［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

肉が欲しい。
血が滴るような。


1世紀もの期間この身を苛み続けた強烈な飢えは、
20世紀の時を超えて私に肉の体であった頃の業を蘇らせた。


即ち、他者を獲って喰らう、ということ。


神饌を奉られるのとは違う。殺した相手の血肉を我が物とせんという、
動物が生き延びるために背負う業だ。




幾千幾万の爪が身体を内側から掻き毟るような衝動を必死に堪え、
自ら結びし真っ暗な閾の内にて身を捩る。いけない。いけない。いけない。


体の中で理性なく喚き散らす、暴力的なまでの生存本能。
それは血に混じり、鼓動に乗って、隅々の血管まで行き渡る。
生にしがみつこうとする一生物だった自分が、腹の底で吠え声を上げている。

己の身体に傷をつけ、そこから溢れる生命の雫を舐め取りたい。
温みを帯びた滴りを舌の上で唾液に蕩かして、芳醇な命の匂いを味わいたい。
鼻から抜ける鉄臭い香りを。身体を満たしていた生命の凝りを――




弱々しく頭を振って、湧き上がる欲求を追い払う。
それでも、飢えは焔のように丹田から駆け上がって私の喉を焼き、
とめどなく溢れる唾液は、私の食欲がそのまま実体を得ているかのようだ。


私の身体と正気は、蜘蛛の糸一本ほどの理性の糸でのみ繋がっている。
神としての矜持が、皆と過ごした日々が、私をかろうじて神の側に繋ぎ止めている。

生き血を啜り肉を食らう。それはきっと、私という神にとっての
神と異形とを分ける“線”だ。これを踏み越えたが最後、
きっと私は影に生きるものとなり、向こう千年の語り草となったりするのだろう。
私ってば凄いから。


私だけ楽になどなってやるものか。
悪しき怪異に堕ちるくらいなら、私はこのまま意思なき土塊へ還ろう。
それが、先に役目を終えていったあの子達への弔いとなると信じて。

……黄泉の国で弔い、というのもおかしな話だけれど。







私を呼ぶ声がする。直属の世話役係の子だ。
精一杯に声を張って、背筋を伸ばそうと努力する。
努力だけは。




努めて明るい声で返事をする。
元気づけようとして抜け出してきたのかな。可愛い奴め。
ただ、予想は正しかったけど、内容はそのずっと斜め上をいっていた。




はて？

ああ成程。自分が肉の身体を保っているうちに、
私に食べてもらおうという腹積もりか。

と、そこまで考えた時に、手にボタボタと何かの液体が滴り落ちるのを感じた。
暗闇に視線を向けようとしたとき、唐突に気管に液体が流れ込み、むせた。




唾液だった。

咳き込むと同時に冗談みたいな量の粘液が口から溢れ、冥界の土を湿らせていく。
自身の眷属を食料として認識してしまったことに激しい嫌悪感を覚えると同時に、
自分が神と怪異の瀬戸際にいることを自覚し、頭から血の気が引いていく。





食べない。食べない。食べない。食べない。食べない。
これは私が守るべきものだ。絶対に、そんなことはしない。

身内を食らってまで、生き永らえようなんて思わない。
この子達のためにも、異形になんて堕ちるわけにはいかない。
食べない。食べない。食べない！食べない！食べない！！

理性のタガが、白くスパークする意識の狭間に消えてゆく。
生存への欲求が四肢を満たし、眼前の肉を求めて動き出そうとする。
己の意思に反して動き出そうとする五体を必死で押し止める――が、保ちそうにない！

駄目、駄目、駄目！！ 止めろ！！！


咄嗟に正座のまま、霊糸で自分を雁字搦めに縛り上げる！

光り輝く千曳の糸は、私の身体を一寸も動かすことなく固定した。
壁に、柱に、天井に伸びる糸。火事場の馬鹿力を振り絞った戒めは、
その霊力を失うまではしっかりと私を拘束してくれるだろう。





