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<< 7:00~8:00
[基本]OK. [戦闘]OK. [スキル]OK. 




「ごほっ、げ、おぇぇぇッ……」
 K.Mが嘔吐しているまさにその横で、一穂は拳銃を構え、顔のついた赤黒い粘体―――『ナレハテ』を撃ち抜いていった。パンッ、パンッ……K.Mに立ち上がれ、向き合え、と叫ぶでもなく、淡々と。
 この世界で最も弱いナレハテを斃すのに、助力など不要だった。

 ナレハテ。
 なにかの、成れの果て。
 そのなにかとはこのハザマで戦っていた者たちでもあると、自分たちもああなりうるのだと、二人は次元タクシーの運転手から告げられたばかりだった。

(#8 ワールドスワップ・ジャック)


☆ ○ ☆ ○ ☆

 一穂は河原でコップに水を汲み、力なく体育座りをするK.Mに与えた。
「石と砂でろ過はしてあるので飲めなくはないでしょう。僕は身体と服を洗ってきますので」
「……」
 返事を待つでもなく、一穂はナレハテの返り血で汚れた服を脱ぎながら離れていった。

 ふと顔を上げたK.Mは、一穂の裸の背中を見る。
 華奢ではあるが、引き締まった身体だ。体育のプールの時間に友人が見せたのとそんなに変わらない。筋肉が盛り上がっていたり、古傷がついていたりはしない。
 水を浴びている。気持ちよさそうな様子は見せない。血の匂いを少しでも落とすことだけに集中している。
 彼は少年兵か何かだったのだろうかと、K.Mは思う。一穂を見ていると小学校の頃よく読んでいた漫画のキャラクターを思い出す。そいつは自分たちと変わらないくらいの歳なのに平然と人を殺すことができ、自分の命さえも軽く見るような奴だった。
 読んでいた当時はかっこいいとも思っていたけれど、似たような輩が目の前に現れたとなると話は別だった―――
「K.M、落ち着きましたか」
 一穂の声が、水滴と一緒に降りてきた。
「ワールドスワップ・ジャックとやらの話をまだ聞いていません」

☆ ○ ☆ ○ ☆

「……きみに会わせたい人がいるんだ。もしハザマに来てるのだとしたらだけど」
 ジャバジャバと荒々しく流れる川の前で、K.Mは一穂に話す。
「『棺のイ・ム』っていう人だ。
 その人はアンジニティじゃ珍しい学者だったんだけど、ある時事故に巻き込まれて、目が見えなく、耳も聞こえなくなってしまったんだ。
 けれどしばらくするとイ・ムは新しいものを見聞きするようになった。それはアンジニティの過去だった。イ・ムの脳は時空と直結して、現在に生きながら絶えず過去を見つめているんだ」
 一穂はK.Mの解説に返事ひとつしない。
「ワールドスワップ・ジャックの第一段階はイ・ムに会うことだ。一穂、きみはアンジニティの過去のすべてを知らなくちゃいけない。イ・ムの助けがあればそれができるはずなんだ。
 アンジニティの過去を記憶して、僕にぶつけるんだ……僕の異能は物体を分解して再構成することだけど、作り出したものは『僕への害を跳ね返す』ようにしか働かない。そして僕は、アンジニティって世界を丸ごと、何とか変えなくちゃいけない場所だと思っている。だから、アンジニティの過去全てに対して僕の異能を働かせるとしたら、アンジニティとまったく逆の世界が生まれるってわけ。
 ワールドスワップが起こる瞬間に二つの世界は一瞬空っぽになるはずだから、そこを狙って今話したことをやる。イバラシティはそのまま残るし、アンジニティも住みよい世界に変わる。これがワールドスワップ・ジャックだよ。こうすればみんな幸せになれるんだ。
 一穂、僕に協力して―――」
「拒否します」
 一穂はそう言ってすっくと立ち上がった。
「何をやるつもりかと思いましたが、僕にはそこまで協力する理由はありません」
「ま、待ってよ! みんなが助かるんだよ!? 君だって!
 アンジニティが勝って、僕らがワールドスワップ・ジャックをする! この戦いをハッピーエンドにする方法って、それしかなくない!?」
「僕はこの戦いの行く末に興味はありません」
 くるり、と背中を向ける一穂。
 だが、K.Mはその肩をグッと掴んで、
「興味がないって……! アンジニティがどれだけひどいところか知ってるのか!?
 傷つけたり傷つけられたり、騙したり騙されたり、毎日誰かが殺されて……!」
 一穂はK.Mの腕を掴んで押し返してしまった。
「とにかく僕には興味がない。あなたの計画に協力する理由も」
「じゃあどうするのさ! イバラシティが負けたら、君はアンジニティに―――」
 K.Mをどう黙らせるか、一穂はすこし困った。
 元々よその世界にいたと打ち明けたところで、彼はまたずけずけと踏み込んでくるだけだろう。それに、WSOの存在を知らない相手にむやみに教えることは望ましくない。
 
