［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

彼女のスマートフォンへ送られたものは、いつでもどこでも必ず受信できる。圏外・充電切れ・故障でも安心。
自称「アンテナバリ3」。なお送信はできない。
……というのが表向きの説明。

本来は「彼女に向けられるもの」を「必ず受け取る」常時発動型の能力。
形のあるものは最終的に手元に渡り、形のないものは即座に届く。
大まかな分類でそれぞれの発動の有無を選択できるため、普段は「電話」「メール」に発動範囲を限定している。

――アンジニティ及びハザマでの彼女はこの異能の制御を失っている。
そのため、「思考」「感情」「火」「攻撃」「刃物」等を含むあらゆるものに対して発動し、受け取る可能性がある。

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お父さん。お母さん。ユキ。
いつまでも帰ってこないこと、すごく心配してくれたんだよね。

ずっと、携帯が鳴ってたのはわかってた。お父さんがかけてるのも、なんとなく。
はやく出てくれって思いながら、繋がりませんでしたってアナウンスが聞こえるまでコールして。
かけ直してくれ、ってメールも送ってくれてたよね。
私の手の届くところになかったから、出られなかった。

何度も何度も、決まり悪そうに玄関の扉を開ける私のことを想像したの、お母さんでしょう。
私もね、はやくそんなふうに玄関を開けて、怒られて、心配したのよって抱きしめられたいなって、思った。

探しに行きたいって思いながら、もどかしい気持ちで泣きそうになってたのは、ユキ。
お姉ちゃんなのにいっぱい心配かけて、ごめんね。
帰ってきたら目の前で好物独り占めして食ってやる、っていうの、されても良いから。
帰りたかったなあ。

でも、電話の向こうに思い浮かべたのが、玄関の扉を開けていたのが、和菓子が並んだテーブルを挟んで座ってたのが、本当に私だったのか、自信がないの。
あの人にも、家族がいたから。



サキ。ワンちゃん。二階堂くん。
みんなにも、心配かけちゃったよね。

一緒に遊びに行く約束を思い返して、何を着ていこう、あのお店に連れて行ってあげようって考えてたのはワンちゃんかな。
私も、ずっと楽しみにしてたよ。
ワンちゃんはゲームセンターによく行くってサキに聞いたから、寄ろうよって言ってみようかなって思ってた。……騒がしいところは、ほんとはちょっと苦手なんだけど。
ワンちゃんと一緒なら、楽しいかなって思ったんだ。

最近、様子がおかしいって。
大丈夫かなって、無理してないかなって、そう思ってくれてたんだね、サキ。
そうだよ。無理してた。
だって私、みんなに――いちばんに、サキに。
ずっと隠してた、私の異能のこと、打ち明けるための準備をしてたんだから。
怖がられて、離れていっちゃうんじゃないかって、すごく怖かった。
サキは、気づいてくれてたんだね。

二階堂くん、ごめんね。
好きな人のこと、勝手に知っちゃった。
全然、気がつかなかった。
……二階堂くん、見る目、無いなあ。って、思うけど。でも、ありがとう。

だけどね、そんなふうにみんなから大切に思われてたのが本当に私だったのか、あやふやになっちゃったの。
あの人にも、友だちがいたから。



先生。
先生にも、不安な思いをさせました。
どこかで倒れてないかって、異能のせいではないかって、そういうことを考えてましたよね。
その通りでした。でも、先生のせいじゃない。
先生のおかげでちゃんと向き合って、友だちにも打ち明けられそうだったんだから、先生が悪いなんてこと、あるわけない。
それをちゃんと、伝えたかったです。

でも、そういうふうに心を砕いてもらったのが本当のことなのか、わからなくなってしまいました。
あの人は、ただ、面白がっていたから。



死にたくなかった。
痛くて、苦しくて、はやく楽になりたいとも思って、だけどやっぱり、死にたいとは思わなかった。
まだ、みんなと一緒にいたかった。
いなくなりたくなんて、なかった。

その気持ちが本当だったのかも、わからない。
あの人は私が死んでしまうことを、なんとも思っていなかったから。



みんなが、私のことを忘れるから。



お父さん、お母さん。どうして、私の部屋のドアを開けてくれないの。部屋のプレートを外してしまったの。
知らない人が部屋の中のものをダンボールに詰めているのは、どうして？

（家の中が急にしんとしてしまった。
　騒ぐことなんて滅多にない、物静かな子だったのに。
　あの子がもう帰ってこないというだけで、この家はこんなにも音を無くすのだ。
　引っ越すことも考えた。親戚の皆にもそう勧められた。夫婦揃って首を横に振った。
　どちらも、何も言わなかったけれど。考えていることはきっと一緒だ。
　――あの子との最後の繋がりが切れてしまうのが怖かった。
　埃をかぶる前に、と、人に頼んであの子の部屋のものを綺麗にしまい込んでもらうことにした。
　この家で暮らし続けるために必要なことだった。
　――もしもいつか、懐かしむことができるようになったら。そのときは家族揃って、ダンボールの蓋を開けよう。）



