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「……なんだ。随分清々しいのが出てきたな。 けど、なんだ。そっちの方が遣り易くて正直助かるよ」 |

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「はぁ……随分と物騒な顔をした輩が来たね」 |

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ハザマの荒野に佇む奇怪な美術品が、 来たる戦いの匂いを感じて動き出した……。 |

| *** 「 @@「くくく……」」 |
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「――機能、上昇」 |
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「それじゃあ、先程話した手筈で始めよう。 上手くいったら……ああ、ご褒美でも強請ってみようか」 |

| ――侵略の時は来た。 畏れを忘れた世界よ、光に呆けた眼を開くがいい。 |

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タウラシアス 「さぁーて、次はどんな人間だ?楽しませろ」 |

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タウラシアス 「おいおい、なんだよ。 そこの犬コロはこっち側の方が似合うんじじゃねぇか?」 |

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タウラシアス 「さあ俺に傷を付けてみろ!」 |

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「もうご褒美の事を考えてるなんて随分と余裕だなぁ。 これで失敗したら当分お預け……って言ったら、本気出す? なんてね」 |


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其は 世界を断つ如く |

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絶える風。船足を止める、凪の海。 |
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少しの忌避感、僅かな不安。 |
ほんの小さな禁忌が魚礁となり、寄り集まった噂が怪異の形をつくる。 |
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タウラシアス 「耐えられるか?」 |

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――、――。 |
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「……ああ、お前も。狭い世界は嫌だよな」 |


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「少し仕込ませて貰う」 |
雄叫びと共に、長い腕で前方を大きく薙ぎ払う。 |
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タウラシアス 「潰しがいのある生肉だな」 |

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枢木 「やるからには徹底的に、だ」 |
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枢木 「休ませるつもりはないから」 |
――宿主の意志を、汲取る。 |
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タウラシアス 「おいおい、避けてもいねぇのに外すなよ?」 |

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「耐えてみろ」 |

雄叫びと共に、長い腕で前方を大きく薙ぎ払う。 |
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タウラシアス 「ハハハハハハハハハ!ショータイムだ!」 |

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枢木 「休ませてやらないよ」 |
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タウラシアス 「おいおい、避けてもいねぇのに外すなよ?」 |
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枢木 「ちょこまかと……」 |
――宿主の意志を、汲取る。 |

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「耐えてみろ」 |

藻のような鬣の間から覗くただ一つの目が、赤くぎらつく。 |
大きく開いた顎ががちりと噛み合わされる。 |
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タウラシアス 「次はこういう趣向でどうだ?楽しんでくれよ」 |

藻のような鬣の間から覗くただ一つの目が、赤くぎらつく。 |
――宿主の意志を、汲取る。 |
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タウラシアス 「おいおい、避けてもいねぇのに外すなよ?」 |

「――潰れろ」 |
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あめのおと、みずのにおい |
| 十九号のカード発動! |
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「――まだいける」 |
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「――まだいける」 |
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「遅い」 |
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「……ちっ」 |
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タウラシアス 「そらそらそらァ!」 |

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枢木 「無理は禁物、でしょ」 |

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「有難い」 |
――金色が、捉える。 |

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「狙い穿つ」 |
| ナックラヴィーのカード発動! |
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そこは既に彼の者の領域。 避けて通る事は消して許さず、彼らの牙は獲物の喉元に確実に喰らいつく。 |
うねるように鬣が蠢く。 |
ナイフのような爪が、加速度をつけて振り下ろされる。 |
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タウラシアス 「もっと遊ぼうぜ?」 |

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枢木 「――それ、俺に頂戴よ」 |
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「どうもな」 |
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枢木 「もう一つおまけ、ってやつ。――ああ、三つかな」 |
――白銀の尾ひれを、滑らせた。 |
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枢木 「こういうのは、馬鹿に出来ないからね。」 |
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「どうもな」 |
![]() |
「有難い」 |


| タウラシアスのカード発動! |
| B.A.D-0 「飲み込めないほど不味いぞ」 |
それは海から来たる、引きずり込む魔。 |
| ――其は船を呑む魔の海域。 ひとたびそう知覚すれば、それはもうそこに『在る』。 |
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タウラシアス 「逃がさねぇよ」 |

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枢木 「何それ、節穴?」 |
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タウラシアス 「ハハ!当たってたら死んでたな?」 |
――巨体を大きく揺らめかせる。 |
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「どうもな」 |
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枢木 「こういうのは、馬鹿に出来ないからね。」 |
![]() |
「どうもな」 |


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低い唸り声 |
それは海から来たる、引きずり込む魔。 |
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タウラシアス 「避けてみなァ!」 |

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枢木 「遅い」 |
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タウラシアス 「逃げるなよ?」 |
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枢木 「ほら、整えておこうか」 |
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枢木 「無理は禁物、でしょ」 |

