［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

十四日目

「ところでさー。ケンジって性格悪いよね」
「あらためて言われるまでもないな」

　人をほめるときは大きな声で、悪口を言うときはもっと大きな声で、とは誰の言葉だったろうか。オレとしては、正面きって人の悪口をいうコトができるフミの性格は良いのではないかと思う。

　カミセイ大公園を通りがかって、先日痛い目に遭わされた遊具どもを相手にして辛くも勝利を収めたオレたちは、予定通りひとつ先のチェックポイントに向かうために沼地に足を踏み入れていた。歩きにくいコトよりも、そこらに伸びている芦みてーな植物どもがうねうねと動いているように見えるのが不気味で仕方ない。ハトどもですら、遠くで鳴いていても泥だらけの沼地で羽を休めようとはしていない。

「アレのおかげで勝てたのは認めてもいいわ。でもアレを料理したのは認めない」

　怖すぎて無理！と言いながら、オレが料理したウツボの姿煮の効果で、遊具どもに勝てたのは間違いない。オレとしても、この世界のキテレツな料理にここまでキテレツな効果があるとは思わなかった。何しろ異能の威力が上がったり、殴られても妙なチカラが湧いてきたりと、効果が実感できたのが怖くなるほどだ。

「でも大丈夫なのかよ。副作用とかさ」
「まあキティガイナスビ食っても大丈夫だったみてーだしな」

　楽タローのヨワムシな言葉に、てきとーな返事をする。最近になってようやく、この世界の理屈ともいえない理屈が分かってきたのだが、それは「この世界でオレたちの目に見えているモノは、外見に意味がない」というコトだ。

「どういうことよ？」
「夢やマボロシ、とは違うな。中身はあるが外見はテキトーに決められるという感じだ」

　例えばオレが食った美味しいブルーチーズは、「傷を癒す効果がある食い物」というモノに対して、てきとーな外見と呼び名を与えたモノでしかない。そしてオレたち自身が、自分の手に届く範囲のモノに対して、好きな外見と呼び名を与えるコトができる。

　だからオレの目に見えている、ハザマ世界のピンクと緑の空は、楽タローやフミの目には別の景色に見えている。たぶん、ハトだけが世界のどこにでもある、唯一不変の存在なのだとオレは思っている。

「つまりあんたの回復術が人を足蹴にするのも、料理がウツボの姿煮なのも、ぜんぶあんたが与えた姿だっていうことね」
「理解が早いな。助かるぜ」

　オレの足下にアイシクルランスの氷槍が突き立った。おいおい、もしオレがもう一歩前にいたらどうなっていたと思うんだね。フミは、目以外が抜群の笑顔をオレに向けている。

「今度やったら当てるからね？」

　オレは無言で、槍の刺さった周囲の地面が凍って硬くなった上に乗ってみせた。

「こいつは靴が汚れずに具合がいいな」
「あーもうなぐりたい」
「オッサンもフミちゃんもそろそろそのへんでな？」

　半分以上は本気で、半分未満は冗談という絶妙の配分でフミが息をついたところで、楽タローが割って入ると、ちょいちょいと携帯端末の画面を指す。別にたしなめようというのではなく、アンジニティの連中がオレたちに近づいている、その通知が画面に出ているコトを思い出させるためだ。

　オレたちが手にしている携帯端末は、オレたちがこの世界で活動するために必須な道具として管理されている。コイツのおかげで、次元タクシーとやらを利用するコトもできるし、オレたち自身の能力や情報の管理もできるし、これまでの行動も、今の居場所も、分かるようになっている。

　そして、いささか莫迦莫迦しくもあるが、コイツと同じモノがアンジニティの連中にも配られている。どこに味方が何人いて、どこに敵が何人いて、そいつらの能力や情報やこれまでの行動もすべて互いに知るコトができる。だからオレたちの居場所は近くにいるアンジニティの連中にも筒抜けで、連中がオレたちにきわめて非友好的に近づいてくることも、オレたちにはまるわかりというワケだ。

