［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　

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「ここは……？」

「あの世」


目を覚ますなりそこは知っている場所ではなかった。
いや、知る知らぬという話ではない。
見渡す限り一面の闇。里の灯りから遠い山野の夜より尚暗い。
それなのに自分の手足や、また相手の姿はよく見えるというのだから、
これは知らないどころかこの世のどこかですらないのだろう。
相手の言うように、あの世なのかはさておき。

周りを取り囲む連中の中では一番親しみのある声に向かって話しかけた。


「……殺人未遂の次は誘拐ですか。藤原さん。あと、樅原さんも。
　今回は随分沢山仲間が居ますね」

「なんでここに連れてこられたかは分かる？」

「化け物退治が、どうとか」

「うん、そう」

「僕の中に居る奴をいずれ殺すだとか。入れ物になってる僕ごと」

「頭は明瞭みたいだね。

　今日ついにその時が来たというわけ」

「…………。ここ、どうも現実感が無いですね」

「常世の国なんてそんなもんだよ」

「常世の国……？
　それ神様だとか妖怪が居るところでしょう。なんかイメージと違うな。
　もっと活気が溢れてるものだと」

「うーん……。
　大正解。
　やっぱ元が善継だけあって、そっちのセンスあるわ」

「はい？」

「意味わからんだろ。そろそろ本当のことを教えよう。

　君は本来この世界の人間じゃない」











「そういうんじゃないから。これマジの話なんだよ。

　うちの世界から逃亡した化け物が君の中に居るって話はしたでしょ？

　あれね、多分君は“どっかで化け物に憑りつかれた”って
　捉えてると思うんだけど、違うんだよね。

　後先が逆なんだよ、逆」











「君が居て後から禍鬼<ヤツ>が来たんじゃなくて、
　禍鬼<ヤツ>がこの世界に来てから君を作ったの。

　君の誕生日は1月27日じゃないよ。
　2019年の12月20日。
　禍鬼の気配が初めてこの街で観測された日だ。

　その日にそれまでこの世界に存在しなかったヒオロシ村が出現し、
　そこの出身であるという寺田善継なる少年がイバラシティに現れた。

　“自分は入学と共にイバラシティに引っ越してきた高校一年生である”

　という記憶を持って」

「冗談にしても性質が悪い」

「冗談じゃない」

「なら思い込みだ」

「真実だよ」

「どうやってそんな話を信じろと？」

「だって君、ご両親の霊と喋ったことないでしょ？」











「――」

「いや、もしかしたら見たことくらいはあるかもね。一言くらいは発したかも。
　でもそれは近くで見えた？　君幽霊自体はしょっちゅう見える性質じゃない。
　他の幽霊と比べてどう？　ちゃんとそこに居るって感じる？　意思疎通できたことある？

　なんで一番近くに現れても良さそうなご両親だけ見えないんだろうね。
　君くらい勘が鋭ければ本来そんな寂しい思いはしてない筈だ。


　で、何故ご両親が来てくれないかっていうと、
　君がこの街に出現した日付より前に死んだ者は記憶の中にだけ存在する幻だから。
　君も、禍鬼が身を隠すために作った幻だから」

「……。いいや、そんなことは証拠にはならない。他にいくらでも理由は考えられる」

「そうかもね。
　じゃあ、君の村で祭事が復活したのは何で？」

「復活……？」

「君が一年生の頃、君の村は“かつて独特の神を持てど信仰は廃れかけた”という
　割にどこにでもあるような村だったんだよ。
　精々夏やお正月に形ばかりの祭りがあるだけで、水神の洞穴も長い間放置されていた。
　覚えてないかい？」

「そんな筈はない。僕の村では昔から伝統を大切にしてきて、
　この間は春祭りをしたし、五月になれば弓取りの儀がある。
　地下水道<カカノセ>だって毎月持ち回りで掃除をしているんだ」

「私の言葉で信用できないなら友達に訊いてみるといい。きっと話が噛み合わない。
　もっとも……友達に会う時間はもうないんだけど」

「………………」

「私たちの故郷には、君と同じ村の出身で、君と同じ家に長子として生まれた男が居る。

　彼は既に成人していて、私と同級生。
　禍鬼を倒す為に文字通り魂を差し出し、
　今は抜け殻の肉体が日颪村寺田家に安置されている。

　彼の名は寺田善継。
　そっちが本当の寺田善継だ。

　君が禍鬼に操られているだけでないと言うなら、よく思い出してごらん。
　君んとこの村はね、奴の手でどんどん変質させられていっているんだ。
　それを村の関係者だけが知覚できない。

