［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

「――最大の戦の時間が迫っている――」
それはとある日……
毎年やってくる最大にしてもっとも忙しく、
もっとも力をいれねばならない聖戦の日を控えたある日の事。
その戦いの予感に歓喜を抱き、
戦いに思いを馳せながら、その戦の準備をしなければならない。
必要なものは何だ。
戦いには必ず勝利せねばならない。
敗北は許されない。
無論、自分の力の及ばぬ領域の事もある。
それでも人事を尽くし、
万難を排し、万全で立ち向かうのは必要な……
否、
やらねばならぬ、
果たさねばならぬことなのだ。
どんな失敗も許されない。
いつも何かを忘れる映美莉ではあるが、
今回ばかりは、
他のすべてを忘れても、
これに関することだけは許されない。
ゆえに映美莉は自分に叱咤する。
集中しろ。
他のすべてを犠牲にしてもこれだけは完璧に成すために。
集中しろ。
そして戦の当日に、
用意したすべてを忘れず、
ありったけをぶつける為に。
……今から始めるのはそのための一歩。
大切なのは眼力だ。
見極める力こそが全て。
何がベストなのか。
無論、それは質もある。
そして、財力には限界があるため、
質と金額の両立は無論大切だろう。
しかし、それだけでは足りない。
扱いやすさとと、質を最大限に生かせるタイミングが肝要だ。
全てを兼ねそろえ、
それでいて量も必要だ。
肝心な時に足りない等という愚もおかすつもりはない。
悩みに悩み、
厳選に厳選を重ねぬいた映美莉は、
すっと手を伸ばし、
必要なものをつかみ取る。
「これと……これとこれ……そしてこれだ！」
――そう。
かくして戦いのための一歩が今ここに始まる。
用意せねばならぬ。
大量の――チョコレートを。
そのための素材の購入である。
必要な分量と質、
完璧である。
忘れたものは何一つない。
――持って帰るための袋を忘れたので、
レジ袋を購入しなければならないわけだが、
些細な問題といえば些細な……
「……」
レジ袋ではダメそうなので、
しっかりとした大きな手提げ袋を購入することになって、
余計な出費になるのは言うまでもなかった。
さておき。
かくして、チョコレートを作るための素材は揃い、
道具もきちんとそろえた映美莉。
後は作るだけ。
そう。
作るだけ、だ。
だが、ここからが本番であり、
真の難しくも険しき道なのは言うまでもない。
まず第一の問題。
これは非常に由々しき問題である。
映美莉が取り出したのは大量の紙束。
ここには、
映美莉がしりあった女性、
そして親しくなった女性達の味の好みが書かれてある。
ここからまずすべきは統計を取る事である。
何の統計かというと言うまでもない。
それは……どんなチョコレートを作るかの統計である。
そう。
好みにあわせ、
適切に映美莉の情熱を作るチョコレートを作るには、
誰にどんなチョコレートを渡すのか、
それを完璧に計算にいれて作らねばならない。
同じものを渡してもいいだろう。
実際問題手間を考えると、
どうしても似たようなものになってしまうのは仕方ない。
だが……
味に形。
そして添えるメッセージ。
手間暇をかけるための準備期間。
似てはいても違うものを、
その人だけのチョコレートにしてみせるのが映美莉の腕の見せ所であり、
それをなしえるのが映美莉の愛だ。
では、なぜ態々統計をとるのか？
全員に違うものを渡したいなら一つずつつくればならないのではないか？
確かに、
それは正しい答えだろう。
しかし、味に関して言えば、
いくつかの種類に絞る必要がある。
そして、それぞれの味の分量がどれほど必要なのか。
こればかりは統計をとるしかないのだ。
材料は限られている。
余分にかてはあるが、味を見たり失敗したときの事を考えたものだ。
ゆえに統計をとり、
誰にどのような味のチョコレートを渡すのか。
しっかりと知る必要がある。
では、形はどうだ？
形も一つ一つ作るとなれば膨大な量の型が必要になってくる。
しかし、
型というものを大量に用意するというのは置き場所に困る。
なぜなら大変な量と値段になる上に普段はほとんど使わないのだ。
無論、コストを抑える事は不可能ではない。
しかし、考えてみよう。
手間を加えれば限られた大まかな型があればどうにでもなるのではないだろうか？
それを考えればどのような形にするのかの傾向をまとめておけば、
後で再確認する必要があるとはいえ、
どの型が必要になるのか、
用意しなければならないのかが分かる。
まぁ、もっとも、購入したりする予定はないので、
映美莉は、
家にあるものでどうにかするつもりではあるのだが。
というわけで、統計を取るというのは非常に重要なことである。
そして、統計を取り終われば、
次にする事はメッセージである。
チョコレートを作りたい気持ちにあふれていても、
その気持ちを抑え、
メッセージの筆をとる。
無論、チョコレートに直接刻むメッセージは作ってからでないと無理だが、
一人一人丁寧に。
出会いと付き合いを思い出しながら、
気持ちを一つ一つ込めてメッセージを綴る。
よくよく考えれば、
普段から口説き文句を放っているときと買わない気もするが、
それはそれ。
これはこれである。
特別な日に特別なプレゼントと共に、
気持ちのこもったメッセージ。
