［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　「……たとえおれが何になっても、
　おれがおれだ、って信じちゃくれねーか？」

以前に一度対峙したアンジニティと相まみえた時。
いつもよりも真剣な声音でそう告げたのは幼馴染の少年の言葉。
その言葉の通り、その後にみた姿は、確かに「バツ君」の姿ではなかった。
そして確かに強くて、今回は間違いなく彼らに、勝った。

その姿に動揺しなかったわけじゃない。わけじゃないけれど、
その後の白い龍と黒い龍でイバラシティにあった家がぶち壊されて
キレたりと忙しくて、ちょっとまともに考える余裕がなくて。

ようやく落ち着いたところで、彼が切り出した一言は
「すまねえ、さき。おまえさんの家の仇……取れなかった」
だったのだから、余りにも、まんま、すぎて。
けれどまんまなのに、その彼の周りには　何か赤いものがちらつく。
不思議な姿と、バツ君の姿が、混ざるようにして、ちらつく。

「なんかこう、バツ君なんだけどさっきの赤いのにも見えてんんん」

混乱をしながら、この、バツくんが、この姿って、みゅーちゃんは
知ってたんだろうか。
いやだってこれどうかんがえても人じゃない。ってことはつまり。
つまりそういう。

「どうすんのバカ兄。さっちゃん混乱してるけど」

みゅーちゃんがいつもの様子で、どうすんのっていう目で彼を見つめる。
つまりそういうことだ。だって「バツ兄」って言った。
めっちゃ普通だ。
そんな私を見て、眉を下げて、みゅーちゃんが笑う。

「わたしはね、気付いてたんだ。結構前……というか、大分最初の頃から。
兄の異能が……あー、この辺はちゃんと自分で説明して、バツ兄」

「そっか。みゅーちゃんは知ってたんだ。最初の頃から。
オニキスさん…は、うん。知ってましたよね」
そっか。そう思いながら兄と妹、二人を見つめて。
「そっかー」

そう思っていたら、バツ君がゆっくり口を開く。


「……おれの本当の名前は、イデオローグ」

「アンジニティからやって来た、侵略者……だった」

「おれの本来の異能は、『おれを疑う者を騙す』異能でね。
……その為に、おまえさんや巳羽のヤツにはハザマに来てすぐ細工をさせて貰ったのさ」

「……巳羽のヤツには、効いちゃいなかったみたいだが」

「せめておまえさんにだけは、余計な不安を与えたくなかった。
でも、侵略者を相手に結城伐都の姿を保ったままで戦うには限界があったんだ。
だから……ああするしかなかった」

聞きながら思ったのは、なんというか。
ああ、相変わらず、彼は優しいなあ、ということ。

しばらくじいっとその話を聞いて。
話を聞いて、しばらくしてから、出たのは大きな息。

「そっかーーーー」

通算三度目である。

「あ、ごめん、あの別に軽く見てるとかそういうわけじゃなくてね。
素直にそれしか出てこない、っていうか」
「今が、ほんと、なんだもんね」


「……ああ。今ここにいるおれが……蝙蝠でもない、人でもない、化け物が……ホントのおれなのさ」
「――怒ったり、悲しんだり……しないんだな。おまえさんは、ずっとおれに騙されていたってのに」

問われて考える。いや、ショックだし驚いてるけれど。

「えー……いや、あの、ショックは受けてるよ、もちろん。でもそんな顔で、言われても」
「ここにきて間もなくだったら、もっと怒っててもおかしくなかったかもなあとは思うけど。
……みゅーちゃんはよく平静でいられたね…？」

ねえ、と思わずみゅーちゃんに同意を求めれば、幼馴染もまた頷く。

「……まあ、だって。バツ兄だったし、ねえ。騙し方だってお粗末なもんだったし」

そういう幼馴染の少女が、当時受け止めきれなかったことは知る由もないから。
ザク先生のことと同時に聞いていたら多分ーー無理、だっただろうなあ。
正直今思ったよりも落ち着いてるなあ、は、本音だし驚いている。
あとは、たぶん思ったよりも平静なのは、簡単な理由かもしれない。

「あとね、守ろうとしてくれたから、私のお家を。
否定しなかったから、一緒に過ごしてきた時間を。
だからなんか、うん。そっかーって、なっちゃった。
そんな今のきみを、私が否定するのは、違うよね、って。」

負けてしまったけれど、あの黒と白の龍に、昇竜レジデンスのそばの私の家が
壊されそうな時、彼は当たり前のようにあの家を守ろうとしてくれた。
厳密には、ここはハザマで、あそこにおじさんもトモさんもいないけれど、
でも、イバラシティでのあの家は私にとってたしかに帰る場所で。
だから、たとえハザマでも平静じゃなかった私の、家に、当たり前のように彼は言った。

それにーーー私が、否定されることを嫌う私が、今の幼なじみを、
否定する方こそ、おかしな話じゃないかな、って。
相変わらず難しいことを考えられないけれど。甘いのかもわからないけれど。

