……好きかもしれない。

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少し前に、髪留めを拾った。
金色の金属で出来た、ヘアーカフと呼ばれる形状の髪留め。

それは、“彼”が付けていたものにとても良く似ていて。
無性に、会いたいなぁ、と思った。

長く癖のある赤い髪に金色の片目。
僕より随分背が高くて、体もしっかりしていて。
ちょっぴり…いや、割と乱暴かな…でもお人好しで優しくて。
僕が、誰よりも好きな人。

気付いたら、メッセージを送ってしまっていたのだけれど。
彼に、会いたい。

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彼との初対面は花見の時で、その時は只の挨拶程度。
顔見知り位でしかなかった。

でも、僕らが近づく切っ掛けは、突然だった。
僕が喧嘩をして、落ち込んで、全てがどうでも良くなってしまった時。
死のうと思って足を踏み入れた裏路地で、彼と再会した。

思い返せばあの時、彼は酷く苛立っていたように思える。
後ろ向きの僕の態度に、とても嫌そうで。
とてもじゃないけど好印象じゃなかったのは確かだ。

彼は、僕を食べようとした。
なよなよしていたのが許せなかったから。
彼自身知り合いを失ってもいい訳ではないが、血肉を食べなければ生きていけない体で。
食べる事自体には、抵抗が無く。だから腕1本を貰うぞ、と。
そして、僕自身が、望んだから。

僕は、止めなかった。

僕の左腕の二の腕から先は、その時になくなった。
彼は優しかったから、腕1本は食べなかったし、止血をして病院に運んでくれた。

その後も、心配して、僕の家に来て。
後ろ向きでどうしようもなく落ち込んでいた僕を励まして、友達になってくれた。
さらには、僕の家に一緒に住んで、良くなるまで身の回りの事を手伝ってくれて。
凄く、安心したのを覚えている。


こんな僕でも、傍に居てくれるんだと。


そうして僕は、彼と一緒に住むことになった。

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一緒に住み始めて、色んな事があった。
食事を一緒に作ったり、庭を眺めたり、買い物に行ったり。
偶に庭いじりを手伝って貰ったり…恥ずかしかったけど、お風呂に一緒に入る事もあった。

当たり前の生活を、誰かと一緒に出来る事が楽しくて。嬉しくて。

――暖かくて。

僕が元気になって、一人で生活できるようになったら。
いつか彼が出て行ってしまうんだと思うと、寂しいと思うようになっていた。

多分その頃から、変わり始めていたんだろうと思う。

闘乱祭があった日。
お土産にタイ焼きを買って、一緒に夜にお酒を飲んだ。
普通に、その日も終えるものだと、思っていたんだ。

……でも、その日。
僕は、彼に告白された。

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正直驚いた、っていうのが感想で。
その時、その瞬間まで、彼の事を友人としか認識していなかったから。
改めて言われて、考えて。嫌じゃない、と思えた自分に、とても驚いた。

心臓が壊れそうな程、バクバクいって、顔は熱くて。
何もかもが、初めてだった。
僕が抱きしめたら、彼も恥ずかしそうで。嗚呼、本当なんだ、と実感した。

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その時は上手く言葉にならなくて、返事は返せなかったし、メッセージでもまだ言えていないけど。
今なら、分かる。考えて、相談もして、此処まで思い返してみれば。
もう少ししたら、あっちでも伝えられるかな。


“何処かに行って欲しくない。一緒に居て欲しい”
“君は僕にとって特別だ。君の為なら何だって出来る。”
“誰よりも、君の事が大好きです。”


此処に敢えて残したのは、忘れないようにする為。
僕も、君も、どうなるか分からないから。

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――それを最後に、一度日記は閉じられる。

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『Cross+Rose』が問いかけます。

"貴方は何処に居たいですか"