とはいえ、ここで注意せねばならないのは、
重くなり過ぎないようにすることだ。
想いというものは込めすぎても相手の負担になる。
もうすでに十分重い気がしないでもないのだが……
ま、こればかりは映美莉の性格や、
相手との付き合いと相手の理解に救われている面は多々あるだろう。
お互いが理解し、
ある種の信頼があるからこそなりたっているともいえる。
ともあれ、
気持ちを込めたメッセージを、
それぞれチョコレートを包むための包装紙とリボンに添えておく。
こうすることで間違いをなくすことができるのである。
これで用意は整い、次の段階に移る。
これが最大にして、
もっとも重要な工程――
そう。
チョコレートの製作である。
ここで失敗してしまっては元も子もない。
おいしいチョコレートを作って、
映美莉はハートをがっちりキャッチしたいのだ。
それゆえに丁寧に分量をはかり、
しっかりと一つ一つの工程を見直しながらチョコレートを作り始める。
とろけるように甘いミルクチョコレート。
酸味と甘みが絶妙にマッチし、
鮮やかなピンクの色合いが綺麗なストロベリーチョコレート。
ほのかな甘みが苦みと混ざり、大人の味わいビターチョコレート。
真っ白な雪を思わせるまろやかな牛乳の味わいが深いホワイトチョコレート。
ちょっと和風に緑の色合いが鮮やかな苦みと渋みが甘みと合わさり、
絶妙のコントラストを奏でる抹茶チョコレート。
そして、ミルクチョコレートとビターの中間くらいの甘みのチョコレート。
映美莉が作るのはこの６種である。
後はこれを組み合わせ、型に入れ、
時には購入したトッピングで彩を加えながら、
冷やして固める。
この時型崩れしないように気を付けて、
更に固まった後に成形。
それを一つ一つこなしていきながら、
出来たものを上げる人を確認しながらラッピング。
そしてメッセージを添える大量の作業。
あまりにも大量の作業であり、
あまりにも出来上がったものが多かったため……
「…………」
冷蔵庫にチョコレートがいっぱいになる。
これでは新たしくかってきたりしても物が入らないため、
しばらく外食になってしまった訳だが……
まぁ、必要経費というものだろう。
お財布が大分軽くなってしまった映美莉だった。
――チョコレートの用意は済んだ。
――メッセージも添えた。
――誰にあげるのかは決めてある。
これで当日の用意は万端か？
否、断じて否である。
これだけで完璧というにはまだ遠い。
だが、後は当日に渡す以外に何が必要なのだろうか？
他の物を添える？
否。
渡し方を考える？
否。
前者は不要であるし、
後者に関しては渡し方なんて最初から手渡しに決まっている。
今更考える子作用がない。
ならば、何が必要か？
それは当日に確実に手渡せる状況を作る事である。
無論不慮の事故はあるだろう。
大きいものから小さなものまで。
しかし、
不慮の事故でもない限り渡せる状況を作る事は不可能ではない。
それは即ち――
「あ、もしもし、
　我だ。映美莉だ。
　明日の事なんだが――少しばかり会えないだろうか？
　時間は取らせないさ。
　ん、ああ。理解してくれて助かる。
　それじゃ、当日は――」
即ち、アポイントメント……
会う約束を取り付けることである。
そう、
会わなければ手渡しができない。
そして、
当日に探すとなると時間がかかる。
誰か一人であればいい。
しかし、
チョコレートを渡すのは一人ではない。
ならば時間を短縮する上で約束というのは大切だ。
むろん、せっかくの日なのだ。
ゆっくりと会って過ごしたい気持ちはある。
しかし、
映美莉の身は映美莉一つである。
いや、吸血鬼の力を使ってどうにかできないか？
そんな風に考えたりもしたが、
無駄に力を消耗する上に、
人数分……せめて人数の十分の一でも分身ができるのなら考慮に値するが、
そんなに多く分身できるとは思えないし、
実際にできない。
なので、基本的にはチョコレートを渡すだけに留めなければならない。
断腸の――断腸の思いである。
ともあれ、
そうやって約束を次々に取り付けていく。
そそれにしても、
皆そんな映美莉の状況を分かっているというか、
映美莉を見透かしているのか、
約束を取り付けている最中、
忙しいけど頑張って、今度一緒にお茶しましょなどといわれて、
浮かれるあたりが映美莉が、
かっこいいではなくかわいいといわれる所以であるのだが、
映美莉はいまだ知る事はないのだった。
――すべての相手に約束を取り付け、
きちんとメモし、
後はどうやって手渡ししていくかを綿密に計画を立てる。
メモをするだけではなく、完璧に頭に叩き込むことで、
メモを忘れても大丈夫にせねばならない、
効率的に動く事で、
一時でも長く女の子と一緒にいたい。
そんな映美莉の執念のなせる業といえよう。
――かくして、
映美莉のバレンタインデーに向ける準備はすべて整った。
後は当日を迎え、
女の子達にチョコレートをあげたり、
もらったりするわけだが、
それはまた別のお話。
ちなみに結果だけいうと……
成功といえば成功だし、
失敗といえば失敗である。
計画はすべて完璧だった。
実行もすべて完璧だった。
財布は忘れたがいつもの事だった。
結果も上々ではあった。
ただ、やはり、
カッコいいではなくかわいいという印象を覆せなかった。
――ただ、それだけ…である。

