［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

静かに目を閉じて精神を研ぎ澄ませる。
満天の月は、
眩い限りに輝いて、
欠けるところ一つなく地を照らし、
闇をわずかばかり薄らげることで、
安寧をもたらす。
夜に吹く風は冷気をはらみながらも、
冷たく切り裂くような寒さではなく、
ほどよい心地よさをもちらしてくれる。
そして、
耳を澄ませば、
夜は僅かな生き物が生き物が起こす呼吸音が聞こえるだけで、
静かなる静寂をもたらしてくれる。
「なるほど、な――」
ああ、心地よい、
なんて心地の良い夜だ。
素晴らしいほどだ。
瞳をあければ、
薄っすらとした闇にを切り裂くように月の光に照らされ浮かび上がる、
うっそうとした森の姿。
前後左右どちらを向いても木々だけが見える。
軽く跳躍して木の上に飛び出てみても、
一面の森。
森以外に見えるものは山と海だろうか。
少なくとも人の気配……
というか人の営みがありそうなところは見えない。
そして、
近くに人が居る気配も皆無である。
「――気が付いたらこんなところに。
　惑わされたか、
　変な空間に踏み入れたか……
　一つ確かなのは――」
何か目印になるようなものはあるかといえば怪しい。
どこか向かう場所があるかというとそれも分からない。
そもそもここがどこなのか、
どこにいけばいいのかもわからない。
そう、即ちこれは――
「――我は完全に遭難したという事実――
　どうしろというのだ？」
行動の指針をたてようにもとっかかりが全くない。
こういう場合の鉄則は、
救助がくるまでなるべく動き回らないことではあるが……
そもそも救助が望める状況かといわれると否である。
このままじっとしていてもじり貧間違いなしである。
では、どう動くのか。
正直いって手詰まりではある。
手詰まりではあるのだが……
「……とりあえず山頂にいってみるか。
　とすれば……
　まぁ、見失わないように蝙蝠にでも姿を変えて、
　空をとんで――ん？」
ここがどこなのか、
どういうところなのか。
しっかりと見渡すためにはまずは高い所に行くべきだろうとそう決めた所で……
自分が空を飛べる事を忘れていたあたり、
焦っていたというか、
冷静ではなかったらしい。
幸いにも周囲に誰もいなかったことに安堵を覚えつつ、
映美莉は蝙蝠に姿を変えて夜空へ舞い上がるのだった――

空を舞って暫くして分かったことがいくつかあった。
それは、
どうやらこの場所では時間が動いてないという事。
大分たったというのに、
月の場所が一切変わっていない。
次に、
どう考えても同じ場所をぐるぐるループさせられている。
方向が狂わされているとかそういったことではなく、
空間そのものが閉じているといえば正しいだろうか。
ゆえに、
必ず同じ場所に出てしまうため、
永遠に他の場所にいけない。
閉ざされた空間。
逆にいえば、
この空間を形成している何かを破壊するなり、
この空間そのものを打ち破れば解除される。
恐らくは、閉じ込められているだけで、
この空間さえ出てしまえば元の場所に戻れるだろう。
そして、空にいるからこそ安全ではあるが……
地上でさまよっていれば、
他の生き物に攻撃されて、あの世行きに。
そんな感じだろうか。
まぁ、実際地面に降り立ってないから分からないが、
さて。どうするか。
妖しい場所はなかった。
違和感がある場所もない。となると……
「……怪物退治が終われば何かある……か？」
取りあえず、音を聞けばどこにいるかは分かる。
ならば、と音の一つの発生源へと向かい――
「よっ……と。」
上からの強襲。
爪を頭上よりまっすぐに振り下ろし、
鬼？人狼？
どちらのようにもみえる姿の黒い影を叩き斬ると霧のようになって霧散した。
「……とりあえず、弱いし、
　楽に倒せるか。
　感知できなければ厄介だったが……
　呼吸音があるのは助かったな。
　ほかの方法でも探知できるかもしれないが、
　分かりやすい。
　最も、ある奴ばかりとは限らないんだが……
　……うーむ。とりあえず、終わらせるか。」
思った以上の呆気なさに、
ちょっとした困惑を覚えつつも、
切り替えてすぐさま蝙蝠になって空を飛び、
次へと移る。
敵はまだまだいる。
まったくもって面倒だと思わずため息が出るのだった。

