第7回分の内容を加筆修正して掲載します。
突如、宿敵から届いた予告状。
そこには、さすがの探偵にも予想だにしなかった犯行予告が書かれていた。
いや、予想できなかったわけではない。予想したくなかったと言ったほうが正しいだろう。
険しい顔つきで新しい煙草に火をつけようとする探偵だったが、不意に後ろから聞き覚えのある声が耳を劈いた。
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大男 「やや!これはこれはチャコール氏ィ!またお会いしましたな!!」 |
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チャコール 「…これはこれは警部殿、相変わらずお元気そうで。アンタもここに呼ばれてたのか…」 |
声も体も存在感も、これでもかというほど巨大なその男は、探偵の昔からの顔馴染み、警視庁のフリント=ジッポー警部だった。
警部は葉巻の煙を豪快に吐き出すと、これまた大きな声で笑う。
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ジッポー警部 「ガッハッハ!怪人メンソ現るところ、地獄の果てでも駆けつけるでありますよ!今回もこの予告状が…」 |
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チャコール 「あいにくと、俺にも届いてるよ、ほら。」 |
禍福の暁星を戴きに参上する。
怪人Menthol 20mg
二人が手にしていたのは、全く同じ予告状だった。
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ジッポー警部 「禍福の暁星…?これはどういう意味でありますか…? よぉーし!わかった!きっと宝石の名前でありますな!早速所有者を調べるであります!」 |
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チャコール 「相変わらずの早合点だなぁ…残念ながらそれは違うよ。これは…」 |
探偵は苦々しい顔で、ぼそりと、しかし明瞭な声で言った。
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チャコール 「…ニコちんの事だ。」 |
次回は第8回と今回更新する予定だった内容を掲載します。

[816 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[370 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[367 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[104 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[147 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
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エディアン 「・・・・・・・・」 |
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
チャット画面にふたりの姿が映る。
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
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エディアン 「・・・・・・・・」 |
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白南海 「・・・怖いだろうがよ。」 |
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エディアン 「・・・勘弁してくれませんか。」 |
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白南海 「ナレハテってあの!アレだろォッ!!?ドッロドロしてんじゃねーっすか!! なんすかあれキッモいのッ!!うげぇぇぇぇうげえええぇぇぇ!!!!!!」 |
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エディアン 「私だって嫌ですよあんなの・・・・・ ・・・え、案内役って影響力どういう扱いに・・・??私達は関係ないですよね・・・????」 |
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白南海 「あんたアンジニティならそーゆーの平気じゃねーんすか? 何かアンジニティってそういう、変な、キモいの多いんじゃ?」 |
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エディアン 「こんな麗しき乙女を前に、ド偏見を撒き散らさないでくれます? 貴方こそ、アレな業界の人間なら似たようなの見慣れてるでしょうに。」 |
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白南海 「あいにくウチはキレイなお仕事しかしてないもんで。えぇ、本当にキレイなもんで。」 |
ドライバーさんから伝えられた内容に動揺している様子のふたり。
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白南海 「・・・っつーか、あれ本当にドライバーのオヤジっすか?何か雰囲気違くねぇ・・・??」 |
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エディアン 「まぁ別の何か、でしょうね。 雰囲気も言ってることも別人みたいでしたし。普通に、スワップ発動者さん?・・・うーん。」 |
ザザッ――
チャットに雑音が混じる・・・
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エディアン 「・・・・・?なんでしょう、何か変な雑音が。」 |
ザザッ――
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白南海 「ただの故障じゃねーっすか。」 |
ザザッ――
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声 「――・・・レーション、ヒノデコーポレーション。 襲撃に・・・・・・・・いる・・・ 大量・・・・・こ・・・・・・死体・・・・・・ゾ・・・・・・」 |
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声 「・・・・・ゾンビだッ!!!!助け――」 |
ザザッ――
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
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エディアン 「・・・・・・・・・」 |
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白南海 「ホラーはぁぁ――ッ!!!!
やぁぁめろォォ―――ッ!!!!」 |
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エディアン 「勘弁してください勘弁してくださいマジ勘弁してください。 ホラーはプレイしないんですコメ付き実況でしか見れないんですやめてください。」 |
チャットが閉じられる――