［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

十八日目

さて準備だ。

イバラシティの奥へ進むためには、守護者とかいうのを倒してチェックポイントを開放する必要がある。先だってのウナギ屋での開放戦に失敗したオレたちとしては、準備を万全にした上で新しい開放戦をするべきだろうと、まずはこのベースキャンプで装備を揃え直してからお試しに使ってみたトコロで、新たな開放戦に挑もうと考えている。でーでーと煩わしく鳴いているハトの声など知ったコトではない。

「おい」

ハザマ世界と呼ばれている、夢か現か怪しいこの場所は、何らかの「力」というしかないモノで満たされていて、オレたちはそれを映像としてイメージした空間の中にいる。オレの目に映っている、ピンクと緑の趣味の悪い空も、あくまでオレのイメージでしかない。オレの趣味が悪いコトにいささかげんなりもするが、悪夢の趣味が悪趣味だからどうしたという話だ。

「おい！」
「呼ぶならマッケンジーさんと敬称をつけて呼んでもいーぜ」

楽タローが何やら不服そーに言いよってくるのは珍しいコトではないから、オレはてきとーに返事をする。スズメ型のヘルメットにスズメ型のスーツを着た変な奴だが、根は悪い奴じゃない。

「その変なヘルメットとスーツを誰が作ったんだよ！」
「もちろんオレだ」

似合うぜ？とホメてやると楽タローも諦めたように口をつぐむ。
だがそんなコトはもともと重要ではない。オレたちが顔を突き合わせているのは、先ほど端末から流れてきた怪しげな通達のせいだ。

『ひとつ。影響力が低い状態が徐々に続きますと皆さんの形状に徐々に変化が現れます』
『最初に皆さんが戦った相手、ナレハテ。
　多くは最終的にはあのように、または別の形に変化する者もいるでしょう』
『ふたつ。決闘を避ける手段が一斉に失われます。
　ベースキャンプにいる場合でも避けられませんので、ご注意ください』
『・・・それでは引き続き、ゲームをお楽しみください』

つまりオレたちはそのうち、ドラ＊＊んクエストでいうハグレナンチャラのような外見になるらしい。
とはいえ以前からそーじゃねーかとは囁かれていたので、ベースキャンプの周囲にいる他の連中の反応も、驚いているというよりは「ああやっぱり」という風情だ。

「もちろん、はいそーですかと従うつもりはねーが、それでオレたちのやるコトが変わるわけでもねーしな」
「いやそこはもう少しマジメに危機感もとーよ」

フミが口ではそう言ってるが、どちらかといえば楽観論が自棄に傾かないように促しているだけだろう。コイツは意外とキモが座っているところがあるので、楽タローは見習うべきだと思う。

「それよりさー、次行くの、やきもの小路だっけ？なんであんなところにしたのよ」
「そりゃー、面白そうだからな」
「はいはい。ケンジに聞いたあたしが莫迦でした」

オレはこれでもオレなりに他の連中の行動記録や戦闘記録を調べているのだが、件のやきもの小路は、土偶とハニワが大量に現れて襲いかかってくる。ざっと数えて二十体ていどを、オレたち三人＆助っ人込みで蹴散らさなければならない。

「もう少し楽そうなところを選べないのかなー」
「楽な道ばかり求めていたら、人間は成長しねーぜ？若人よ」
「で、本音は？」
「そりゃー、楽しそうだからさ」

正直なところ、このふざけた世界で、いちいち戦いに負けるリスクなんぞ考えていられない。楽観的でも楽天的でも、うまく行くコトを前提で進む、うまく行かなかったらそのトキにどーするか考えればいい。

ベースキャンプで装備を揃えて、オレたちが使う異能のスキルも強化する。それはこの世界にある「力」が、映像としてイメージされてオレたちの目に映っているだけだ。これまでの探索で手に入れていた「力」の姿を変えて、手にしたり身に着ける。一度確定したイメージは脳裏に刷り込まれるから、そう簡単には変えられないらしい。

先だっての通達は「ゲーム」と言っていた。オレたちをハザマ世界に呼びつけた連中にとって、やはりこの悪趣味な世界はゲームの舞台でしかないのだ。

「ゲームの駒にされていると思えば楽しくない。だがゲームのルールを無視するのはもっと楽しくねーからな」
「結局、楽しいとか面白いという理由で動いてるってことね」

フミが肩をすくめるが、少なくとも異論は無いようだ。
こんなフザけた世界で、見てくれを気にするよりも、オレたちもゲームだと割り切って攻略してみようと思う。

まずは土偶とハニワどもを、蹴散らせるだけの「力」をオレたちが手に入れるコトができたかどーかだ。

ItemNo.18 焼きドリアン を食べました！
　体調が 0 回復！（30⇒30）
　今回の全戦闘において 攻撃7 防御7 器用7 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

百薬LV を 2 DOWN。（LV10⇒8、+2CP、-2FP）

具現LV を 7 UP！（LV92⇒99、-7CP）
料理LV を 5 UP！（LV3⇒8、-5CP）

フミ(961) により ItemNo.30 すごい木材 から射程1の武器『無銘の刀』を作製してもらいました！
　⇒ 無銘の刀／武器：強さ327／［効果1］攻撃20 ［効果2］－ ［効果3］－【射程1】

ItemNo.31 すごい石材 から防具『スペクトラコート2』を作製しました！
　⇒ スペクトラコート2／防具：強さ327／［効果1］防御20 ［効果2］－ ［効果3］－

ItemNo.32 すごい石材 から防具『ラトル・スネーク2』を作製しました！
　⇒ ラトル・スネーク2／防具：強さ327／［効果1］防御20 ［効果2］－ ［効果3］－

楽タロー(1285) の持つ ItemNo.31 すごい石材 から防具『スズメスーツN』を作製しました！

サツキ(1396) とカードを交換しました！

子犬の救急隊 （ドラスティックレメディ）


レフリヘリオ を研究しました！（深度0⇒1）
レフリヘリオ を研究しました！（深度1⇒2）
レフリヘリオ を研究しました！（深度2⇒3）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

マッケンジー(1144) は 不思議な布 を入手！
フミ(961) は どろどろ+1 を入手！
フミ(961) は 不思議な布 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - マッケンジー(1144) の選択は チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》

MISSION!!
ウシ区 L-10：チェックポイント《堤防》 を選択！
　　 - マッケンジー(1144) の選択は ウシ区 L-10：チェックポイント《堤防》

［870 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［443 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［190 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［380 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［296 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［204 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［143 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［61 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［123 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［108 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［129 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［12 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［37 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




チャット画面に映るふたりの姿。

　





　





　

　

　

　

　

　





　

　

　

　

　

　





　





　





　





清々しい笑顔を見せるふたり。

　

　

　






　








　

　

　

ふたりの愚痴が延々と続き、チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！