深く呼吸をして、理性を取り戻す。
頭に上った血が下りていく。大丈夫、冷静になった。

と、自分に言い聞かせる。







ああもう、なんでそう良い子なんだ君たちは。
私は幸せものです、お願いだから帰って。お願い。

私を苦しめないで。








閾の外からまばらに続いていた呼びかけは、2日ほどで聞こえなくなった。



ああ、ああ。ごめんなさい。私は駄目な神様です。
こんなに良い子達のことを、守ってあげることも出来やしない。
悲しい。悲しい。あぁ。ああぁ。

元気なら泣き散らすところなんだけど、
今の身体じゃもう涙も出てこない。泣いてあげることも出来ないなんて。
ご飯をちゃんと食べられることって、大事なんだなぁ。


ここが葦原なら、この後は黄泉へ行けるのに。
黄泉で存在を失ったなら、もう何も残らない。

もうあの子達に会えないのが、残念で仕方がないけれど。





私、神様の面目くらいは　保てたかな？



































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ENo.2 狂月の瑠奈 とのやりとり


ENo.73 シェリル とのやりとり


ENo.229 神の力 とのやりとり


ENo.514 カルセドニア とのやりとり


ENo.606 雀部 とのやりとり


ENo.998 ミコト とのやりとり


ENo.1491 透 とのやりとり

ItemNo.6 エナジー棒 を食べました！
　体調が 1 回復！（25⇒26）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

禍根(543) から 翠小石 を受け取りました。

禍根(543) から 橙小石 を受け取りました。

時空LV を 24 DOWN。（LV30⇒6、+24CP、-24FP）
防具LV を 12 DOWN。（LV12⇒0、+12CP、-12FP）

制約LV を 30 UP！（LV0⇒30、-30CP）
料理LV を 17 UP！（LV0⇒17、-17CP）

ヒシュ(1202) により ItemNo.3 翠小石 に ItemNo.4 橙小石 を合成してもらい、魔力溢れる滑々な青い塊 に変化させました！
　⇒ 魔力溢れる滑々な青い塊／素材：強さ25／［武器］回復20(LV30)［防具］充填20(LV40)［装飾］列撃20(LV40)

ヒシュ(1202) により ItemNo.11 紅小石 に ItemNo.15 蒼小石 を合成してもらい、魔力溢れる滑々な青い塊 に変化させました！
　⇒ 魔力溢れる滑々な青い塊／素材：強さ25／［武器］回復20(LV30)［防具］充填20(LV40)［装飾］列撃20(LV40)

ムエン(1737) とカードを交換しました！

血の代償 （ヒール）


タイダルウェイブ を研究しました！（深度0⇒1）
タイダルウェイブ を研究しました！（深度1⇒2）
タイダルウェイブ を研究しました！（深度2⇒3）

アサルト を習得！
アリア を習得！
アイシング を習得！
幸星 を習得！
カプリシャスナイト を習得！
ペナルティ を習得！
ボムトラップ を習得！
エナジーウォール を習得！
ブラッドアイズ を習得！
ピットトラップ を習得！
フレアトラップ を習得！
背水 を習得！
インクリースアイズ を習得！
高速配置 を習得！
爆弾魔 を習得！
ライフスワール を習得！
腐敗堕落 を習得！
マイントラップ を習得！
バブルトラップ を習得！
ゴッズディサイド を習得！
グリムリーパー を習得！
タイトロープ を習得！
ギャンブリングハウス を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

『日向月都』(278) は 空木 を入手！
禍根(543) は 空木 を入手！
寧音(870) は 空木 を入手！
桔梗(1012) は 空木 を入手！
禍根(543) は 不思議な粉 を入手！
寧音(870) は 装甲 を入手！
寧音(870) は 毒液 を入手！
『日向月都』(278) は 装甲 を入手！
桔梗(1012) は ビーフ を入手！

禍根(543) に移動を委ねました。

リュウジン区 Q-4（草原）に移動！（体調26⇒25）
リュウジン区 R-4（草原）に移動！（体調25⇒24）
リュウジン区 S-4（道路）に移動！（体調24⇒23）
リュウジン区 T-4（道路）に移動！（体調23⇒22）
アライ区 A-4（道路）に移動！（体調22⇒21）

［861 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［443 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［192 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［393 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［295 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［214 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［150 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［72 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［131 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［121 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［151 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［12 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［46 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［3 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　

　

　




　




　



　




　

　

　




　

　

　




　

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――