［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

//side:？？？


わあわあと泣く声がした。
寂しい、苦しい、嫌だ、語彙の少ない子供らしい、純粋な叫びのような泣き声だ。
床にぺたりと座り込んで、寒々しい場所でひとりで声を上げている。
大粒の涙をころりころりと目尻から頬へ、顎をつたって膝に落として尚、泣き止まない。

うるさいな、と苛立ちが浮かび上がった。
いっそ殺してしまおうか、いや、殺してしまおう、そう思った。
思わず、胸元に忍ばせているナイフを服の上から確かめる。
手によく馴染むそれをいつも通りに引き抜こうとして、やめた。
ナイフは駄目だ、と思った。

「うるさい」

何故駄目だと思ったのか、自身でも理解出来なかった。
理解出来ないからこそ募った苛立ちが、言葉となって吐き出される。
冷たい、怜悧な声音だった。

子供はびくりと肩を震わせて、一瞬泣き声を止める。
けれど一拍の後に、またわあわあと泣き声を上げた。
どうして、なんで、助けて、子供はやはり泣き喚いた。
転がった涙が服にどんどんと染みて、色の濃さを増した面積が広がっていく。

「うるさい！」

久しく荒げていない声を響かせて、一足に近付いた。
ひくりとしゃくり上げるのどを捻ろうと、片手で掴みながら引き倒す。
ひどく柔らかい肌が、焼けるように熱かった。
子供だからか、泣きすぎて熱を持ったのか。
地面に縫い付けられた子供は、水分をたっぷりと含んだ瞳で見上げてきた。
もっと泣き叫ぶと思ったのに、そうはしない。
ただ相変わらず、目尻からは涙が流れていた。

「どうして」

子供が初めて、明確な意図を持って言葉を投げかけた。

「どうして、泣かないの」
「どう言うことだ」
「悲しいでしょう、痛いでしょう、苦しいでしょう？」

だって、君も経験したでしょう？　子供は言葉を続けた。
何を、と問おうとした言葉は声にならなかった。

目の前に、子供がいる。
泣き喚いた子供、救われたいと思う子供、問いかける子供。
その、容姿。
血のような赤い目が、恐れもなく見つめてくる。

「……お前は」
「殺さないで」

先程まで頼りなかった筈の子供の声が、凛と響く。
首にかけていた手が、ぴくりと震えた。

「切り捨てないで。おねがい」

水分をたっぷりと含んだ瞳の中に、自身の姿を見た。
揺らめくその自身と、目が合う。
子供と同じ髪の色、同じ赤い目の男。

「……だって、必要ないだろう」
「眠っていただけだよ」
「今だって」
「必要でしょう？」
「何故」
「だってあの子は、人でしょう？」

だから人でいないと、子供は囁くように言った。
気付けば、子供の首を掴んでいた手からは力が抜けていた。
その手が、彷徨うように持ち上げられる。
垂れ下がった自身の前髪をくしゃりと掴んで、呻きを押し込めた。

「捨てないで」
「……うるさい！」

血を吐くように叫ぶと、子供の姿はそれきり、かき消えた。
警戒するように身体を起こして周囲を見渡しても、何もない。
白く殺風景なだけで、どこまでも、何も、なかった。

わあわあと泣く声がした。

遠くの方で、近くで、上から、耳元で、足元で、幼い子供の泣き声がした。

「……違う、俺は、僕は、泣いていない。そんな感情はもう」

は、と気付くと、腹部が血に塗れていた。
見慣れた柄のナイフが、深々と刺さっている。
傍らには、中途半端に刃が消えたナイフが山と落ちていた。
周囲も薄暗く、視界も悪い。
地を染める赤の中に、自分だけがぽつんと残されている。

ナイフを抜いてはいけない。
刺さったままのほうが出血しないから。
血が抜けると、くらくらするから。
しばらく、起き上がるのもつらくなるから。

誰かがそう思考するのに、ナイフは『誰か』に躊躇いなく抜き取られた。

「違う、これは。――起きないと、今すぐ」

血を流しながら、赤をより鮮やかな赤で上書きしながら、呟いた。
起きて、それから。

「……忘れないと」

そうしないと、生きていけないから。

「捨てないと」

そうしないと、生きてこられなかった。
そうして薄れる意識の中で子供がまた何かを囁いて、消えていった。

ItemNo.20 ハーフリムの眼鏡 を破棄しました。
ItemNo.22 マチェット を破棄しました。

ItemNo.8 エナジー棒 を食べました！
　体調が 1 回復！（21⇒22）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

秘書 と別れました。

かなぶん をエイドとして招き入れました！

領域LV を 5 UP！（LV30⇒35、-5CP）
付加LV を 5 UP！（LV70⇒75、-5CP）

雪里(1373) により ItemNo.34 お肉 から料理『春色ちらし寿司』をつくってもらいました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 1 5 1 = 7 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 春色ちらし寿司／料理：強さ109／［効果1］攻撃12 ［効果2］防御12 ［効果3］増幅12

雪里(1373) の持つ ItemNo.28 ヴェスティティ に ItemNo.21 何かの骨 を付加しました！
チュイ(1519) の持つ ItemNo.15 『ナイト』のハーブリーフ に ItemNo.10 不思議な粉 を付加しました！
ItemNo.30 幸運守 に ItemNo.19 腐肉 を付加しました！
　⇒ 幸運守／装飾：強さ545／［効果1］闇纏45 ［効果2］耐疫15 ［効果3］－


舞華(125) とカードを交換しました！

無片の爆炎 （ボンバルディエ）


ハデスポムグラネイト を研究しました！（深度0⇒1）
ハデスポムグラネイト を研究しました！（深度1⇒2）
ハデスポムグラネイト を研究しました！（深度2⇒3）

ワイヤースライス を習得！
ニュクス を習得！
ザナドゥ を習得！
クレイジーショー を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

クゥ(1372) は 紫水晶 を入手！
雪里(1373) は 紫水晶 を入手！
チュイ(1519) は 紫水晶 を入手！
雪里(1373) は 橙色の果実 を入手！
雪里(1373) は 強い牙 を入手！
クゥ(1372) は 橙色の果実 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
クゥ(1372) のもとに ミカンさん がものすごい勢いで駆け寄ってきます。
クゥ(1372) のもとに ロックドラゴン が泣きながら近づいてきます。

コヌマ区 H-3（山岳）に移動！（体調22⇒21）
コヌマ区 H-4（山岳）に移動！（体調21⇒20）
コヌマ区 H-5（山岳）に移動！（体調20⇒19）
コヌマ区 H-6（山岳）に移動！（体調19⇒18）
コヌマ区 I-6（山岳）に移動！（体調18⇒17）

［826 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［447 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［491 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［198 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［402 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［323 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［246 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［182 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［103 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［145 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［141 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［277 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［35 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［147 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［77 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［93 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［67 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［43 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［66 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［55 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［0 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［0 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［0 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　･････ヴオオォォォ･･･ッ！！

　

　

　

チャットに響く走行音。

　

　

　



　

　

　　　ヴォンヴォンヴォンヴォンッ

　

　




　

アルメシアがバイクで登場する。

　

　

　








　








　

　

　







　

　

　　　――ザザッ

　

　

　

　

チャットが閉じられる――