サキ。どうして、ミサンガを外してしまったの。お揃いだったのに。
切れるまでずっとつけてようねって、約束したのに。
――どうしてそこに、私の知らないキーホルダーが、ぶら下がっているの。

（約束をした。これが切れたら、また新しいのをつくってくれるって。
　願いごとは何にするの？って聞いたら、来年も一緒のクラスになれますように、って、ささやかすぎない？
　あたしも同じ願いごとにしようって言ったらめちゃくちゃ嬉しそうだったよね。
　腕とか足に結ぶのは校則的にダメだから、ふたりして真剣にバッグに結んでさ。
　でも、頑丈に作っちゃったもんだから、年度が変わっても切れなくて。それに気づいたのはいつだっけ？
　来年に持ち越しだねって笑ったのは覚えてる。
　……あたし、やだよ。絶対叶わない願いごとも、約束も。
　だから、これはもう、しまっておくことにしたんだ。
　切れなければ、叶わないってこと、思い出さなくってすむでしょ？）



先生。先生は何も、変わらない。
これまでと同じように仕事をして、私とそうしてたみたいに、他の誰かとお話して。
ただ、先生の予定帳と病院の予約票に「祐善ちさ」って文字が並ばなくなっただけ。
先生にとっての私は、ただの、たくさんいる患者のひとり。
……そうだったんですよね、先生。

（ずっと昔、僕は医者になることをやめた。
　医者になることをやめた代わりに、カウンセラーになった。
　あの子と出会っていなければ、そうしてはいなかった。
　そういう意味で、間違いなく特別な子だった。
　偶然にも再会したとき、まずいと思った。僕はどうしてもあの子をひいき目に見てしまうから。
　私情を挟むなんてあってはならない。でも僕はそうできる自信がない。
　だから、担当を変えるべきだと伝えるつもりだった。
　けれど、あの子は僕だったら話ができそうだと笑って、親御さんもそれに安心していた。
　――信頼されている、と思った。応えたいとも。

　幸い、異能の発動を止めることはできている。
　細かい調整は効かないにせよ、スイッチを切るように、そのほとんどをオフにできていた。
　だから、まずは気持ちの問題をある程度解消してからで、それは僕が手を貸せる分野だ。
　あの子のペースでゆっくり向き合っていけば良い。
　そう思っていた。それがきっと、僕の間違いだ。

　あの子は異能のコントロールを誤って、それが死に繋がったのだと伝えられた。
　先生には人伝に耳にする前にお伝えしたくて、と電話越し、あの子の母親は囁いた。
　あの子の父親から掠れた声で訃報を告げられたときと同じ台詞だった。
　お世話になりました、と電話の向こうで頭を下げているのが目に浮かぶような丁寧さで最後に付け加えるのまで同じだった。
　恨み言のひとつも、言ってはくれなかった。

　あの子が死んだのがすっかり僕のせいだとまでは言わない。そのくらいの分別はあるつもりだ。
　あの子が死んだのはあの子を殺した男のせいで、それ以上でも以下でもない。
　司法も世間もあの子の両親も、そのように裁いた。
　でもやっぱり、いくらかは。僕のせいではないかと思うのだ。）



ユキ。ユキの毎日は、変わらないんだね。
夏休みが終わったら普通に学校に行って、普通に勉強して、普通に帰ってきて、普通にご飯を食べて。
……今まで通り、普通のままでいられるんだ。
覚えてる？　小さいとき、怪我をした私にずっとついてまわったこと。
おやつの時間もお昼寝の時間も無視して、ずっと。
「いなくない？」って、「とんでけしてあげる」って、怪我した私よりよっぽど泣きそうな顔してたユキ。
もう、あの頃のユキじゃ、ないんだね。

……ねえ、ほんとに私のこと、忘れてしまうの？

（悲しい。悔しい。憎い。姉ちゃんを殺したやつのことを俺が殺してやりたい。
　でもそんなの、できない。できるのはせいぜい、閉じこもって気がすむまで悲しむことくらいだ。
　きっと俺はそうしても許されるんだろう。……何年かは。
　何年か経ったら、「そろそろ前を向きなさい」って言われる。
　俺は一生、立ち直れなんてしないのに。一生、苦しいままなのに。
　できなかったら、「お姉さんが死んでから変わってしまった」って、
　しまいには「変わってしまったのはお姉さんが死んだせいだ」って言われるようになる。
　そんなの、許せない。
　姉ちゃんを、俺がダメになったって言われる原因なんかにするわけにはいかないんだ。
　そのために、俺はちゃんと学校に行って、進学して、就職して、もしかしたら結婚もして、死ぬまで生き続けなきゃいけない。
　姉ちゃんがいないのに、俺は、幸せにならないといけないんだ。