数は終わってみればそう多くはなかった。
１５体ほどだろうか？
最後の一体を屠り終えた所で、音がなくなる。
自分の発する音と木々のざわめきだけが聞こえる。
これで何かが変われば……
そうでないなら、じっくりどうにかしないとな等と思っていると……

■■■■■■■■！！

不意に聞こえる大きな咆哮。
びりびりと体が震えるほどに強烈なその咆哮のした咆哮を見やると……
「嘘……だろう？」
そこにいたのは、木々よりもはるかに大きな巨体、
巨大な黒き恐竜の姿。
もやのようなものがかかっているあたり、
実体化はしてあれど、
今まで倒したもののように倒せば霧散化する。
問題は……
「……絶望的な質量差かぁ……」
相手がただただ大きいという事だ。
大きいという事はそれだけタフで、
攻撃を受けるとやばいという事である。
というか、攻撃が通じるか……
「ま、考えていても始まらないか。」
相手は映美莉をどうやってか認識してるらしい。
映美莉は恐竜の方へ勢いよく駆けだした。

――戦いはというと、
思った以上に一方的なものになった。
それはそうだ。
霧になってしまえば物理的な攻撃は効かない。
それで攻撃をよけて、
隙をついて実体化、
攻撃をたたきつける。
それを繰り返すだけ。
――攻撃をするたびに小さくなるが、
やはり戦いは長引く。
しかし、いずれ終わりは来る。
「思った以上にしんどいな……！」
多大な映美莉の疲労と引き換えに、
やがてその爪は巨体を削り切り、
その小さくなった体を雲散霧消させる。
悲鳴を上げて消える恐竜の声に反応したのか、
世界がひび割れていく。
まるでガラスに映った景色のように。
そしてガラスの如く
パリィンと澄んだ音とともに世界は砕け散り――

元の世界に戻ってくる。
そこにいたのは映美莉を見て驚いている男と、
映美莉の後ろで怯えるように震える女性の姿。
ああ、そうだ。
一体どれほどの時間が流れたのかは分からないが、
恐らくはそう長い時間ではないのだろう。
というか瞬く間とでもいうようなものだ。
そう、
映美莉は元の世界に戻ってきた。
それと同時に思い出す。
いつものように女性を助けようとした所、
男に何かをしかけられたのを。
時間はさほどたっていない。
男が女に何か異能によって危害を加えようとした所、
割って入った映美莉が喰らった形になる。
恐らくは……
その異能をくらい、
あの空間でやられてしまうなりしたら、
相手の思い通りになるか、
あるいは死に至る。
いずれにしても実によろしくない結末をもたらす異能なのだろう。
詳細は分からない、というより……
「馬鹿な、なぜあれを喰らって何も……！
　いや、それより、なんだ今の割れたような音は……！
　こんなことは初めて……くそっ！
　でも、もう一度――！」
そんな暇を相手は与えてくれない。
一度目はとけた、
二度目もとけるかはわからない。
しかし、
効かないとわかれば別の手段に訴えてくるかもしれない。
そう。
不確定要素が多すぎる。
だからこそ、映美莉が取れる手段は、
細かいことを考えるのではなく――
「そんな暇を与えると思うなよ！」
紅い目を光らせ魔眼の力を使い、
軽く魅了させ、相手の思考に空白を生ませる。
同じような力を持っていた場合、
効果は薄いが、それでもなお、
その一瞬の間隙は――