▲	秀真 「ああ、二人共無事……こら、お前等！割り込むな！」

	蓮 「おう、サクマ殿！無事で何よりじゃ！ 儂ゃあこの通りピンピンしとるよ！」

	螢 「こんにちは、朔間さん。私も蓮くんも元気ですよ。 　さっき大きなタコを倒したんですけど、どんな料理を 　作ろうかってみんなで相談してたんです」

	秀真 「……とまあ、この通りだ。騒がしくしてすまない。 　二人共元気が有り余っていてな」

▲	アキ 「誰のことを指してんのかは知らんけど。」

	アキ 「此処に来てどうにかなるもんでもない気がするんだよなァ。 半端者なのは昔からだ、ただ「持つ者」と「持たざる者」がいれば後者に肩入れする性癖をぶっ刺されている気はするけど。」

	アキ 「もしくは…この世界の構造自体に対して少し思うところはある。 どうなるでしょうね。」

▲	――そこに在ったのは、異形の闇の塊のようなもの。 あなたを見て、それは嗤っていた。 目という器官が見当たらないにも関わらず――。 それに視られているという感覚があるだろう。

	一見して良い印象は受けないだろう。 あなたはそのまま退く事も出来るし、留まる事も出来る。 ――留まるのであれば、その闇は徐々に晴れていき、 その闇の中にあったものの姿が現れるだろう。

▲	矢車エリカ 「まァ、いるッちゃァそうかな。楽子とかさ。コッチいるンかなーッて。 センセーなンかしらね？そういうの。」

▲	シャム 「ったりめーだろ、サクマのことを気に入って、この世界に来たって離れたくないって思うんだ。好きな奴に優しくなくてどうすんだよ。」

	シャム 「……勿論、和睦なり共存なりの道が見つからなけりゃ、お前たちが勝てば俺はアンジニティに逆戻りだ。それぐらい、許してくれたっていいのにな、あの眼鏡たち。 　…サクマにゃ、かなり過ごしにくい場所だぜ？　世界が崩壊したような、地獄のような掃き溜めだ、あそこは。 　こっちに来るのは否定しねぇ。だが…罪を作るのだけはやめておけ。」

	シャム 「罪を作っちまえば最後、背負いきれねぇ重みと生涯付き添って行かなきゃいけねぇ。 　だから、俺はサクマには罪を作らないでもらいたい。 　もしこっちに来たいっつぅことなら、もしそういう未来になっちまったのなら…もう俺は罪を作った身だ。それなら俺が更なる罪を作る。 　お前をアンジニティに連れ込むって罪をな。」

	シャム 「……そうすりゃ、お前は被害者ってだけで済む。 　同意の上なら、連れ戻そうとする奴も納得してくれるはずだ。 　…ただ、これは最終手段にしたい。できればお前をアンジニティには連れ込みたくない。 　もし俺がアンジニティに引き戻されるぐらいなら…俺が、アンジニティを出て、イバラシティを探してみせる。分かってるんだ、俺は元々、この世界の住民じゃねぇってこと。」

	シャム 「……　お前と会いたいし、こんな下らねぇ戦争、ない方がいい。平和が一番だってんだ。」

祝鍋 ENo.1288 裏葉 ENo.1289 サク ENo.1295 名もなき影 ENo.1296 ハイド

ハザマに生きるもの 炎使いA 氷使いA 炎使いB 氷使いB

祝鍋 ENo.1288 裏葉 ENo.1289 サク ENo.1295 名もなき影 ENo.1296 ハイド

Strayeders ENo.1506 えびぴらふ ENo.1530 エリカ ENo.1553 ルミニア ENo.1559 ツバキ

ヒノデ区 E-20：ヒノデ動物園

祝鍋 ENo.1288 裏葉 ENo.1289 サク ENo.1295 名もなき影 ENo.1296 ハイド

立ちはだかるもの 大鶏

14人の声が響いています。

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ハザマに生きるもの 風使い 風使い 沼ペンギン 氷使い

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322

未来への物語 ENo.779 ハルトとリリス ENo.998 ミコト ENo.1605 竜死神木菟吸血鬼 ENo.1686 とーか

祝鍋 ENo.1288 裏葉 ENo.1289 サク ENo.1295 名もなき影 ENo.1296 ハイド

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カミセイ区 F-11

チェックポイント《商店街》

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立ちはだかるもの 守護者《OSTRICH》 守護者《OSTRICH》 守護者《OSTRICH》 守護者《OSTRICH》

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