　……それは、今、立ち止まったら、もう無理だ。進めなくなる。
　だからそうならないように、学校に行って、勉強して、ご飯を食べて、風呂に入って、寝るのをひたすら繰り返す。
　これまでと同じように。
　志望校だって、将来の夢だって、変えてやらない。――高校に受かったって、姉ちゃんとはもう、通えないけど。

　……なあ、なんで死んじゃったの、姉ちゃん。）



ねえ、どうして、忘れられるの。

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異なる世界のものは、何ひとつ受け取ることができない。

それはたとえば、祐善ちさが生きた世界とアンジニティ。
イバラシティとハザマ。

――生者と、死者。

ItemNo.28 シャケおにぎり（小） を食べました！
　体調が 0 回復！（30⇒30）
　今回の全戦闘において 活力10 敏捷10 強靭10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

オオウミネコを退治し、カフェの中へと入る。

　






キッチンのほうに、ひとりの男。

　




名前と外見からして、ロストのひとりで間違いなさそうだ。

　

こちらをまじまじと見つめ、ポンッと手を叩く。




両手を広げ、歓迎を示す。

　

冷蔵庫を開け、中をチェックしつつ･･･





冷蔵庫を閉める。

　






アンドリュウは鶏の卵を探しているようだ。

すごい木材（400 PS）を購入しました。
朝凪の宝石（800 PS）を購入しました。

自然LV を 2 DOWN。（LV2⇒0、+2CP、-2FP）
制約LV を 10 DOWN。（LV10⇒0、+10CP、-10FP）
具現LV を 2 DOWN。（LV2⇒0、+2CP、-2FP）
領域LV を 1 DOWN。（LV20⇒19、+1CP、-1FP）
付加LV を 15 DOWN。（LV20⇒5、+15CP、-15FP）

変化LV を 20 UP！（LV10⇒30、-20CP）
装飾LV を 20 UP！（LV79⇒99、-20CP）

杉乃(1139) の持つ ItemNo.13 緑星石 から薬箱『絆創膏』を作製しました！

『高国藤久』(58) により ItemNo.30 ビーフ から料理『おにぎり（牛肉の時雨煮）』をつくってもらいました！
　⇒ 技巧料理！［ 3 1 4 = 8 ］成功！料理の強さが増加！
　⇒ おにぎり（牛肉の時雨煮）／料理：強さ70／［効果1］活力5 ［効果2］体力5 ［効果3］防御5

カルロッタ(711) とカードを交換しました！

焼け落ちる劇場 （レーヴァテイン）


ヒールハーブ を研究しました！（深度0⇒1）
ハーバルメディスン を研究しました！（深度0⇒1）
ハーバルメディスン を研究しました！（深度1⇒2）

アブソーブ を習得！
グレイシア を習得！
ハオマ を習得！
イクステンション を習得！
ブレイドフォーム を習得！
再活性 を習得！
百薬之長 を習得！
グラトニー を習得！
ディープブルー を習得！
トニック を習得！
千変万化 を習得！
ワイルドインスティンクト を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

祐善(1121) は どろどろ を入手！
『高国藤久』(58) は 鉄板 を入手！
祐善(1121) は おさかな を入手！

『高国藤久』(58) がパーティから離脱しました！

現在のパーティから離脱しました！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『高国藤久』(58) からパーティに勧誘されました！

『カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - “移ろふ者共”(414) の選択は カミセイ区 F-11：チェックポイント《商店街》

MISSION!!
マガサ区 S-16：ヨシバラ を選択！
　　 - 『高国藤久』(58) の選択は マガサ区 S-16：ヨシバラ
　　 - “移ろふ者共”(414) の選択は マガサ区 S-16：ヨシバラ
　　 - 祐善(1121) の選択は マガサ区 S-16：ヨシバラ

［871 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［441 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［177 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［377 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［286 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［199 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［137 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［56 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［122 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［92 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［90 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［83 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［0 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［8 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　ザザッ――

　

　

　






チャットにノウレットが現れる。

･･･が、どうも雰囲気が異なっている。

　





　




　





　





　

　

　

チャットが閉じられる――

ネオン輝く歓楽街、ヨシバラ。

　

何故だかネオンの代わりに

たくさんの提灯が街を照らしている。

　

どんちゃん、どんちゃん･･･

どこからか、太鼓や三味線の音色も聴こえる。

　

　

　

そんな街を多くの男女が歩いている。

みな黒い着物に身を包み、顔には黒い狐面――

　

　




　

　



瓦屋根の上、声の主と思われるひょっとこがこちらを見ている。

　

　




　

その声に反応するかのように、道行く狐面が襲い掛かる！