――ドンッ！

拳を鳩尾にたたきつけ、
相手を昏倒するには十分な時間を生み出した。
重い、あまりにも重い一撃を受けた男はずるりとその場に崩れ落ち、
そのまま意識を失った。
「……ふぅ、終わりか。
　思ったより手ごわい相手だった……
　というより危うく訳も分からないままにやられる所だった。」
危ない危ないと映美莉は一つ首を振り、
男の襟首をひっつかむと、
「レディ、夜中の出歩きは危険だよ。
　このまま人気のある所へ移動するから後ろからついてくるといい。
　そし、今日は家に帰って、
　心を休めなさい。
　本来ならばお茶にでも誘いたい処だが……
　ちょっとした野暮用が出来た。」
怯える女性に振り向き、
にっこり笑ってウィンクをする。
それに対して少しは震えがとまったのか、
女の方も一つ頷き、
先導する映美莉へとついてくる。
そのまま人気のある場所で女の子と別れ、
映美莉は名残惜しそう……
というよりは未練たらたらで女性を見送り……
捕まえた男を警察のところへ放り込むのだった。
なお、めんどくさいからそのまま帰った所、
後日事情聴取で呼ばれて余計に面倒な事になったのは、
……まぁ、映美莉の自業自得だろう。
ちなみに後日の事であるが……
「おや、この間のお嬢さん。　
　久しぶり……とはいっても夜に一度会っただけだから覚えてないかな？
　良かったらお茶に付き合ってもらえないかな？
　そこの喫茶店でコーヒーを頼んで、
　ゆっくり君と話をしてみたいんだ。
　心配せずとも……
　ん、あれ？あれ？
　さ、財布はどこだ……？
　いや、確かに懐に……」
恒例の財布を忘れたを発動させて仲良くはなれたが、
なんというか微笑ましく見られて、
そういう雰囲気にはなれなかったのはいうまでもない。
頑張れ映美莉。
勝利する未来が全く見えないが、
くじけるな！
君のいつもを皆は期待しているぞ！

ItemNo.18 タケノッコーン を食べました！
　体調が 1 回復！（21⇒22）
　今回の全戦闘において 貫撃10 器用10 深手20 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

響鳴LV を 5 UP！（LV18⇒23、-5CP）
料理LV を 5 UP！（LV59⇒64、-5CP）

兎乃(223) の持つ ItemNo.24 おさかな から料理『海鮮丼』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 3 3 1 = 7 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 6 6 4 = 16 ］成功！料理の強さが増加！

ItemNo.34 うさぎブローチ に ItemNo.3 木通 を付加しました！
　⇒ うさぎブローチ／装飾：強さ381／［効果1］奪命25 ［効果2］回復50 ［効果3］－


文人(346) とカードを交換しました！

春の終わりに （タイトロープ）


ニュクス を研究しました！（深度0⇒1）
ニュクス を研究しました！（深度1⇒2）
ニュクス を研究しました！（深度2⇒3）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

兎乃(223) は 杏 を入手！
えみりん(1239) は 冬虫夏草 を入手！
えみりん(1239) は 強い牙 を入手！
兎乃(223) は 強い牙 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
えみりん(1239) のもとに ズール が微笑を浮かべて近づいてきます。

兎乃(223) に移動を委ねました。

タニモリ区 E-20（沼地）に移動！（体調22⇒21）
タニモリ区 F-20（森林）に移動！（体調21⇒20）
タニモリ区 G-20（森林）に移動！（体調20⇒19）
マシカ区 G-1（森林）に移動！（体調19⇒18）
マシカ区 G-2（道路）に移動！（体調18⇒17）

［821 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［444 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［481 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［200 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［410 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［328 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［263 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［189 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［111 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［146 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［146 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［299 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［41 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［203 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［89 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［99 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［90 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［46 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［76 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［56 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［5 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［21 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［43 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［0 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［11 / 100］ ―― 《黒い渦》不運



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

Cross+Rose越しにどこかの様子を見ているエディアン。




　

　

　











いくつかの映像が映し出される。

　







　

不思議そうにするエディアンを見て、軽くため息をつく白南海。






　






　

　

　

チャットが閉じられる――