［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

――ある日の日記――


　裏取引。そんな名前の店がある。
　合法非合法関わらず、あらゆるモノを「取り寄せ」る。そんな店だ。
　元来「その手」の店は拠点を持たない事が多い。
　情報屋や薬の売人が身一つで売買するのと同じで、その方が足がつかず、なおかつ逃げ易い。
　よほどその街の元締めと繋がっているような場合が、例外的であり得るパターンの稀有な例だろうだ。
　しかし裏取引と呼ばれる店はそうではないらしい。しかも表向きは喫茶店を営んでいるらしい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・
　それを聞いた多くの者は笑った。それではこの世界では『餌食』となる、と。
　　　　・・・・・・
　そんなあからさまな名前で、拠点という急所を持ち、そして本当にそんな物流のルートをもっているのなら。
　・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・
　裏で生きる人間たちにとってソレは、皿の上に置かれたごちそうでしかない。

　そして事実『美味しい話』として彼らは結託し、その手のプロを雇うことにした。
　何も仲良しこよしというわけではない。下手に奪い合うよりも山分けにした方がトータル楽で設けるられるという、彼らの処世術だ。

　プロたる男たちが下準備にかかった時間は4日ほど。
　　　　　　　　　　　　・・・・・・・・
　店長の身元も割れ、彼が自然と失踪すればその遺産は自然と彼らの手に落ちるように手筈は整った。
　物流の出口は彼らの傘下の組織へとなり、一人の人間の保険金は彼らの手元へ流れ、一人の人間の身体は余すところなく切り売りされる。この建物も気付けば更地となり誰のモノともしれず売りに出されるだろう。
　店長である男も所詮は元より裏側の人間だ。幾らでもやりようがあった。何より、カタギをどうこうするよりは気持ちも楽だ。
　あとは、店を閉めようと夜の月に背中を向けた男のその頭に袋を被せ、首筋に注射を打ち込めば『おしまい』である。

　そして次の瞬間、裏の組織の小間使いとして派遣された男の意識は今世から別れを告げた。

//

　透き通るような夜だった。　・・・
　涼しくなりはじめた外気に、動いたのが思ったより早くて助かったと呼気を漏らす。
　ここ数日、店長を嗅ぎまわる男たちから隠れて過ごしていたユーキはその日、裏取引の屋根の上に居た。
　黒のタートルネックの上に黒のデニムジャケット。そして黒いスラックス。屋根の上に居る事合わせて考えれば、１００％通報されるスタイルだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・
　店長の身元やらが容易く暴けたからだろうか。雇われたプロとしては彼ら非常にうかつだとユーキは判じた。
　店長が店を閉める際に後ろから拉致。そんな所だろうか。上方から見れば「丸見え」の5人の男は、店長を確実に逃がさぬように扇状に布陣していた。
　なるほど、確かに遮蔽物を利用して店長からは死角になっているようだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソレ　　
　ユーキは、今の自分が彼らにとっての死角なのだろうと想いながら、腰の一刀を確認する。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いつも通り　　
　いつでも抜き放てる。いつでも駆けられる。何も問題ない。平常運転だ。

　店長は気楽なもので、鼻歌交じりに戸締りをしている。
　一人は通行人として普通に歩いており、自然と店長へと近づいている。彼は、ポケットから無造作に黒い袋を取り出し――

　　　　　　　　　　　ユーキ
――月を背に降ってきた女に袈裟に斬られて絶命した。

//

　死角に隠れていた４人は異常事態に即座に反応した。
　懐の拳銃を抜き、物陰から射撃をする為に反身を出す。
　元より店長が抵抗した際「店長の肉体」を諦めて、物理的に処分する為に彼らはそこに居るのだ。
　距離は十二分にとっており、数の利も彼らにあった。
　呻き声を上げる間もなく斬られた男が倒れるよりも早く「その辺り」を蜂の巣にすればいいのだ。
　乱入者の獲物が月の光を美しく反射する刀である以上、近づかせなければ彼らの勝ちである。
　唯一の誤算があったとすれば。

