
「ところで……」
「ん?」
不意に葵に疑問をなげかけられ、
それに反応して振り向く映美莉。
「ちょっと気になったことがあって……」
すると葵は聞こうか聞くまいか迷ったように、
きょどきょどしている。
聞きにくい事なのかな?
なんて思った映美莉は気を利かせるかと考え、
「――遠慮する事なんてないさ、
特段隠し事があるわけでもなし、
どうしても喋れない事があったり、
喋りたくない事があったらちゃんという。
だから遠慮なく聞くといい。」
などとあいも変わらずカッコを付けた物言いをする映美莉。
そんな様子にクスっと葵は笑いながら、
「それもそう、だね。
それじゃあ、
ちょっと気になったことがあるから聞くんだけど、
映美莉は師匠とどうやって出会ったの?
なんというか、その、接点が想像つかなくて……」
どうなんだろう?
と上目遣いに聞いてくる葵の姿が、
あざと可愛すぎて思わず可愛いななどと、
顔がほころぶのを避ける為か、
少し赤くして空を見上げつつ……
「なるほどな。
まぁ、話した所で大した話ではないし、
少し話をするとしようか。
あれは1、2年前の事だったか――」
今しばし、昔に思いをはせつつ、
当時の事を語るのだった――
その時は突如訪れた。
といっても、パトロール中に、
師匠と同じ人物を助けるために共闘したり、
お互いが敵と勘違いして戦ったりなどという劇的な出会いではなく、
師匠と映美莉の出会いは、
偶然たまたまが重なっているといえばいるのだが、
平凡にしてありふれたものだった。
そう、ごくたまたま……
何か習い事をしようと映美莉は考え、
そして、
何にしようかと迷っていた時、
吸血鬼の力に頼りすぎて、
いざという時それが封じられたら何もできないというのも嫌なので、
護身術か武術か習ってみよう。
それだけのことだ。
無論、
習ったからといって強くなれるとは限らないし、
強くなっても、
それが求めるだけのものかは分からないが、
やらないより、やってみようと思った時にやろうと思った。
それだけの話である。
では、何を習うのか、
それが問題だった。
遠くの場所で習うのは論外だ。
例え有名でも、遠くまで出向くとなると、
それだけ移動に時間がとられやれることが減ってしまう。
まぁ、余程離れてなければいいのだが。
次に金銭面。
高額であろうとなかろうと、
体験できる場所がいい。
正直にいって、映美莉の異能は特殊である。
むろん、その習い事が自分にあっているかというのもあるが、
それ以上に、
こんな異能でも対応できる所でなくてはならない。
当たり前だが重要な事である。
そして最後に……
拘束時間の問題である。
夜にはパトロールにおもむきたい、
そして、
大学の授業には出たい。
だからある程度融通がきくか、
都合のいい時間帯に受けれる必要がある。
そうやっていくと、
存外絞れるもので、
最終的には数えるほどとなった。
そんな中、
異彩を放つものが一つあった。
それは一枚のチラシである。
さりとて、特別な作られ方をしているとか、
妙な雰囲気を感じるとかではなく……
護身術の道場だというのにやたらとファンシーな割に、
女性や子供に限定されておらず、
なおかつ、
どんな異能の方でも構いません、
適した鍛錬の為、
まずは相談からどうぞなどという、
不安がないといえばウソになるが、
なんとも、寛容というか……
「えーっと……
これどう反応したらいいだろうな。」
それにしても、
ファンシーすぎるそのチラシは都合の良い事ばかり書かれているが、
正直これにいくのは場違いな気がして、
みなかった事にしたい気持ちがないといえばウソである。
が……
「……」
怖いもの見たさというか、
一番興味をひいたのもこのチラシなのである。
ならばどうするか。
好奇心に引かれていってみるか、
みなかった事にするか。
選ぶのは無論……
「一回くらいいってみるのも面白いか。
気に入らなかったらやめればいいわけだしな。
変な能力にかけられる可能性はゼロではないが……
ま、最初から警戒すれば逃げるくらいはできるだろう。
多分。」
好奇心のままに行動する。
いつもそうだし、
ここまでファンシーなチラシという事は、
ひょっとしたら女性が教えてくれるのかもしれない。
チャンスなのでは?