否定、されなかったから。
私は、否定の世界(アンジニティ)の彼も、否定したくなかった。

「だから、そっかーって。なんか私の方が緩くてごめんね？」

自分で言っていて、ゆるいなあと、思う。
緊張感がないことはわかっているんだけれど。現に鳩が豆鉄砲くらった、
みたいな顔でこっち見られてるし。
「いや――ははっ、そうか……そうだったな。おまえさんは……
おれの知ってる早生さきは、そういうヤツだった」
「おれ一人、ウジウジ悩んでんのが馬鹿らしくなってきたぜ。……ありがとうよ、さき」
「たとえ侵略戦争の為に作られた偽物の記憶まみれだろうが、
おれはおまえさんたちに出会って抱えきれねーくらい沢山のモノを貰った」
「名前も、居場所も、幸せってヤツも」
「だからおれは、気が変わったんだ。世界は地獄じゃなかった。
おれみたいな化け物が、一時でも夢を見られる場所があった。
明日に怯え続けていたおれが、未来を待ち遠しく思える日が来た。
おれが化け物だって分かっても、まだ信じるお人好しがいた」
「……だったら、そいつに懸けねえで何に命を懸けるってんだ」

たぶん私がが感じているよりも凄く、想像がつかないような話をされている。
私が感じるよりもよほど長い、長い間のそれは出来事なんだろう。
けれど彼にはみゅーちゃんがいる。
お友達もたくさんいる…けれど、どう、どう向き合うかは、私にはわからない。

私が何かを言うのも、違う気がしたから、静かに耳を傾けた。

「…こっちこそ、ありがとうね」
「バツ君。で、いいんだよね、呼び方」

「ああ。おまえさんがそう呼んでくれるなら、おれはバツであり続けよう」

ねえ、バツ君。
もし、もしも君と最後のお別れが来るとしても、そのさいごまで、
バツ君、って。大事な幼馴染みの名前を、飛ぶ勇気をくれたきみのその名前を、呼ばせてね。

ItemNo.14 タルタル風ハンバーグ・ステーキ を食べました！
　体調が 1 回復！（6⇒7）
　今回の全戦闘において 活力5 体力5 防御5 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

MISSIONによる獲得影響力の誤り分を現在の影響力に反映しました。
［第9回］チェックポイント《大通り》 ／ 誤：33 正：38

巳羽(473) に ItemNo.20 ビニール袋 を送付しました。
巳羽(473) に ItemNo.29 黒砂 を送付しました。

響鳴LV を 10 DOWN。（LV10⇒0、+10CP、-10FP）

百薬LV を 15 UP！（LV10⇒25、-15CP）
装飾LV を 5 UP！（LV85⇒90、-5CP）

スズヒコ(244) とカードを交換しました！

【死を見る目】 （ブレイブハート）


ゴッズディサイド を研究しました！（深度0⇒1）
ゴッズディサイド を研究しました！（深度1⇒2）
ゴッズディサイド を研究しました！（深度2⇒3）

薬師 を習得！
医食同源 を習得！
ローレジスタンス を習得！
ハオマ を習得！
インフェクシャスキュア を習得！
ドラスティックレメディ を習得！
ディビジョン を習得！
百薬之長 を習得！
コンテイジョン を習得！
ドリンカー を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

オニキス(301) は 桃 を入手！
巳羽(473) は 桃 を入手！
イデオローグ(474) は 桃 を入手！
さき(911) は 公孫樹 を入手！
巳羽(473) は 皮 を入手！
さき(911) は ビーフ を入手！
さき(911) は 牙 を入手！
オニキス(301) は ビーフ を入手！
巳羽(473) は 皮 を入手！
さき(911) は ビーフ を入手！
イデオローグ(474) は 爪 を入手！
イデオローグ(474) は 牙 を入手！
巳羽(473) は ビーフ を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
イデオローグ(474) のもとに カメレオン が興味津々な様子で近づいてきます。
イデオローグ(474) のもとに 大百足 がゆっくりと近づいてきます。
イデオローグ(474) のもとに とら が泣きながら近づいてきます。

イデオローグ(474) に移動を委ねました。

リュウジン区 J-5（森林）に移動！（体調7⇒6）
リュウジン区 K-5（森林）に移動！（体調6⇒5）
リュウジン区 L-5（森林）に移動！（体調5⇒4）
リュウジン区 L-4（草原）に移動！（体調4⇒3）
リュウジン区 L-3（チェックポイント）に移動！（体調3⇒2）

MISSION!!
リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》 が発生！
　　 - オニキス(301) が経由した リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》
　　 - 巳羽(473) が経由した リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》
　　 - イデオローグ(474) が経由した リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》
　　 - さき(911) が経由した リュウジン区 L-3：チェックポイント《果物屋》

［852 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［422 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［483 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［161 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［354 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［251 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［182 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［118 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［44 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［111 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　



　




Cross+Rose越しにどこかの様子を見ているエディアン。

　

　

　








元気よくチャットに入り込むノウレットと、少し機嫌の悪そうな白南海。

　

　






見ていた何かをサッと消す。

　

　

　






　








ノウレットにゲンコツする白南海。




　






検索方法をエディアンに教わり、若を検索してみる。

　

　

　






ノウレットにゲンコツ。





ノウレットの頭を優しく撫でるエディアン。






　







　

　

　

こっそりと、Cross+Rose越しに再びどこかの様子を見るエディアン。




　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！




（初発生のイベント戦：異能FP+5！生産FP+5！）