「まあ、出来過ぎてるというくらいによく出来てるよな」
「だからいっそゲームのつもりで割り切って、ってのはいいんだけど。作戦とか大丈夫なの？」
「もちろんだ」

　楽タローとフミの言葉に、オレは自信満々で言い放つ。

「敵に背を見せて一目散に逃げるというワケにはいかねー。だから敵に胸をさらしてなんとか逃げるコトを考える」
「前向きに消極的ね」

　フミが皮肉っぽく言うが、そこらを徘徊している歩行ナントカとか大ナントカとは違い、イバラシティへの侵攻を旗印に掲げているアンジニティの連中ってのはバトルマニアみてーなモンだから、オレとしては引き分けて悔しがらせるコトができれば最高という程度だ。

「とはいえオレたちみたいなシロートにとっちゃ、強い連中ってのはいろいろ参考になるからな。こんなゲームみたいな世界だからこそ、出会えるのはありがたい」
「うんうん、私と楽ちゃんは早めに逃げるからさ。情報収集がんばってね」
「あーまかせろ。戦場で必要なのは経験とハッタリだ」
「それすげーシボウフラグ」

　どーせふざけた世界だったら、このくらいふざけてるほうが気楽ってモンだ。

特に何もしませんでした。

うつろな目をしたダンデライオン と別れました。

ラフレシア をエイドとして招き入れました！

料理LV を 19 DOWN。（LV45⇒26、+19CP、-19FP）

具現LV を 5 UP！（LV15⇒20、-5CP）
防具LV を 24 UP！（LV37⇒61、-24CP）

ItemNo.17 禁断じゃない果実 から料理『ドリアンまるごとパフェ』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 1 4 1 = 6 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ ドリアンまるごとパフェ／料理：強さ18／［効果1］攻撃6 ［効果2］防御6 ［効果3］器用6

ItemNo.18 禁断じゃない果実 から料理『焼きドリアン』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 5 5 6 = 16 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 焼きドリアン／料理：強さ18／［効果1］攻撃7 ［効果2］防御7 ［効果3］器用7

フミ(961) の持つ ItemNo.26 不思議な食材 から料理『1upキノコによく似たキノコ』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 3 6 2 = 11 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！

U・D(1203) とカードを交換しました！

ジェネラル （ジェネラル）


ディビジョン を研究しました！（深度0⇒1）
ディビジョン を研究しました！（深度1⇒2）
ディビジョン を研究しました！（深度2⇒3）

リビルド を習得！
超技術 を習得！
共存共栄 を習得！
クリエイト：メディカルリキッド を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

フミ(961) は 人形 を入手！
マッケンジー(1144) は 黒砂 を入手！
楽タロー(1285) は 黒砂 を入手！
マッケンジー(1144) は 何かの骨 を入手！
フミ(961) は 毛皮 を入手！
マッケンジー(1144) は 何かの骨 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
マッケンジー(1144) のもとに 傘おばけ が興味津々な様子で近づいてきます。
マッケンジー(1144) のもとに 化け狸 が恥ずかしそうに近づいてきます。

カミセイ区 R-7（沼地）に移動！（体調11⇒10）
カミセイ区 S-7（森林）に移動！（体調10⇒9）
カミセイ区 S-8（沼地）に移動！（体調9⇒8）
カミセイ区 S-9（沼地）に移動！（体調8⇒7）
カミセイ区 S-10（沼地）に移動！（体調7⇒6）

採集はできませんでした。
　　 - マッケンジー(1144) の選択は チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - マッケンジー(1144) の選択は カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》（ベースキャンプ外のため無効）

［844 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［412 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［464 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［156 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［340 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［237 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［160 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［97 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［41 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［17 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破



　

　

　

　　　ぽつ･･･

　

　

　

　　　　　　　　　ぽつ･･･

　

　

　



　




　

　

　

　　　　　　サァ･･･――

　

　

　

雨が降る。

　

　

　

　

　

　




よく見ると雨は赤黒く、やや重い。

　




急いで雨宿り先を探す白南海。

　

　

しかし服は色付かず、雨は物に当たると同時に赤い煙となり消える。

地面にも雨は溜まらず、赤い薄煙がゆらゆらと舞っている。

　

　




　

　

　

チャットが閉じられる――