ENo.223 兎乃 とのやりとり

ItemNo.1 不思議な武器 を破棄しました。
ItemNo.2 不思議な防具 を破棄しました。
ItemNo.3 不思議な装飾 を破棄しました。
ItemNo.4 いつも忘れられる財布 を破棄しました。
ItemNo.11 ばーるのようなもの？ を破棄しました。

オオウミネコを退治し、カフェの中へと入る。

　






キッチンのほうに、ひとりの男。

　




名前と外見からして、ロストのひとりで間違いなさそうだ。

　

こちらをまじまじと見つめ、ポンッと手を叩く。




両手を広げ、歓迎を示す。

　

冷蔵庫を開け、中をチェックしつつ･･･





冷蔵庫を閉める。

　






アンドリュウは鶏の卵を探しているようだ。

兎乃(223) に ItemNo.45 腐肉+1 を送付しました。
兎乃(223) に ItemNo.48 腐肉+1 を送付しました。
兎乃(223) に ItemNo.17 毒液+2 を送付しました。
兎乃(223) に ItemNo.21 橙小石 を送付しました。
兎乃(223) に ItemNo.43 薔薇 を送付しました。

使役LV を 10 DOWN。（LV35⇒25、+10CP、-10FP）
百薬LV を 20 DOWN。（LV20⇒0、+20CP、-20FP）

具現LV を 35 UP！（LV0⇒35、-35CP）
付加LV を 5 UP！（LV89⇒94、-5CP）

兎乃(223) の持つ ItemNo.31 サブウェポン：ナイフ に ItemNo.32 すごい木材 を付加しました！
兎乃(223) の持つ ItemNo.17 結晶リング に ItemNo.24 ペットボトル を付加しました！

ルネ(378) とカードを交換しました！

破壊の火 （イクスプロージョン）


ワイヤースライス を研究しました！（深度0⇒1）
ワイヤースライス を研究しました！（深度1⇒2）
ワイヤースライス を研究しました！（深度2⇒3）

クリエイト：タライ を習得！
クリエイト：シールド を習得！
アシスト を習得！
クリエイト：ウィング を習得！
召喚強化 を習得！
サモン：ウォリアー を習得！
祈誓 を習得！
サモン：ハンター を習得！
サモン：サーヴァント を習得！
集気 を習得！
アイギス を習得！
再利用 を習得！
リビルド を習得！
クリエイト：ウェポン を習得！
共存共栄 を習得！
クリエイト：フォートレス を習得！
クリエイト：モンスター を習得！
サモン：ナイト を習得！
アルゼナール を習得！
サモン：エンペラー を習得！
サモン：ソルジャー を習得！
魔力漏出 を習得！
クリエイト：ワンダーランド を習得！
クリエイト：エキストラハンド を習得！
サモン：ヒーロー を習得！
同心共鳴 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

えみりん(1239) は 毒液+1 を入手！
えみりん(1239) は 針 を入手！
兎乃(223) は おさかな を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
えみりん(1239) のもとに 毒蜘蛛 が興味津々な様子で近づいてきます。
えみりん(1239) のもとに 蚊 がゆっくりと近づいてきます。

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『マガサ区 K-8：チェックポイント《駅舎》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 兎乃(223) の選択は マガサ区 K-8：チェックポイント《駅舎》

MISSION!!
ヒノデ区 E-20：ヒノデ動物園 を選択！
　　 - 兎乃(223) の選択は ヒノデ区 E-20：ヒノデ動物園

［842 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［448 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［201 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［400 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［240 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［174 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［96 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［142 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［131 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［251 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［32 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［110 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［62 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［72 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［55 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［27 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［46 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［23 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　




　








　






着物の裾を上げ、脚を見せる。

表面がドロドロし、変色している。

　








ふたりの全身をじーっと観察するカグハ。






ふたりの裾を戻すエディアン。

　

　

　






　

　

　

チャットが閉じられる――

囲いや入口の門が草で覆われ、荒れ果てている動物園。

動物の気配などなく、静まり返った園内――

　




　

――に、響き渡る大きな鳴き声。

　

　

　

　　　――ズンッ

　

　　　　　　　　ズシンッ――

　

　

　

･････大きな足音。

　



　

巨大な鶏が目の前に現れた。

　




しゃべりかけてくる。

　





肩を落とす。

　




こちらを見つめる。

　




興奮した大鶏が、大声をあげて襲い掛かるッ！！