なんて考えたのも確かにある。
そう。この時下心も確かに少しあったのだが……
まぁ、いつもの事である。
そうしてやってきた道場は、
古めかしくて結構大きく、
門構えもまた立派なもので気おくれした。
正直な話ファンシーの要素など欠片もなく、
重厚な雰囲気が漂っている。
正直、どこをどうしたらこんなチラシになるのか問いたい。
問い詰めたいと思ってもいたし方ないだろう。
ともあれ、門は開いており、道は道場へと続いているようだ。
「お邪魔するぞ。」
チラシにも……
『いる時は門を開けています。
気軽に道場の方にいつでもお越しください。』
とかいてあるし、問題はないだろう。
遠慮なく上がり込み、道場へ向かい、
玄関先で、
「お邪魔するぞ、誰かいるか?」
などといいつつ、靴を脱ぎ、
靴棚を借りて靴をしまいつつ、
用意されてあったスリッパをはいて上がり込む。
特に反応はないが、
問題はないだろう。
チラシに書いてあることだし、
声は一応かけている。
反応が無いのは単純に道場の中で何かしていて気づいてないか、
来ることが分かっていて待っているのだろう。
なので遠慮なく道場に上がり込み、
中への扉を開くと、広く清楚で清浄な空間が広がっていた。
外の日光に照らされ、
磨き上げられ、手入れされた畳と壁が光をまるで反射しているかのよう。
そんな見惚れるかのような清浄な、
まさに道場といった空間の中央に一人の老人がじっと正座をして瞳を閉じていた。
寝ている……
というわけではなさそうだ。
瞑想しているといった方がしっくりくるだろう。
少なくとも映美莉がつけいれるような隙はなく、
思わず心の中でほうと唸る映美莉。
あんなにファンシーなチラシだったというのに、
あれほどまでの実力者の道場のものだったとは、
少なくとも見抜けなかった。
そして、相当な手練れという事は……
面白い、少し試してみたいという気持ちを抑えながら、
「失礼する。
チラシを見てやってきたのだが……
体験とかは今は可能だろうか?
あと、異能についても――」
映美莉は老人へと要件を告げる。
すると、老人は目を開けて立ち上がり、
映美莉へと向き直ると、
「……異能を使ってかかってきなさい。
百聞は一見に如かず。
どのような異能をもっていて、
どのような戦い方をするのかを見て、
適切な指導というものがある。
老人だからとて遠慮はいらないよ。
――多少場数をくぐって強い異能をもっていても、
否、
そういう相手ほどにこちらが指導できる力を多少はみせないと、
そちらとしても指導を受ける甲斐はないだろう。
――いつでもかかってきなさい。」
全てを見透かすかのようにそう告げた。
成程、道理ではあるし、
気になっていたところではある。
思わずその対応が面白く、
高揚した気持ちを隠すも抑えきれず、
映美莉は口角を吊り上げ、
「では、お言葉に甘えて――
一手御教授願おうか!」
吸血鬼の力を開放し、
素早く襲い掛かる。
とはいっても、まっすぐには向かわない。
真っ向から言った所で、
相手も只者ではない、
いかに素早く力強い攻撃でも返されて、
カウンターで仕留められるのがオチだ。
だからこそ、直線から素早く軌道をかえ、
相手がこちらに対応する間もなく相手の左手側から爪を振り下ろした所で、
その手首をあっさりととられ、
――ズダァン!
