［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　私は幽霊とかゾンビのようなホラーが苦手である。
　どのくらい苦手かというと、この前アズちゃんが大使館で、サプライズのゾンビコスプレで登場した時。
　その場で気がついたら、意識を失っていた程度に駄目駄目なのである。
　怖い事が苦手で、いやーんとかキャーとか言って相手に涙目で甘えちゃう位なら、まだカワイイのかも知らんけど。
　昔ユカラとお化け屋敷に行ったときには、暴れすぎてお化け屋敷を壊しそうになった事もあった。
　もし、イバラシティがある日突然、ゾンビに来襲されたら、私は戦う前から戦線離脱してしまう。
　そんな事はまず無いとは思うけど、もしかしたら死体を操る異能とか、幽霊と話せる異能とかの生徒がいた時に、指導できないのは非常にまずい。
　学校の七不思議とか、やはり学校が大きいとそれなりに噂もある訳で。
　当直のときに、見回り中に廊下で気絶してた、なんて事にもなりかねない。
　私が自身が恐怖を制御できないというのは、色々まずいのでは？　
　と、最近真剣に悩んでいるのである。

　大使館でみんなで食事をとったあと、部屋に戻るユカラを私は呼び止めた。

「ユカラ、ホラー映画を今から観ない？　手伝って欲しいんだけど」
「俺が何の手伝いをすればいいの。深雪をビビらせろって事？」
「いやいや、傷口に塩を塗るような事を頼む訳無いでしょ。むしろ助けて欲しいんだって」

　ユカラに協力を求める作戦はこうだ。
　私とユカラでホラー映画を観て、私がビビっていたら、ユカラがなんかこう気を逸らして貰って、怖いのに徐々に慣れる。
　
「この前、雷すごかったときにさ、ちょっと怖かったけど、ユカラが居たから我慢できたでしょ。だからホラー映画も同じように克服できないかなって」

　私の話を聞いたユカラはフムとしばらく考えたあと、私の顔を眺めてニヤリと笑う。

「それって、気を逸らす為に深雪に何でもしていいって事？」
「んんん？　何でそんな話になってんの」
「深雪がそういう作戦を発案したんじゃないか。アズやマグノリアと一緒に観るのじゃダメなの？」

　ユカラの質問はごもっともで、アズちゃんやマグノリアちゃんに助けを求めても良かったのかも知れない。

「いや、でも私が怖がってうろたえてる所をアズちゃんやマグノリアちゃんの前で見せるのは恥ずかしいんだよ」
「それなら、何で俺の前だと大丈夫なんだよ？」
「ユカラは私のみっともない所なんて、何度も見てるじゃんか。今更恥じらったって手遅れなんだよ」
「そこは開き直る所？　でも分かった。ホラー映画観るのに付き合えばいいんだろ」
「ありがと。私も怖いだけで動けなくなるの何とかしたくて。ゾンビとか出てきた時に」
「ゾンビなんて普通に生活していたら出てこない……」

　といい掛けて、ユカラはまた何か考えているのか顎に手をあてる。
　
「ゾンビや幽霊が出るたびに、深雪が戦力外になるのは確かにまずい気がしてきた」
「ね、でしょ。そういう事も無いとは言い切れないし。ユカラなら分かってくれると思ってた」
「深雪が俺と一緒に居たいって、誘ってくるのは珍しいし。いいよ」

　確かに、私からあんまりユカラにアプローチってして無いな。
　頼られると迷惑かなって、遠慮しちゃってただけなんだけど。
　これからは意識して、ユカラをこっちから誘えるようにしようと思うのだった。

「ありがとう。それじゃ、私の部屋で一緒に観よう」

　ユカラの手を引いて、自分の部屋へと案内する。
　バッグの中から借りてきたDVDを三本取り出すと、ちゃぶ台の前に並べてユカラに見せた。
　一つは風船持ってるピエロのなんか怖そうなやつ。
　二つ目は扉の穴に挟まれたオジサンが笑ってるやつ。
　三つ目はビデオから出る幽霊と屋根裏部屋から出る幽霊が戦うやつ。

「この中からどれか一つをユカラが選んで。私は選ぶのがそもそも無理だから」
「どれも観たこと無いから、何でもいいけど」

　と言いながら選んだ一本は、風船持ってるピエロのやつだった。
　
「怖そうだから他のにしよっか」
「じゃあ選ばせるなよ。深雪が残りの二つから選べ」
「あっ、やだ。自分で選ぶと一番怖いやつになりそう。ユカラの選んだやつでいい」

　私はノートパソコンをちゃぶ台の上に置くと、ユカラの選んだピエロのやつのDVDを入れて再生する。
　私がちゃぶ台の前に座ると、何故かユカラが立ち上がって部屋の照明のスイッチを切った。

「えっ、何で部屋を暗くするの？　怖くなるじゃん！」
「怖いのを克服したいのに、怖くない様に観たらダメだろ。甘えんな」

　ちゃぶ台の元に戻ってきたユカラが座ったので、私はユカラのシャツの袖をギュッと握った。

「途中で逃げたらダメだかんね」
「逃げないよ。飽きるかも知れないけど」

　そんなこんなで、ピエロの映画の観賞が始まった。
　内容的には昔、子供がさらわれる事件のあった街で再びピエロが復活して、子供達を襲うという感じの話だった。

「私ね……クリスマスの時にね……ノウァにプレゼントをお願いしたらね……」
「キャンディさんがバラバラになって入ってたって話だろ。知ってるよ、何回も聞いてるし」
「それでね……バラバラになった首がこっちを見……むぎょ」
「分かったから、映画の方をまず観ろ」

