［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

SIDE:HAZAMA



───空が赤い。
何をするでもなく、ただただ赤く染まる空を見上げていた。

ここでの時間も折り返しを過ぎた。
毎時間、同じことの繰り返し。
こんな場所にずっといては退屈で死んでしまう。
時折、共に行動する仲間と交わす会話は、良い気分転換になっていたのだと実感した。

それもきっと、いずれ終わりが来る。終わらないよりは、ずっとマシなのだろうけれど。

終わりと言えば、じきに"彼女"とも、お別れするときが来る。
思い返せば、本当に多くのことが起きた。
……最後が来る前に、気持ちの整理をつけておくべきなのかもしれない。

目を閉じて、思考の海に沈んでいった。

***

最初の出会いは……、いつだったろうか。
たしかそう。冬だった。12月20日。2年3組の教室での出来事だ。
……もうそろそろ、あれから一年が経つ。
突然目の前に彼女が現れたときは、心底驚いた。
あの時は、まさか本当に吸血鬼が存在しているだなんて思いもしなかったのだから。
彼女に血をあげたのは、あれが最初で最後だった。

（別に、好きで飲んでるわけではないだろうし。それで良かったのだとは思う）

……私が深く考えることでもない。
あれから、私の教室に制服を置くようになったのだったか。
多少は役立てて貰えて良かった。

（───もうすぐ、いらなくなるんだろうな）

少なくとも、以前のように突発的に入れ替わることはなくなる。
"彼"が成長している証でもある。それ自体は、悪いことではない。
どの道、彼が卒業すれば必然的に不要のものになるのも事実だ。
春までには、撤去しておかなければ。
……なんとなく、寒さを覚えた。

あの騒ぎのすぐ後に、クリスマス会が開かれたのも思い出深い。
向こうでは知らないことだが、彼女の出自を考えれば、共にクリスマスを祝っても良かった。
……きっと断られてしまいそうだが。
私も、生徒からたくさんのものを貰ってしまった。
あのマグカップとクラス写真は、大事にしよう。

（……遠慮してたのはなんとなく判るけど、セシリアさんにも、写真に写ってもらいたかったなぁ）

高校での思い出は、早乙女くんのものだと割り切っているところがあるのは理解できる。
しかしそれを鑑みても、彼女はどこか自分の痕跡を残したがらない節がある。
本人が選んだのなら、それを理解して然るべきなのだろう。
ただ、いつか聞いた『たった数十年でお別れになるものを覚えていても仕方ない』という言葉が真実なら。
あれはきっと、寂しさから自分を守るために身につけた諦観なのだ。

その後彼女に会ったのは……たしかバレンタインが近い時期だった。
食べ物らしい食べ物を口にしたことがないと聞いて、チョコレートはどうかと勧めた気がする。
彼女自身は、バレンタインの日に色々贈り物をしていたらしい。
世話になっていたようだし、曾我部先生あたりに渡していたのだろうか。

（……まあ、私は結局、セシリアさんに渡せなかったんだけど）

親しい誰かに、素直に物を贈れないのは私の悪い癖だと自覚している。
友人の誕生日でも、そうだった。
いつもそうだ。何を躊躇うことがあるのかと呆れられることも多い。

　（こんなもので伝わるのかって、変に考えてしまうんだよな）

……本当は、ただ拒絶がこわいだけだ。
自分の価値が認められないから、自分が贈る物にも、価値を感じられない。
死んでも治らなかった悪癖だ。
それでも、最近は少しずつマシになってると思っている。
バレンタインに渡せなかった分、こちらでは、彼女にお菓子を作ってあげられたから。

（おかげで、ほんの少しだけ後悔が和らいだ心地はする）

……本当は、もっと色々作ってあげたかった。
でも、能力の使いすぎで最近あまり腕が動かないし、血の匂いで鼻が馬鹿になってきたし。
異能の反動は、どうにもできない。自分のものではない分、代償がそれなりにあるんだろう。
諦めて付き合うしかなかった。侵略戦争（これ）ばかりは、最優先事項だから。

バレンタインの後は、早乙女くんの籠城事件があった。
結構手を焼いたっけ。
なんとなく、彼の気持ちには共感できた。私も、大人が嫌いだったから。
悪ガキ加減では、私の方がずっと上だったろうと思う。
いつの間にか、自分も『大人』の枠組みに入ってしまったのは苦笑しか浮かばない。