思いっきり地面にたたきつけられた。
その後も何度か挑んだ。
色々手を変え品を変え挑んでみたが、
結果は全て同じ。
あっという間に地面へと叩きつけられる。
「……参った。
さすがというか……
まさかここまで歯が立たないとは思わなかった。
これから時折空いている時間に世話になりたいのだが、
構わないだろうか?」
これならば教わる価値は十二分にある。
負けを認めてお願いする映美莉。
「ええ。構いませんよ。
チラシにも書いてあった通り、
指導を行うのも私の仕事ですからね。
まぁ、流石に歯が立たなくて当然だと思いますよ。
確かに力は強いですし、
一撃をもらえば私とて危なくとも、
技量も我流で未熟、場数もまだまだ足りていない……
そんな状態の相手であれば、
よほど油断しているか、
体の調子が悪い時でないと負けませんよ。
とはいえ……
貴女の指導となると少し骨が折れますね。
都合のいい日を月初めに教えてください。
それで都合のいい時に来てくれて構いませんよ。
こちらも用意だけ整えておきますから。
無論、来なかった時でもお月謝は頂きますけどね。
ここをやめるという日までは。」
すると老人は笑顔で何事もなかったかのように応対する老人。
こちらにとっても都合がいい条件。
一日もいかなくても月謝は取られるとのことだが、
少なくとも月1は最低でも来ないと、技を鍛える事など不可能だろう。
だから……
「――それで構いません。
それでは今後よろしくお願いします、
師匠。」
深々とお辞儀をしてお願いする。
これからは師匠として教えを乞う側。
だからこそ映美莉はこうして礼儀正しく向き合おうとしたのだが……
「言葉遣いは普段通りで構いませんよ。
師匠呼びは構いませんが、
こう、人に礼儀をつくされるのはちょっと背中がこそばゆく、
それ以上に貴女にそうへりくだられると、
あまりしっくりきませんので。」
あっさりと師匠に断られる。
普段通りでいいとの言葉に、
映美莉は顔を白黒させるばかりだった。
 |
えみりん 「おかしいなにゆえ我は追い詰められている……!」 |
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えみりん 「いや、延期もあって、余裕もってかけるかなと思っていたら……」 |
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えみりん 「筆が重い重い。一文字もすすまん。このままでは間に合うかどうか、やばい。」 |
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えみりん 「間に合わなかったらごめんねとはかいておこう。」 |
 |
えみりん 「ぶっちゃけなぜチキンレースになっているのかこれが分からない。」 |
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えみりん 「怠慢ではといわれても仕方ないな!」 |
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えみりん 「でもほんと、かけない時全然かけないんだよなぁ。」 |
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えみりん 「ひょっとしたらスランプなのかもしれないかもかもしれない。」 |
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えみりん 「年のせいだとだけは思いたくない!」 |
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えみりん 「師匠邂逅編だ。」 |
 |
えみりん 「面白み……はわからんが、ネタとしてはありだと思ってな。かいたが……」 |
 |
えみりん 「思ったより筆が乗らなかった……!」 |
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えみりん 「筆があるようなネタのあるなしはやっぱ大きいな。問題は……」 |
 |
えみりん 「書いて!みないと!わかりま!せん!」 |
 |
えみりん 「ま、今後もかける限りはかいていきたいな。」 |
 |
えみりん 「5000文字目標にしてるけど、期間が短いと多分辛い。」 |
 |
えみりん 「気にせず少しずつかくのも視野にいれるべきかなぁ。」 |
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えみりん 「サボり癖暴発はそうでこわいって感じで今は頑張ってるけど」 |
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えみりん 「サボり癖は怖いぞ……結局かかなくなるからな。」 |
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えみりん 「鉄は熱いうちにうてとはこういうことなのだろうな。」 |
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えみりん 「やる気も少しでもあるうちにかかねばかくのを怠けてしまう。」 |
 |
えみりん 「上達したい、文力!我に文力をくれぇぇぇぇ!」 |
 |
えみりん 「……」 |
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えみりん 「これで手に入れられるなら苦労しないんだよなぁ。ぐふっ。ここまでか。」 |
 |
えみりん 「なお、今後この話以降の師匠については未定だ。」 |
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えみりん 「ネタがなーやっぱネタだな。」 |
 |
えみりん 「割と我が率直な性格してるから、話が発展させづらいらしいが……」 |
 |
えみりん 「ドやかましいわ、っていってもゆるされるとおもうんだ。うん。」 |
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えみりん 「ま、そんな感じでここまでみてくれてありがとう。とても嬉しいよる」 |
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えみりん 「出来る限り頑張りたいのでこれからもよろしくたのむ!」 |
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えみりん 「それじゃ、また次回あおう!まったねー!」 |
 |
えみりん 「日記書いてる時間で交流したらっていわれそうだが気にしない。」 |
ウルフ と別れました。
ラミア をエイドとして招き入れました!
響鳴LV を
5 UP!(LV14⇒
19、-5CP)
付加LV を
5 UP!(LV64⇒
69、-5CP)
兎乃(223) により
ItemNo.24 火焔茸 から射程2の呪器『
毒刀鍍金』を作製してもらいました!
⇒ 毒刀鍍金/呪器:強さ689/[効果1]猛毒30 [効果2]- [効果3]自滅19【射程2】
ItemNo.34 お肉 から料理『
血のしたたるステーキ』をつくりました!
⇒ 美酒佳肴![ 5 4 4 = 13 ]成功!料理の付加効果のLVが増加!