　私が映像から目を逸らしている所を、ユカラが頬を両手でおさえて正面に向けた。

「うう、やっぱり観るの止めない？」
「今更、何言ってるんだ。最後まで観ろよ。付き合ってやるから」

　ユカラが私のビビってる顔を見て、なんだか楽しそうにしている。
　あっ、これは何かスイッチ入ってしまったやつでは？
　人選を間違えたかもしれないという、後悔をちょっぴりしつつも、ユカラに何かされるかもしれないという緊張感で少し怖いのが和らいだ気はした。
　
「一人で観るよりユカラと一緒の方が、やっぱり怖くないかも知れない」
「雷の時と違って、何もして無いけど」
「……何かされるんじゃないかって、ドキドキはしてた」
「ふうん、何かして欲しいんじゃないの。深雪は？」

　ユカラと目と目が合って、思わずドキッとしてしまう。
　私はそれとなく目を逸らして、ピエロの映画の方を観た。
　怖いシーンがめっちゃ怖いけど、私のドキドキがおさまるのには役に立っていた。

「それでも袖は離さないんだ。やっぱり怖い？」
「こ、怖い。怖いけど、我慢はできそう」

　ピエロが子供に襲いかかるシーンは、トラウマも相まって、特にビビる。
　少し震えていると、ユカラが私を持ち上げて膝の上に乗っけた。
　
「な、何してんの！？」
「深雪が途中で逃げそうだから、先手を打った」
「逃げないよ！？　ちゃんと観るって」
「じゃあ、見終わるまで離さない」
「ふあっ！？」

　私の事を背中からギュッと抱きしめるユカラ。
　ピエロの怖いシーンが迫ってくるけど、逃げられもしないので、私は怖いのとユカラにハグされてる事にドキドキが重なって何だかよく分からないことになっていた。
　気がついたらピエロは子供達に倒されていい感じになっている。
そして、主人公とヒロインのキスシーン。

「俺達もする？」

　耳元で意地悪に聞いてくるユカラ。

「ゔゔ。なし崩し的にそういう気持ちになっちゃうけど。アズちゃんにズルしたみたいになるから、今日は止めておく」
「今日は、ね。分かった」

　私を膝から降ろして立ち上がったユカラは、座っている私の頭をよしよしと撫でた。

「最後までよく頑張れたね。偉いぞ深雪」
「あ、ありがとう。ユカラが一緒に観てくれたからだよ」

　一人で幽霊とか怖いのに会うのは多分無理だけど、ユカラがそばに居れば我慢はできそうな自信はついた。
　部屋から立ち去ろうとするユカラの背中に、私の方から駆け寄ってハグをする。

「今日は私のわがままを聞いてくれてありがとう。おやすみ、ユカラ」
「深雪の頼みだからね。どういたしまして」

　それからしばらくして私は手を離すと、ユカラを部屋から見送るのだった。

ENo.839 ユカラ とのやりとり

特に何もしませんでした。

変化LV を 10 DOWN。（LV15⇒5、+10CP、-10FP）

魔術LV を 10 UP！（LV0⇒10、-10CP）
解析LV を 5 UP！（LV5⇒10、-5CP）
合成LV を 4 UP！（LV6⇒10、-4CP）

つむぎ(527) により ItemNo.20 公孫樹 から防具『完全防寒仕様服』を作製してもらいました！
　⇒ 完全防寒仕様服／防具：強さ327／［効果1］活力30 ［効果2］－ ［効果3］－

つむぎ(527) の持つ ItemNo.19 活力漲るマッチ棒 から装飾『紅色のマッチ箱』を作製しました！

アズ(841) により ItemNo.20 完全防寒仕様服 に ItemNo.5 ジギタリス を付加してもらいました！
　⇒ 付加強化！効果1のLVが5増加！
　⇒ 完全防寒仕様服／防具：強さ327／［効果1］活力35 ［効果2］鎮痛35 ［効果3］－

ドラスティックレメディ を研究しました！（深度1⇒2）
チェインリアクト を研究しました！（深度2⇒3）
ヒートイミッター を研究しました！（深度1⇒2）

ティンダー を習得！
レッドショック を習得！
エアブラスト を習得！
アドレナリン を習得！
コントラスト を習得！
マジックミサイル を習得！
ファイアボルト を習得！
キャノンボール を習得！
火炎避け を習得！
コンセントレイト を習得！
マインドリカバー を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

アズ(841) は とげとげ を入手！
ユカラ(839) は ビーフ を入手！
アズ(841) は とげとげ を入手！
ユカラ(839) は 良いお肉 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
深雪(840) のもとに アルラウネ が空を見上げなから近づいてきます。
深雪(840) のもとに インプ がものすごい勢いで駆け寄ってきます。

ユカラ(839) に移動を委ねました。

チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
チナミ区 E-2（水地）には移動できません。
体調が全回復しました！

『リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - ユカラ(839) の選択は リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》

MISSION!!
オオキタ区 N-9：チェックポイント《源泉》 を選択！
　　 - ユカラ(839) の選択は オオキタ区 N-9：チェックポイント《源泉》

［861 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［443 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［192 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［393 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［295 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［214 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［150 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［72 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［131 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［121 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［151 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［12 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［46 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［3 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　

　

　




　




　



　




　

　

　




　

　

　




　

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。



再び現れる守護者。

　　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！