（私は大人なんて、みんな落ち着いたフリが上手いだけの子どもなんだと思ってるけど）

でも、あれから交換日記が始まって、二人の理解が深まったのは良いことだった。
いつの時代も、対話がなければ相互理解は進まない。至言だ。

その後は少し期間が空いて……次は闘乱祭だった。
救護テントで変身は、色々とすごかった。
学ランのままで姿が変わったものだから、先生方も随分と驚いていた。
あの頃になると、交換日記も捗ってたのだろうか。いいことだ。

……そして、6月辺りから早乙女くんに記憶が残り始めて。
あの頃から、二人のパワーバランスが崩れてきた筈だ。
丁度、同じ時期にこちらでも彼女から話を持ち掛けられた。

（ハザマでも、人格は早乙女くんに切り替わったようだし）

残された時間は、ほんの僅かだ。私たちにできることは、あまりにも少ない。

***

閉じていた瞼を上げる。
───空は、灼けつくように赤い。

ああ、時間がない。
『さようなら』を告げられない悔恨は、誰よりも知っている。

そうだ。
もう一度生を受けたのはきっと、伝えられなかった人に、伝えられなかった言葉を届けるためだ。
ひとつひとつの後悔を、取り戻すためだ。
これも、その一つだと信じている。

足を踏み出す。

ENo.326 陽 とのやりとり


ENo.354 月：夜菜 とのやりとり


ENo.968 緋染の白花 とのやりとり


ENo.1364 絶えず流るる泡沫 とのやりとり

陽(326) に ItemNo.20 灼けつく朱の想い を手渡ししました。

ItemNo.23 エナジー棒 を食べました！
　体調が 1 回復！（21⇒22）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

武術LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
料理LV を 5 UP！（LV40⇒45、-5CP）

アルマ(1257) により ItemNo.33 すごいお肉 から料理『厚切りステーキ』をつくってもらいました！
　⇒ 家事の心得！［ 1 2 6 = 9 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 厚切りステーキ／料理：強さ327／［効果1］攻撃39 ［効果2］防御39 ［効果3］増幅39

アルマ(1257) により ItemNo.34 すごいお肉 から料理『ローストビーフ丼』をつくってもらいました！
　⇒ 家事の心得！［ 2 2 5 = 9 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ ローストビーフ丼／料理：強さ327／［効果1］攻撃39 ［効果2］防御39 ［効果3］増幅39

めぇこ(1268) の持つ ItemNo.3 柿味わたあめソード に ItemNo.39 柿 を付加しました！
アルマ(1257) の持つ ItemNo.25 呪印の御札 に ItemNo.31 方解石 を付加しました！
ナキリ(1634) の持つ ItemNo.34 とげとげ に ItemNo.35 ボルト を付加しようとしましたが、指定アイテムが装備品と素材ではありませんでした。

めぇこ(1268) により ItemNo.16 銅藍のペンダント に ItemNo.1 何か柔らかい物体 を付加してもらいました！
　⇒ 銅藍のペンダント／装飾：強さ381／［効果1］防御30 ［効果2］防御10 ［効果3］－

くーが(1222) とカードを交換しました！

黄昏の海 （クリエイト：ワンダーランド）


エネルジコ を研究しました！（深度0⇒1）
エネルジコ を研究しました！（深度1⇒2）
エネルジコ を研究しました！（深度2⇒3）

フィアスファング を習得！
ヴァンピール を習得！
グレイブシンプトム を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

シュリ(215) は 怨恨石 を入手！
陽(326) は 怨恨石 を入手！
キャロ(624) は 柘榴石 を入手！
こはり(692) は 角閃石 を入手！
シュリ(215) は 針+3 を入手！
こはり(692) は すごい石材 を入手！
陽(326) は 立派な羽 を入手！
こはり(692) は 毒牙+1 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
キャロ(624) のもとに 蚊 がスキップしながら近づいてきます。
キャロ(624) のもとに 狛犬 が興味津々な様子で近づいてきます。
キャロ(624) のもとに ガルーダ がものすごい勢いで駆け寄ってきます。
キャロ(624) のもとに ラミア がものすごい勢いで駆け寄ってきます。

コヌマ区 D-7（山岳）に移動！（体調22⇒21）
コヌマ区 D-6（山岳）に移動！（体調21⇒20）
コヌマ区 E-6（山岳）に移動！（体調20⇒19）
コヌマ区 E-5（山岳）に移動！（体調19⇒18）
コヌマ区 F-5（山岳）に移動！（体調18⇒17）

［861 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［444 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［193 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［397 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［305 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［216 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［156 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［79 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［134 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［128 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［182 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［28 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［48 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［22 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［49 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［0 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　

　

　

　

　

　




　






　

　

　

　

　

　







　

　

　

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