［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

イバラシティに戻れなくなって4日経った。

ジェイド王国の技術者の見解だと転送装置は明日には使えるようになるのではとのことだ。
土曜日に出て土曜日に戻るんじゃまる一週間だ。
こっちには兄上夫妻やセツカさんも居るから暇はしない…と言いたいところだが彼らもそれぞれ仕事をしている以上、やはり一人で過ごす時間も多い。
そこで今日は城の中にある図書室に行ってみることにした。
普段は市内の図書館で本を借りるが、兄上とサクラさんの研究室から近い上に普通の図書館ではなかなかお目にかかれないような本もあるらしい。
とはいえ俺はそういうものには然程興味が無いので適当に面白そうな本を物色しようと思う。

図書室のドアをあけると窓際の席に、ジェイド王国民ならば知らない者は居ない有名人が先着していた。
豪華な桃色の縦ロール、人形のような美しい顔立ちを半分覆い隠す長い前髪。
国王夫妻の娘でもあり女王の親友でもあるエキュパージュ、その人だった。

俺が挨拶するより先に彼女はこちらに気づき、俺の顔をじっと見る。

「…レイヤの弟。」
「ユカラです。どうも。」

エキュパージュは傍らのティーカップにくちをつけ、皿に戻すと再び俺を見て向かい側の椅子を指差した。
座れ、ということか。

「転送装置は直りそうか？」
「ああ…明日には使えるようになるんじゃって聞いてます。」
「それは良かった。とんだ災難だったな。レイヤもサクラもユカラの滞在を喜んではいるけれど、ユカラもイバラシティに残してきた深雪達が気になるだろう。」

そう言われてふと気づく。

「ウルドじゃなくて深雪って言うんですね。」
「私は『ニホン』に滞在していたことがある。だからニホン人の深雪の名前はそのまま呼ぶ。」
「滞在って…」
「病気で倒れてニホンの医療で治してもらった。3年かかったけど、こっちの世界では数日の出来事だった。そういう意味では私と深雪と同じだ。」

知らなかった。
確かにあの国王の娘にしてはずいぶん大人だとは思ってたけど、深雪と同じく突然大人になって戻ってきていたなんて事情があったとは。
その話を聞き、俺は目の前の人物に興味が湧いてきた。

「…周りの反応はどうでした？大人になった自分を子供扱いしてくる人はいましたか？」
「どうだったかな。病気が治ったことを喜ぶあまり私の成長に関しては驚いたくらいで済まされていたかもしれない。」
「深雪はいつも大人扱いしろってうるさくて。」
「してやればいい。」
「アイツの振る舞いが大人扱いを俺にさせてくれないだけです。」

エキュパージュがそうなのかと言って笑う。

「もうひとりの方は？」
「もうひとり？アズのことですか？アズはもともと同い年だし別に…」
「年相応の対応をしている？」
「…だと思います。」

ふぅん、とエキュパージュが相槌を打つ。
なんだか詰められているような雰囲気に俺は妙におとなしくなってしまい、エキュパージュの次の言葉を待っていた。

「片方には幼馴染として昔から変わらない子供扱い、片方には幼馴染でありながら女性扱い、か。」
「…………。」

言葉が出なかった。
ふたりに自然体で接しているつもりだったというか意識したことも無かったから、言葉で整理されると深雪が普段からぶつけてくる不満の意味が分かってくる。

「どっちにも、扱いに不満があるだろうな。」
「は？深雪だけじゃなくアズにも？」
「隣の芝生は青く見えるものだ。」
「はぁ…。」

答えは教えてもらえないようだ。
どうしたらいいか分からない俺はだた待っているしか出来ない。
王族を目の前にして勝手に席を立つことも出来ないのだ。

「ところで、ユカラはそのふたりに求愛されているらしいな。」
「…兄上ですか？サクラさんですか？」
「プライバシー漏洩を真面目に悪気なくするのはどちらか分かるだろう？」
「兄上ですね。」
「どちらにも応えないのはどうしてだ？」
「………どっちの方が好きとか、分からないからです。」

俺の答えを聞きエキュパージュは肩をすくめてみせた。

「じゃあどちらも断ればいい。」
「…それは………」
「それは？」

それは──

「……それは、どっちも愛しいと思う気持ちがあるから、断れないんです。」

軽蔑されるだろうか。
アイスブルーの瞳が俺をじっと見つめてくる。

エキュパージュはなんと言うだろう。
最低だと言うだろうか。
エキュパージュの唇が僅かに動くのを見て俺は罵られる覚悟を決めた。





「じゃあ二人ともと結婚したらどうだ。」





はい？





「城の庭で挙式をあげてもいいぞ。ユカラは城に縁が深い。」
「いや、あの…」
「町の教会でもいい。ここで親しくなったよしみだから私も参列してやる。」
「ちょっと待って。」

