの言いがかりかもしれない。なんと破廉恥なことか。

それはともかく、お嬢さんはそれに反対している様子であった。


「あの人の身も、持ち物一つすら返してくれはしないくせに」
「あの男は行方不明だ。持ち物一つ残ってはいない、死んだと断定もできない」
「あの人が預けてくれたたった一つまで奪っていくの！？証拠もないのに！」
「だから我々が預かって調べると言っているのだ、異常がなく、ただの猫ならお返しするとも」
「動物たちの身には耐えられないようなことをするくせに！」


そういえば、街でも馴染みの猫がいなくなったり、道を通るたびに吠えていた犬の匂いがなくなったりしていた。
あれらは普通の犬や猫だったが、連れていかれて詳細を確かめられたりなどしたのだろうか。
そして、戻ってこれないほどになってしまったのだろうか。

人間は臆病だ。そして、頭が固い。
落ち着いて話をしていた男も、喚くお嬢さんにどんどん痺れを切らしていった。


「法が定まったことは知っているだろう」
「妖怪を見分ける手段すらないのに定める方がおかしいと思わないの！？」
「ちょっと財のあるだけの一市民が帝都の法に意見するのか！？」
「勝手に帝都の都合のいいように決めてるだけでしょう！」
「いいから猫を出せ、逆らうならばお前もろとも犯罪者として縄をかけてやる！
　それとも何か、匿うということはお前こそが妖怪なのではないか！？」
「ほら御覧なさい、やっぱり見分けがつかないんだわ、どう見ても人だっていうのに！」


もはや両者、怒鳴り声、叫び声だった。
猫はそれを聞いては、煩いなと思っていた。
埒が明かないのでこれ以上聞く必要はないかな、と思っていたのだが。


「これ以上拒むならまずはお前を連れて行く！」


一声。やけに耳について、もう一度玄関を窺った。
お嬢さんは、さっきとは打って変わってしんと静かに立っていた。

死刑宣告の様なものだろう。連れて行って、妖怪かどうかを調べられるのだろう。戻ってこない動物たちのように。
猫には、お嬢さんの背中しか見えなかった。それでも、お嬢さんは震えもせずしゃんと背筋を伸ばしてそこに立っていた。


「いいわ、あの人の……あの猫を渡してしまうくらいなら、」


お嬢さんが言い切る前に、猫は二人の間に飛び出していた。







猫は、そうして、気が付いたら違う場所にいた。
猫は、お嬢さんを頼まれたので、あそこでお嬢さんを見過ごすわけにはいかなかった。

猫は連れていかれたんだろうか。猫は何をされたんだったか。妖怪だとばれたんだろうか。
でも猫は、猫だと思う。火車というつけられた名前よりも、猫は、猫であるという方がはるかにしっくりくる。

でも猫の在り方として、間違ったとしたなら。
猫は。
……猫は、存在してはいけなかったのだと思う。
少なくとも、ひとところに留まるべきではなかったのだろう。金魚売りと日々を過ごしたころから、間違えていたのだろう。

でも猫は、間違っていたとしても、悪くない。
悪かったとしたら、それを許した妖怪と人の理が悪い。そう思う。
だから、死なずに、こんなところにいるのだろう。多分。







お嬢さんは、
……お嬢さんは、猫と金魚売りを忘れて、せめて平穏に老いて死んだだろうか。
そうだといいな、と思う。

名前も顔もわからないお嬢さんの、もう二度と味わえない腕を思って、猫は眠ることにした。
あと数時間だ。

街喰らい(750) に ItemNo.28 雪花石膏 を手渡ししました。

ItemNo.9 黒煙 を使用しました！
　魔香のため、体調は回復しなかった。
　今回の全戦闘において 攻撃45 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

百面相の怪(100) に ItemNo.20 禊萩 を送付しました。

衰滅の惑星(1663) から 強い牙 を受け取りました。

変化LV を 10 DOWN。（LV35⇒25、+10CP、-10FP）

幻術LV を 15 UP！（LV20⇒35、-15CP）
合成LV を 5 UP！（LV60⇒65、-5CP）

ItemNo.23 芹 から射程1の暗器『這い寄る根』を作製しました！
　⇒ 這い寄る根／暗器：強さ436／［効果1］地纏45 ［効果2］－ ［効果3］－【射程1】

街喰らい(750) の持つ ItemNo.30 ホイール から射程1の暗器『雪被る枝葉』を作製しました！
かわいいくま(910) の持つ ItemNo.36 ものすごい石材 から射程3の戦盾『ものすごいくまストーン』を作製しました！

ラミー(1030) により ItemNo.20 強い牙 から装飾『アルティメット熊谷』を作製してもらいました！
　⇒ アルティメット熊谷／装飾：強さ436／［効果1］器用35 ［効果2］－ ［効果3］－

街喰らい(750) により ItemNo.23 這い寄る根 に ItemNo.10 すごい石材 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 2 2 1 = 5 ］大失敗！付加効果のLVが減少！
　⇒ 這い寄る根／暗器：強さ436／［効果1］地纏45 ［効果2］体力14 ［効果3］－【射程1】

街喰らい(750) により ItemNo.20 アルティメット熊谷 に ItemNo.13 牡丹 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 5 3 1 = 9 ］通常付加
　⇒ アルティメット熊谷／装飾：強さ436／［効果1］器用35 ［効果2］地纏35 ［効果3］－

ミランツェ(1775) とカードを交換しました！

記憶の破片 （ライブラリ）


ボンバルディエ を研究しました！（深度1⇒2）
レインフォース を研究しました！（深度1⇒2）
空間掌握 を研究しました！（深度0⇒1）

アルシナシオン を習得！
ダイアモンド を習得！
ミゼラブルメモリー を習得！
光輝燦然 を習得！
セダティブ を習得！
光霊力 を習得！
天香桂花 を習得！
酔生夢死 を習得！
変若水 を習得！
エフェメラルドリーム を習得！
インテンスドリーム を習得！
カンタレラ を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

椿鬼(203) は 鉄骨 を入手！
街喰らい(750) は 鉄骨 を入手！
椿鬼(203) は 書類 を入手！
椿鬼(203) は 書類+1 を入手！

マシカ区 P-3（道路）に移動！（体調7⇒6）
マシカ区 Q-3（森林）に移動！（体調6⇒5）
マシカ区 Q-2（チェックポイント）に移動！（体調5⇒4）
チナミ区 B-4（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

『タニモリ区 C-11：チェックポイント《屋台》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 椿鬼(203) の選択は タニモリ区 C-11：チェックポイント《屋台》
　　 - 街喰らい(750) の選択は タニモリ区 C-11：チェックポイント《屋台》

MISSION!!
マシカ区 Q-2：チェックポイント《白い渦》 が発生！
　　 - 椿鬼(203) が経由した マシカ区 Q-2：チェックポイント《白い渦》
　　 - 街喰らい(750) が経由した マシカ区 Q-2：チェックポイント《白い渦》

［817 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［442 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［479 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［200 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［408 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［327 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［265 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［192 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［111 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［145 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［145 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［304 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［41 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［208 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［92 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［104 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［96 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［46 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［80 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［62 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［9 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［24 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［45 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［2 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［88 / 100］ ―― 《黒い渦》不運



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

ザザッ――

　








少女がつぶやく。

　

　

　





雑音で声がかき消える。

　

　

　





　

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！