　店長が振り返るよりも。
　斬られた男が倒れるよりも。
　４人が物陰から半身を晒すよりも。
　　　　　　はや
　なによりも疾く、その月の光の反射が４人の側に滑り込んでいた事だけだった。

「――――――――――！！！」

　それは４人の男の悲鳴だったのか。怒声だったのか。


　目の前にいたユーキを視認した瞬間、その首を撫でられ絶命し。

　噴き出した鮮血に、一瞬だけ視線が動いた間に、本能的に突き出した腕ごと袈裟に斬られ、絶命した。

　なんとか姿を認識はできたものの、銃口を向けるのが間に合わずに接敵され、腹を貫かれ絶命した。

　瞬く間に4人の同僚を殺された最後の男は、うっとりとその様を眺め、ユーキにゆっくりと狙いを定め、何かを言おうとして、やめた。
　射撃したその一発を頭を振るだけで躱されて返す一刀で首が断たれ絶命した。


//

「たまんねぇな……」

　喫茶店の扉を背に、一人の男が空を見ていた。
　その口元に咥えられた一本の紙煙草は、動揺を必死で隠そうとしたせめてもの抵抗だった。

　自分の命が風前の灯火だったこと。
　自分の命がガキのような年齢の女に救われたこと。
　近所のガキが自分より遥かに荒事に向いていたこと。

　その全てが彼の心を叩きのめし、身の程を教えていた。そしてそれ以上に憧れに近いナニカをその光景に感じていた。

「……店長」
「……なんだ？」
「あと、よろしく」

　そういった彼女の足元には、ごろりと死体が５つ。
　今回の事態の収拾も考えると、彼は頭を抱えた。

「たまんねぇわ……」















/EX/













「おや、番狂わせだな」
　とあるビルの屋上。
　スーツ姿で一人ビルの屋上に佇む男が居た。
　・
　事の全てを俯瞰で見ていた男は、興味深げにその口元を歪ませていた。
「あんな戦闘狂を子飼いにしていたとは。最低限の対策はしていたか」
　・・・
　依頼主として監視していた彼だったが、当然ながら遠方から俯瞰していた彼にはユーキが見えていた。だが、あくまで依頼主である彼にそれをわざわざ『プロ』に教えてやる義理もなかった為放置していたが、ものの見事に全滅した。
「まぁ、あの手管だと、教えていた所で無駄だったでしょうが」
　男の鑑識眼では、あの動きはプロの中でもトップクラスだ。下手な戦力を投入しても返り討ちに合うだろう。
　どうにかこちらに雇えないかと頭を回しながら、双眼鏡の倍率を上げで少女を嘗め回すように凝視する。
――あの年齢であの腕前。何より、美しいのがいい。直属の護衛として雇えれば最高だろう――。
　そんな事を考えていた時だった。

　ぴたりと、視線が合った。その瞬間、その左目が薄く光った。
「――異能の類いか！？」
「いいえ、あれはただの『警告』かと」
「――――！？」
　いきなりの発光に思わず双眼鏡から頭を引きはがしたが、それ以上に直後の返事への驚愕に、男は言葉を失った。
　彼はこの場所に来るに辺り、人払いはもちろん見張りも立たせていた。

――ならば、これは誰だ――。

「ああ、見張りの方々は問題ありませんよ。私はそちらの道を通っておりませんので」

　異能への対策もしている彼の部下の努力を嘲るように言い放つ男の姿は、一風変わったものだった。
　シックな執事服。その上にシルクハット被った、不思議な男だった。
「俺の味方……ではないのだろうな」
「Exactly.残念ながら。今回は、手を引いて頂きたく顔を出しました」
　帽子の男の言葉に、男は思わずその意図を問うた。
「何故だ」
「お答えする気はありません」
　丁寧ではあるがにべもない。慇懃無礼な態度に、男は奥歯を噛み締めるが、元より帽子の男にその気があれば死んでいた身だ。
　怒鳴り散らしても得るものもない。男は深呼吸一つをして、言葉を返す。
「こちらにも面子がある」
　正直なところ、これは嘘だった。面子がないとは言わないが、それ以上に彼らを支えるのは利益である。
　現状、それが金にならなければ彼らは他の何かを狙うだろう。だが、かといって『言えば通る』と思われるのも問題と言えた。
「ふむ。ソレでは、戦い続ける、と？」
　アレと？　と言外に視線で告げるのは、例の喫茶店のある方だ。
　裸眼ではそれを見るのは厳しいのだろう。促されるまま、しかし慎重に双眼鏡を覗いた。