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「有難い」 |
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枢木 「もう一つおまけ、ってやつ。――ああ、三つかな」 |
――白銀の尾ひれを、滑らせた。 |
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「どうもな」 |
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「有難い」 |

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「狙い穿つ」 |
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波の記憶。潮風の記憶。懐かしい海。怪物の生まれ故郷。 戻れないならば、奪うまで。 |
うねるように鬣が蠢く。 |
ナイフのような爪が、加速度をつけて振り下ろされる。 |
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タウラシアス 「こっちから行くぜ!」 |
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サジタリテ 「どーも、お手伝いしますねぇ」 |

「持つべきものは便利な同志だなァ?」 |
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タウラシアス 「おいおい、避けてもいねぇのに外すなよ?」 |

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「痛くする、……予告はしたぞ」 |
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波の記憶。潮風の記憶。懐かしい海。怪物の生まれ故郷。 戻れないならば、奪うまで。 |
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タウラシアス 「余計な事をしやがる…」 |
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サジタリテ 「どーも、お手伝いしますねぇ」 |

「持つべきものは便利な同志だなァ?」 |
![]() |
枢木 「無理は禁物、でしょ」 |

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「有難い」 |
――巨体を大きく揺らめかせる。 |
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「どうもな」 |
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「どうもな」 |

それは海から来たる、引きずり込む魔。 |
| ――其は船を呑む魔の海域。 ひとたびそう知覚すれば、それはもうそこに『在る』。 |
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タウラシアス 「避けてみなァ!」 |

「こんなでかい的に当てられないのか?」 |
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枢木 「ちょこまかと……」 |
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タウラシアス 「テメェの目は飾りか?」 |

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上から下へ斬り下ろす |

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「痛くする、……予告はしたぞ」 |
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タウラシアス 「テメェの目は飾りか?」 |
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「……起動修正。速度をあげる」 |
ナイフのような爪が、加速度をつけて振り下ろされる。 |
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サジタリテ 「はい失礼しまーす」 |

「持つべきものは便利な同志だなァ?」 |
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枢木 「さて、今の内に……」 |
――巨体を大きく揺らめかせる。 |
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「どうもな」 |
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「どうもな」 |
――紅の尾びれが、触れる。 |

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「痛くする、……予告はしたぞ」 |
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波の記憶。潮風の記憶。懐かしい海。怪物の生まれ故郷。 戻れないならば、奪うまで。 |
うねるように鬣が蠢く。 |
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サジタリテ 「余計なお世話ですかね?」 |

「持つべきものは便利な同志だなァ?」 |
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枢木 「さて、今の内に……」 |
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枢木 「その痛み、俺が“預かって”あげよう」 |

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「有難い」 |
――こぽり。泡沫の音を伴って寄り添う。 |

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ねつのいろ、てつのあじ |
| 十九号のカード発動! |
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「――次」 |
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波の記憶。潮風の記憶。懐かしい海。怪物の生まれ故郷。 戻れないならば、奪うまで。 |
うねるように鬣が蠢く。 |
| ナックラヴィーのカード発動! |
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タウラシアス 「こっちから行くぜ!」 |
| タウラシアスのカード発動! |

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タウラシアス 「おいおい、避けてもいねぇのに外すなよ?」 |
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枢木 「くそっ」 |
| 枢木のカード発動! |
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ユミール・ハルトマン 「運と度胸だけでは勝負に勝てない。賭け事に必要なものは別にある!」 |
――紅の尾びれが、触れる。 |



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「これくらいで終わってくれるなよ?」 |
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タウラシアス 「テメェの目は飾りか?」 |
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「……ちっ」 |
ナイフのような爪が、加速度をつけて振り下ろされる。 |
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サジタリテ 「どーも、お手伝いしますねぇ」 |

「持つべきものは便利な同志だなァ?」 |
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枢木 「こういうのは、どう?」 |
「こんなでかい的に当てられないのか?」 |
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枢木 「ちょこまかと……」 |
「こんなでかい的に当てられないのか?」 |
![]() |
枢木 「くそっ」 |

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波の記憶。潮風の記憶。懐かしい海。怪物の生まれ故郷。 戻れないならば、奪うまで。 |
うねるように鬣が蠢く。 |
| ――其は船を呑む魔の海域。 ひとたびそう知覚すれば、それはもうそこに『在る』。 |
![]() |
サジタリテ 「余計なお世話ですかね?」 |

「持つべきものは便利な同志だなァ?」 |
![]() |
サジタリテ 「余計なお世話ですかね?」 |

――こぽり。泡沫の音を伴って寄り添う。 |

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切先で突き穿つ |

それは海から来たる、引きずり込む魔。 |
| ――其は船を呑む魔の海域。 ひとたびそう知覚すれば、それはもうそこに『在る』。 |
ナイフのような爪が、加速度をつけて振り下ろされる。 |
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タウラシアス 「もっと遊ぼうぜ?」 |