　君が――いや、君を取り巻く故郷のほとんどすべてが禍鬼の作り物だという証拠だ」

「…………そん、なことは……

　……


　何故……」




「やっと隙が出来た。
　はい、もう一度おやすみ」














「すまないね。せめて寝てる間に終わるようにするから」

























僕はどんなに辛いことにも立ち向かう自信がある。
難しい悩みからも逃げ出したりはしない。

でもこれには一体どうやって向き合うのが正解なんだ？














貼られた札の効果は多分、いうなれば手術用麻酔みたいなものだったのだろう。

辺りの声があれよあれよという間に聞き取れなくなり、
視界も膜が張ったようにぼやけてついには何も見えなくなる。



たちまち全くの暗闇だ。瞼の裏すら見ていない。
とっくに意識は現実の中に無いのだろう。


でもそうすると今度は代わりに別のやわらかな光が差し込んでいると気付くことになる。



視界の中央でちらついていた光が次第に広がり、



なつかしい声がする。




























































これは昔の夢だ。


両親と過ごした春。
十七年分めぐった筈の春。


幻と思っても、その思い出はまだ目映い。






















































こちらの様子に気付いて相手方から声が上がった。
伸ばした手を叩き落される前に、目の前にあった腕を渾身の力で掴んだ。
















「まだ動けるのか。……え？　まさか霊術に目覚めた？」
「いや、そんな器用なことしてないわこの子。ただの気合」
「燃やすなお前！」


口々に呆れているらしき言葉が飛んでくる。
僕は今にも意識を呑み込みそうな頭痛を押して、ようやく口を開いた。






「僕が、何もかもが作り物だとして、だから納得して死ぬなんて訳にはいかないだろうが」





「それで大勢の人が救われるとしても？
　てか実際生きるの辛いでしょ、今の話聞いた後だと」




「辛いからなんだ。


　悩む前からめそめそ泣き寝入りするのが当然なのか。



　そちらの世界の人には申し訳ないが、

　僕はこっちの世界の人間だ。



　既に多くの人と出会い、関わってきた。
　時には対決し、真っ向から否定しなければならない相手も居た。


　良い意味でも、悪い意味でも、

　僕は既にひとの人生を変えてしまっている」








「他人の人生に踏み込んだ僕には、

　自分の人生を投げ出さずに生きていく責任がある！」





その反論一つが今出来る全身全霊だった。
言い返した所までは良かったが余力はとうに空っけつだったらしく、
一度無理を通して起こした体もすぐに支えることすら出来なくなる。


床にぶつかる音を聞いて自分が倒れ込んだのだと気付く。

手足が急に無くなったような気がしたが、
単に感触や温度といった感覚が異様に遠のいているだけだった。



「――くそ……

　僕が起きたら、絶対……」

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「…………やっと寝てくれた。

　誰か白装束持ってきて。

　さっさと儀式に移ろう」

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ENo.27 Spencer とのやりとり


ENo.492 つづり とのやりとり

Spencer(27) に ItemNo.11 ものすごい石材 を手渡ししました。

ItemNo.2 夜霊姫の接吻 を使用しました！
　魔香のため、体調は回復しなかった。
　今回の全戦闘において 回復53 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

シャケ先生？(344) から 吸引型エナジードリンク を受け取りました。

呪術LV を 30 DOWN。（LV35⇒5、+30CP、-30FP）
付加LV を 9 DOWN。（LV99⇒90、+9CP、-9FP）

使役LV を 35 UP！（LV0⇒35、-35CP）
料理LV を 14 UP！（LV52⇒66、-14CP）

Spencer(27) の持つ ItemNo.23 雷光剣 に ItemNo.4 不思議な粉+1 を付加しました！
Spencer(27) の持つ ItemNo.40 暗雲蜃気楼 に ItemNo.41 すごい羽 を付加しました！
Spencer(27) の持つ ItemNo.1 蒼い傷跡 に ItemNo.5 ものすごい石材 を付加しました！

カードを作成しましたが誰とも交換されず自分のものとなりました！

罪穢祓給 （リザレクポーション）


パナケア を研究しました！（深度0⇒1）
エグザミネイション を研究しました！（深度0⇒1）
スクリーム を研究しました！（深度0⇒1）

サステイン を習得！
ライフリンク を習得！
ヴィガラスチャージ を習得！
ペレル を習得！
アシスト を習得！
スコーピオン を習得！
魅惑 を習得！
氷水避け を習得！
ブルーゲイル を習得！
祈誓 を習得！
パワーブリンガー を習得！
ラッシュ を習得！
ヒールウィンド を習得！
アイギス を習得！
救済 を習得！
スタンピート を習得！
デディケーション を習得！
共存共栄 を習得！
スペシャルポーション を習得！
サークルバリア を習得！
ブルーテンペスト を習得！
アルゼナール を習得！
ポイゾナスブラッド を習得！
水魚之交 を習得！
風起雲湧 を習得！
トランプダウン を習得！
以毒制毒 を習得！
賄飯作製 を習得！
トリクラット を習得！
アイオリア を習得！
サクリファイス を習得！
フィンタン を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

Spencer(27) は 匂辛夷 を入手！
シャケ先生？(344) は 匂辛夷 を入手！
エンシャクシュ(464) は 磁鉄鉱 を入手！
アルカロス(512) は 雪花石膏 を入手！
シャケ先生？(344) は 欠けた刃+1 を入手！
エンシャクシュ(464) は すごい羽 を入手！
アルカロス(512) は 永久雪 を入手！
エンシャクシュ(464) は 欠けた刃 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
Spencer(27) のもとに 大蟷螂 が恥ずかしそうに近づいてきます。
Spencer(27) のもとに ケツァルコアトル が泣きながら近づいてきます。
Spencer(27) のもとに スノードラゴン が口笛を吹きながらこちらをチラチラと見ています。

Spencer(27) に移動を委ねました。

ツクナミ区 O-4（森林）に移動！（体調25⇒24）
ツクナミ区 O-5（森林）に移動！（体調24⇒23）
ツクナミ区 O-6（森林）に移動！（体調23⇒22）
ツクナミ区 O-7（山岳）に移動！（体調22⇒21）
ツクナミ区 O-8（山岳）に移動！（体調21⇒20）

［822 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［445 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［490 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［199 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［407 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［250 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［181 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［105 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［148 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［144 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［288 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［40 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［199 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［84 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［99 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［78 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［45 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［76 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［55 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［1 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［83 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［13 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［38 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

空には変わらず光の玉が、星々を模している。

次第に集まり、大きな光になっていく･･･

　

　

　









　





　

　

　

集まった光がそれぞれ何かの形を成し、地上に落ちてゆく。





　

　

　





　

　

　

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