「―――――」
　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・・
　そこには、鮮血の中で佇む、一切血に濡れていない女が居た。
　その表情に感情はなく、ただ紫に光る左目でこちらを見ていた。
　その表情に一切の感情を伴わぬ代わりなのか、その左目は痛いほど語っていた。「引かぬ」と。

　そして、男の脳裏にはアレに挑んで勝てるヴィジョンが浮かばなかった。
　挑む手札なら幾らでもある。
　だが、その何れをも全てを粉砕して、あの女が佇む姿があるのではないかと直感させた。

「割に合わないな」
「はい。今の段階で手を引くのが正解かと」

　帽子の男はその言葉を導かせるために来たのだろうと、男は邪推した。つまりは、これは借りとなってしまったとも言える。
　男は思わ舌打ちし、言葉を投げかけようと双眼鏡を外し振り返った時。そこには目立つ帽子の男はおらず、ビルの上に佇む男の姿だけがそこにあった。

「……今の、このビルの幽霊とかじゃねぇだろうな……」

　裏の世界に慣れていても、物理無効の幽霊というのは実は苦手な男は、舌打ちをしながら屋上を後にしたのだった。

ENo.1197 アス とのやりとり

梅の木たちを退けながら進んでいく。

すると梅の香りとは別の、何か甘い香りが漂ってくる･･･

　

香りを追ってゆくと、梅の花に囲まれた売店がある。

そこに、店員？と思われるふたり。




　

こちらに気づく。








どうやら団子を作っているようだ。

　






　

空中に突然現れるミヨチン。





　









　

お団子を受け取り、早速ひとくち。






両手でピースサインをするふたり。

　

　

　

　

　

団子を食べて嬉しそうなミヨチン。





笑みを浮かべる。

　




ピョンっとジャンプすると、空中で姿を消した。

　

　

　

･････身体の奥から、少し力が湧き出る感覚。


各CP･FPが2増加した！

呪術LV を 5 DOWN。（LV25⇒20、+5CP、-5FP）

領域LV を 10 UP！（LV20⇒30、-10CP）
料理LV を 5 UP！（LV6⇒11、-5CP）

いずみ(1415) により ItemNo.33 黒い短剣（複製） に ItemNo.18 鉄くず を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 2 1 1 = 4 ］大失敗！付加効果のLVが減少！
　⇒ 黒い短剣（複製）／呪器：強さ594／［効果1］攻撃20 ［効果2］強撃7 ［効果3］自滅19【射程1】

とれー(1433) とカードを交換しました！

三位一体 （フロウライフ）


クリエイト：バンデージ を研究しました！（深度0⇒1）
クリエイト：バンデージ を研究しました！（深度1⇒2）
クリエイト：バンデージ を研究しました！（深度2⇒3）

一望千里 を習得！
デコイ を習得！
ゴッズディサイド を習得！
アジール を習得！
メンブリュウ を習得！
ギャンブリングハウス を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ユーキ(984) は とげとげ を入手！
紗織(92) は 爪 を入手！
ユーキ(984) は 不思議な布 を入手！
いずみ(1415) は 禁断じゃない果実 を入手！
ユーキ(984) は 禁断じゃない果実 を入手！
紗織(92) は 禁断じゃない果実+1 を入手！

紗織(92) に移動を委ねました。

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

［861 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［443 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［192 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［393 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［295 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［214 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［150 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［72 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［131 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［121 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［151 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［12 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［46 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［3 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　

　

　




　




　



　




　

　

　




　

　

　




　

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――