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タウラシアス 「脆いなァ!」 |
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枢木 「――させるかよ」 |

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「どうもな」 |
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「有難い」 |
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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |
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「有難い」 |
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「どうもな」 |
――金色が、捉える。 |
「こんなでかい的に当てられないのか?」 |


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「ちょっとは痛いぞ」 |
「こんなでかい的に当てられないのか?」 |
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「……起動修正。速度をあげる」 |
それは海から来たる、引きずり込む魔。 |
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タウラシアス 「こっちから行くぜ!」 |
![]() |
枢木 「こういうのは、どう?」 |
![]() |
「どうもな」 |
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枢木 「休ませるつもりはないから」 |
――紅の尾びれが、触れる。 |

ナイフのような爪が、加速度をつけて振り下ろされる。 |
![]() |
タウラシアス 「どうした?どこか折れたか?」 |

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タウラシアス 「テメェの目は飾りか?」 |
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枢木 「くそっ」 |
――金色が、捉える。 |

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「反応が遅い」 |
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「――次」 |
それは貪欲なる魔。引きずり込み、奪い食らう海の化生。 |

うねるように鬣が蠢く。 |
| ――其は船を呑む魔の海域。 ひとたびそう知覚すれば、それはもうそこに『在る』。 |
「さあ、怯えた顔を見せてくれ」 |
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タウラシアス 「立て、立て、立て!」 |

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枢木 「こういうのは、どう?」 |
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タウラシアス 「テメェの目は飾りか?」 |
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枢木 「くそっ」 |
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枢木 「もう一つおまけ、ってやつ。――ああ、三つかな」 |
「こんなでかい的に当てられないのか?」 |
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枢木 「くそっ」 |
| 十九号のカード発動! |
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雛 「よ~し!」 |

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タウラシアス 「テメェの目は飾りか?」 |
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「……起動修正。速度をあげる」 |
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「っ、退却する」 |
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枢木 「いいよ、後は俺が何とかする」 |


それは海から来たる、引きずり込む魔。 |
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タウラシアス 「どうした?どこか折れたか?」 |

| 枢木のカード発動! |
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(すごい闇のパワーが辺りを包む!辺りは……闇になった!) |
――金色が、捉える。 |


それは海から来たる、引きずり込む魔。 |
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タウラシアス 「どうした?どこか折れたか?」 |

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枢木 「何それ、節穴?」 |
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タウラシアス 「逃げるなよ?」 |
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枢木 「お前の力、利用させてもらうよ」 |
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枢木 「休ませるつもりはないから」 |
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枢木 「はい、お終い」 |
「こんなでかい的に当てられないのか?」 |
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枢木 「くそっ」 |
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枢木 「ちょっとお痛が過ぎるよ、お前」 |
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タウラシアス 「おいおい、避けてもいねぇのに外すなよ?」 |
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枢木 「ちょこまかと……」 |
――宿主の意志を、汲取る。 |
……金色の瞳は余所へと向いた。 |
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タウラシアス 「テメェの目は飾りか?」 |
| 「おのれ、おのれ侵略を拒むもの、我が帰郷を阻むもの。 その血が絶えるまで祟ってやるぞ……」 |
| ナックラヴィーのカード発動! |
うねるように鬣が蠢く。 |
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タウラシアス 「脆いなァ!」 |
膝を折った怪物の長い腕が地面を掴む。 消えぬ戦意に目をぎらつかせて、まだ立ち上がる。 |
| 枢木のカード発動! |
――悠々と宙を泳いでいる。 |
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枢木 「ごめん……少し、下がる」 |

雄叫びと共に、長い腕で前方を大きく薙ぎ払う。 |
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タウラシアス 「潰し甲斐のある生肉だな!」 |

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タウラシアス 「こっちから行くぜ!」 |
――金色が、捉える。 |
「こんなでかい的に当てられないのか?」 |

ナイフのような爪が、加速度をつけて振り下ろされる。 |
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タウラシアス 「どちらが立っていられるか我慢比べでもしようや」 |

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タウラシアス 「テメェの目は飾りか?」 |
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タウラシアス 「雑魚が!」 |
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タウラシアス 「テメェの目は飾りか?」 |
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タウラシアス 「テメェの目は飾りか?」 |
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タウラシアス 「おいおい、避けてもいねぇのに外すなよ?」 |
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タウラシアス 「おいおい、避けてもいねぇのに外すなよ?」 |
![]() |
タウラシアス 「テメェの目は飾りか?」 |
――金色が、捉える。 |
「こんなでかい的に当てられないのか?」 |
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――、――…… |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 9 0 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 5 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||
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タウラシアス 「なんだよ、これで終わりか? ハハハ!手応えがねぇ!」 |

「……ちょっとくらい齧ってもいいか?」 |