俺がストップをかけるとエキュパージュは首をかしげる。

「二人と結婚って…そんなの…」
「誰かが怒るのか？」
「怒るっていうか法律とか…」





「ジェイド王国は一夫一妻制じゃないぞ。」





しれっと言うエキュパージュに対して俺はかなり目を丸くしていたと思う。
ていうかくちもぽかんと開いてたに違いない。

「は！？！？！？だって国王だって王妃1人だろ！？」
「ヒスカ以外の女は要らないし世継ぎも生まれたからな。要らないものを近くにおいて相手をする様な無駄はしないぞ、お父さんは。」
「…待ってくれ、頭がついていけてない。」

エキュパージュはくすりと笑うと、席を立った。
文字どおり頭を抱えている俺の頭をぽんぽんと華奢な手が触れる。
そして耳元に彼女が囁いてくる。

「どちらの女も愛しい。愛しい対象が二人も居るなんてそれは幸せなことだ。三人で幸せになるための障害は想像の産物でしか無かった。…纏まったら報告して。吉報を待っている。」

エキュパージュが図書室を出ていく。
1人残された俺は窓から空を眺めぼんやりしていた。

ENo.840 深雪 とのやりとり


ENo.841 アズ とのやりとり

アズ(841) から 闇小晶 を手渡しされました。

三科(286) から 500 PS 受け取りました。

トリィ(47) に 300 PS 送付しました。
神宮寺みぅ(1016) に 900 PS 送付しました。

三科(286) に ItemNo.6 水仙 を送付しました。

ラス(1320) から ふさふさ を受け取りました。

ものすごい石材（1500 PS）を購入しました。

領域LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
防具LV を 5 UP！（LV51⇒56、-5CP）

アズ(841) の持つ ItemNo.24 楠 から射程3の呪器『仮』を作製しました！
ItemNo.16 書類 から射程1の呪器『なんだかよく切れるトランプ』を作製しました！
　⇒ なんだかよく切れるトランプ／呪器：強さ786／［効果1］列撃45 ［効果2］－ ［効果3］自滅19【射程1】

深雪(840) の持つ ItemNo.3 藤 から射程3の呪器『大人の最強恋愛漫画4月号』を作製しました！

神宮寺みぅ(1016) により ItemNo.19 丸太 から隔壁『サクラから貰った木彫りの指輪』を作製してもらいました！
　⇒ サクラから貰った木彫りの指輪／隔壁：強さ218／［効果1］体力45 ［効果2］－ ［効果3］－

トリィ(47) により ItemNo.20 プロテイン から魔香『■キソニン』をつくってもらいました！
　⇒ おいしくなぁれ！［ 2 4 6 = 12 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ ■キソニン／魔香：強さ245／［効果1］－ ［効果2］－ ［効果3］鎮痛56

アズ(841) により ItemNo.19 サクラから貰った木彫りの指輪 に ItemNo.12 歪んだ指輪 を付加してもらいました！
　⇒ サクラから貰った木彫りの指輪／隔壁：強さ218／［効果1］体力45 ［効果2］復活50 ［効果3］－

レビン(57) とカードを交換しました！

カクメイバクダン～真月宮回想録～ （フレアランブル）


アジール を習得！
メンブリュウ を習得！
ブラッドレイン を習得！
奇想天外 を習得！
隔壁作製 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

次元タクシーで アライ区 F-12：チェックポイント《赤い灯火》 に行こうとしましたが、チェックポイントが開放されていません。

チナミ区 D-3（隔壁）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
体調が全回復しました！

『リュウジン区 P-15：チェックポイント《渡し舟》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - ユカラ(839) の選択は リュウジン区 P-15：チェックポイント《渡し舟》

MISSION!!
アライ区 F-12：チェックポイント《赤い灯火》 を選択！
　　 - ユカラ(839) の選択は アライ区 F-12：チェックポイント《赤い灯火》

［821 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［444 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［481 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［200 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［410 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［328 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［263 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［189 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［111 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［146 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［146 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［299 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［41 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［203 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［89 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［99 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［90 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［46 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［76 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［56 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［5 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［21 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［43 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［0 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［11 / 100］ ―― 《黒い渦》不運



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

Cross+Rose越しにどこかの様子を見ているエディアン。




　

　

　











いくつかの映像が映し出される。

　







　

不思議そうにするエディアンを見て、軽くため息をつく白南海。






　






　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。



再び現れる守護者。

　　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！