 そこへ、ふと、ブルルルッ……バイクの音が聞こえ、K.Mの顔面がうっすら黄色く照らされた。

「『ロード・ゴブリンズ』……!」
 K.Mはおののく。
「何ですか」
「……ぼ、暴走族……!」
 バイクが相手では逃げられようもない。このあたりで隠れられる場所があるとしたら、川だけだった。
 一穂は迫りくるヘッドライトのすぐ上に狙いをつけ、引き金に指をかけた―――が、突然かかった力に引き倒され、動作は中断する。
 K.Mが身体を引っ張っていた。
「に、逃げなきゃ―――」
 ゴッ! 一穂は青ざめたK.Mの顔面に肘鉄をかまし、草の上に身を投げ出す。
 見上げると、一台、二台、三台、……爆音をあげるバイクが次々と迫っている。乗り手はどいつもこいつも異形だ。獣の頭をしていたり、骸骨だったり、あるいは目玉のついた触手の塊みたいな生き物が器用に運転していたりもする。
 こいつらを相手に出し惜しみはできないともうわかっている。一穂は痛烈な記憶を弾丸に込めて彼らを撃った。パン、パン、パンッ!!
 ドサ、ドサリッ。先陣を切った犬頭と、骸骨の男が落下し、バイクは勢いのままにしばらく走って転倒する。
 それを確かめるより先に一穂の手は動き、後続の連中に対処する。

「……かず、ほ……!」
 K.Mの目が、うっすらと開き、彼の姿を捉えた。

 バイクの車列のずっと後ろの方。
 青い髪に、青白い鱗だらけの肌をした女が、ゴテゴテと飾り付けられたバイクにまたがっていた。
 
 彼女は重なり合いうごめくヘッドランプの光の中に一穂とK.Mの姿を捉えると、にやりとほほえんだ。

「K.M!! そいつをやりなっ!」
 女が、一声叫んだ。






特に何もしませんでした。






付加LV10 DOWN。(LV10⇒0、+10CP、-10FP)

武器LV25 UP!(LV35⇒60、-25CP)

◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!





特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました!







>> これまでのあらすじ


[816 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[370 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[367 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[104 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[147 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

 

 

 

 

 


白南海
「・・・・・・・・・」

エディアン
「・・・・・・・・」


 

白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。

エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。


チャット画面にふたりの姿が映る。

 


白南海
「・・・・・・・・・」

エディアン
「・・・・・・・・」


 


白南海
「・・・怖いだろうがよ。」

エディアン
「・・・勘弁してくれませんか。」


 


白南海
「ナレハテってあの!アレだろォッ!!?ドッロドロしてんじゃねーっすか!!
 なんすかあれキッモいのッ!!うげぇぇぇぇうげえええぇぇぇ!!!!!!」

エディアン
「私だって嫌ですよあんなの・・・・・
 ・・・え、案内役って影響力どういう扱いに・・・??私達は関係ないですよね・・・????」

白南海
「あんたアンジニティならそーゆーの平気じゃねーんすか?
 何かアンジニティってそういう、変な、キモいの多いんじゃ?」

エディアン
「こんな麗しき乙女を前に、ド偏見を撒き散らさないでくれます?
 貴方こそ、アレな業界の人間なら似たようなの見慣れてるでしょうに。」

白南海
「あいにくウチはキレイなお仕事しかしてないもんで。えぇ、本当にキレイなもんで。」


ドライバーさんから伝えられた内容に動揺している様子のふたり。

 