⇒ 技巧料理![ 1 2 1 = 4 ]大失敗!何だこれは!!!!料理の効果1~3が消失!
⇒ 血のしたたるステーキ/料理:強さ50/[効果1]- [効果2]- [効果3]-
ItemNo.19 お野菜 から料理『
トマトスムージー』をつくりました!
⇒ 美酒佳肴![ 1 3 1 = 5 ]大失敗!なんか妙だ!!!!料理の効果1が「自滅」に変化!
⇒ 技巧料理![ 3 5 2 = 10 ]成功!料理の強さが増加!
⇒ トマトスムージー/料理:強さ75/[効果1]自滅11 [効果2]幸運11 [効果3]命脈11
ItemNo.24 毒刀鍍金 に
ItemNo.43 牙 を付加しました!
⇒ 毒刀鍍金/呪器:強さ689/[効果1]猛毒30 [効果2]追撃10 [効果3]自滅19【射程2】
さき(911) とカードを交換しました!
フリーリィ・スカイシー・ダイブ
(ディビジョン)
超過適応 を研究しました!(深度0⇒
1)
超過適応 を研究しました!(深度1⇒
2)
超過適応 を研究しました!(深度2⇒
3)
パーガティブ を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[870 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[443 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[500 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[190 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[380 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
[296 / 500] ―― 《商店街》より安定な戦型
[204 / 500] ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
[143 / 500] ―― 《古寺》戦型不利の緩和
[61 / 500] ―― 《堤防》顕著な変化
[123 / 400] ―― 《駅舎》追尾撃破
[5 / 5] ―― 《美術館》異能増幅
[108 / 1000] ―― 《沼沢》いいものみっけ
[100 / 100] ―― 《道の駅》新商品入荷
[129 / 400] ―― 《果物屋》敢闘
[12 / 400] ―― 《黒い水》影響力奪取
[37 / 400] ―― 《源泉》鋭い眼光
―― Cross+Roseに映し出される。
 |
白南海 「・・・・・」 |
 |
エディアン 「・・・・・」 |
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
チャット画面に映るふたりの姿。
 |
エディアン 「・・・白南海さんからの招待なんて、珍しいじゃないですか。」 |
 |
白南海 「・・・・・いや、言いたいことあるんじゃねぇかな、とね・・・」 |
 |
エディアン 「・・・・・あぁ、そうですね。・・・とりあえず、叫んでおきますか。」 |
 |
白南海 「・・・・・そうすっかぁ。」 |
 |
白南海 「案内役に案内させろぉぉ―――ッ!!!!」 |
 |
エディアン 「案内役って何なんですかぁぁ―――ッ!!!!」 |
 |
白南海 「・・・・・」 |
 |
エディアン 「・・・・・」 |
 |
白南海 「役割与えてんだからちゃんと使えってーの!!!! 何でも自分でやっちまう上司とかいいと思ってんのか!!!!」 |
 |
エディアン 「そもそも人の使い方が下手すぎなんですよワールドスワップのひと。 少しも上の位置に立ったことないんですかねまったく、格好ばかり。」 |
 |
白南海 「・・・・・」 |
 |
エディアン 「・・・・・」 |
 |
白南海 「・・・いやぁすっきりした。」 |
 |
エディアン 「・・・どうもどうも、敵ながらあっぱれ。」 |
清々しい笑顔を見せるふたり。
 |
白南海 「・・・っつーわけだからよぉ、ワールドスワップの旦那は俺らを介してくれていいんだぜ?」 |
 |
エディアン 「ぶっちゃけ暇なんですよねこの頃。案内することなんてやっぱり殆どないじゃないですか。」 |
 |
エディアン 「あと可愛いノウレットちゃんを使ってあんなこと伝えるの、やめてくれません?」 |
 |
白南海 「・・・・・もういっそ、サボっちまっていいんじゃねぇすか?」 |
 |
エディアン 「あーそれもいいですねぇ。美味しい物でも食べに行っちゃおうかなぁ。」 |
 |
白南海 「うめぇもんか・・・・・水タバコどっかにねぇかなー。あーかったりぃー。」 |
 |
エディアン 「かったりぃですねぇほんと、もう好きにやっちゃいましょー!!」 |
 |
白南海 「よっしゃ、そんじゃブラブラと探しに――」 |
ふたりの愚痴が延々と続き、チャットが閉じられる――