［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　
　
映し出された名を知っている．
『私』の中で見ていた．

『私』が診療所で読んだ心の中は、突然真っ暗に沈み込んだ．
まるで深海、光無く、圧迫されて、息ができない．
交代しなければと思った途端、波が引くように消えていったから、仔細は分からないけれど．

受信したチャットを迷わず開く．
いまはわたしだ、何がぶつけられても問題はない．





投げかけられる言葉は何もかもでたらめだ．
どうしようもなくでたらめだ．

だって、だって、



よりによって母親だなんて！！



母親．

母さん．

ああそれは、それだけは！
どんなに口達者な詐欺師が相手でも、この出来損ないの頭をかき乱す洗脳でも、そうだ異能でさえも！
何であったとしてもそれだけは違えない！

『わたしたち』はそれから逃れられない！



挙げ句に画面の中で声を荒げる御人は何も持っていない．
いま眺めているこのメッセージには巧みな語り口も、脳を操る糸も、多分なにもない．

必死に、ともすれば自分に言い聞かせるように、正気を贄に紡がれたただの言葉だ．







だから、なんだ？






素敵じゃないか．
とても素敵じゃないか！

はちみつ入りのホットミルク！
ああなんて素敵なんだろうか！
そんなもの、終ぞ貰ったことがない．
湯気立つ珈琲を頭の上からぶちまけられたことこそあれ．

せんせいと兄弟？
ちょっと年齢差が有り過ぎるんじゃないだろうか．
でも知ったことか．
わたしは一人っ子だったから、兄弟は憧れだ．
あのおねえさんも、じゃあ姉妹もか．
ますます素敵だ．




何よりこの人はわたしの異能を気味悪がらなかった．

無垢で恐ろしく哀れなほどに、なんとも思っていなかった．

だから大丈夫だ．この人なら大丈夫だ．

だってこの人はきっと何でも良いのだから、わたしでも良いはずだ．

ただ母とさえ呼べば、ただ娘でいささせてくれる．







そこに救いなど求めていない．
そんなものはない．
知っている．






ただ　わたしの　わたしだけの　やくわりを




わたしだけの　冠するものを










ああ、なんて醜い．
これは同じだ、己の痛みを他者に押し付けて安寧を貪る．



千里と同じだ．
　

制約LV を 5 UP！（LV5⇒10、-5CP）
付加LV を 5 UP！（LV30⇒35、-5CP）

ItemNo.20 受信機 に ItemNo.23 翠小石 を付加しました！
　⇒ 受信機／大砲：強さ80／［効果1］猛毒15 ［効果2］風撃15 ［効果3］－【射程4】


ペナルティ を習得！
キーンフォーム を習得！
祝福の詩 を習得！
インスタントポーション を習得！
ブラッドアイズ を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

千里(629) は 公孫樹 を入手！
千里(629) は 皮 を入手！

カミセイ区 D-2（森林）に移動！（体調25⇒24）
カミセイ区 C-2（森林）に移動！（体調24⇒23）
カミセイ区 C-3（森林）に移動！（体調23⇒22）
カミセイ区 C-4（森林）に移動！（体調22⇒21）
カミセイ区 C-5（森林）に移動！（体調21⇒20）

［845 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［409 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［460 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［150 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［311 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［202 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［149 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［68 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　




　





不機嫌そうな表情。

　











首を傾げる白南海。

　





ポケットから黒いハンカチを取り出す。

それを手で握り、すぐ手を開く。

　

すると、ハンカチが可愛い黒兎の人形に変わっている。

　









眼鏡をクイッと少し押し上げる。






咄嗟に腕を組み、身構える。

　







そう言ってチャットから抜けるエディアン。

　




　

チャットが閉じられる――