白南海
「・・・っつーか、あれ本当にドライバーのオヤジっすか?何か雰囲気違くねぇ・・・??」

エディアン
「まぁ別の何か、でしょうね。
 雰囲気も言ってることも別人みたいでしたし。普通に、スワップ発動者さん?・・・うーん。」


 

 

 

ザザッ――

 

チャットに雑音が混じる・・・

 

 

 


エディアン
「・・・・・?なんでしょう、何か変な雑音が。」


 

ザザッ――

 


白南海
「ただの故障じゃねーっすか。」


 

ザザッ――

 



「――・・・レーション、ヒノデコーポレーション。
 襲撃に・・・・・・・・いる・・・ 大量・・・・・こ・・・・・・死体・・・・・・ゾ・・・・・・」


 



「・・・・・ゾンビだッ!!!!助け――」


 

 

 

ザザッ――

 

 

 


白南海
「・・・・・・・・・」

エディアン
「・・・・・・・・・」


 

 

 


白南海
「ホラーはぁぁ――ッ!!!!

 やぁぁめろォォ―――ッ!!!!」

エディアン
「勘弁してください勘弁してくださいマジ勘弁してください。
 ホラーはプレイしないんですコメ付き実況でしか見れないんですやめてください。」


 

 

 

チャットが閉じられる――





ENo.3
宮田一穂とK.M.
《宮田一穂(みやたかずほ)》

『すべてはいつの日か記号に還元されるでしょう』

・種族: 地球人(モンゴロイド)
・年齢:14歳/身長: 164cm/体重: 42kg/誕生日:10月3日
・特技:記憶すること/趣味:持たない/好物:特にない

 イバラシティの片隅で路上生活を続ける少年。
言葉に抑揚が薄く、感情もほとんど示さない。ロボットのような印象を与えがちだが、優しさを見せないこともない。
 赤いジャケットとニット帽を常に着用している。

 その異能は『記憶』の異能。
 自らの記憶を物体に焼き付けることができ、それを触れたものに記憶を『伝染』させ、自らのことのように感じさせる。代償として、焼き付けた記憶は本人の中から失われてしまう。また、記憶を焼きつけた物体は一度『伝染』させると効力を失い、再利用はできない。
 異能とは別にほぼ完璧な記憶力を持ち、先述の異能の代償やなにか異常なものの影響にさらされた場合をのぞいて物事を忘れるということがない。

 武器として拳銃を一丁所持している。相当に使い慣れている模様。

 どこか異なる場所から来たようで、帰り方を探している。

 ※遭遇したものに対しメモを取る場合がございます。もし、問題がございましたら、ご一報頂ければ削除いたします。
 ⇒http://lisge.com/ib/talk.php?p=1821

《K.M.(クリストファ・マルムクヴィスト)》

 ジャケットが青いのを除けば一穂とうりふたつの姿を持つ少年。
 一穂と異なり、かなり殺傷力の強い異能を持っているようだ。また感情も普通に見せる。

PL: 切り株(@BehindForestBoy)
30 / 30
160 PS
チナミ区
D-2
行動順4【特攻】AT・DX↑
11803
500







僕・私の日記を見てほしい…!
#交流歓迎
1
【うちの子】貸し借りOKコミュ
2





Noアイテム名種類強さ効果1効果2効果3(素材・食材の場合は詳細等)
1不思議な武器武器10【射程1】
2不思議な防具防具10
3不思議な装飾装飾10
4SRmkVI武器20攻撃10【射程1】
5不思議な石素材10[武器]回復10(LV5)[防具]防御10(LV5)[装飾]幸運10(LV5)
6不思議な食材食材10[効果1]器用10(LV5)[効果2]敏捷10(LV10)[効果3]耐疫10(LV15)
7不思議な食材食材10[効果1]器用10(LV5)[効果2]敏捷10(LV10)[効果3]耐疫10(LV15)
8ボロ布素材10[武器]闇纏10(LV20)[防具]敏捷10(LV20)[装飾]耐闇10(LV20)
9SRmkVI-P武器35束縛10【射程3】
10甲殻素材15[武器]地纏10(LV20)[防具]防御10(LV15)[装飾]反射10(LV25)
11防刃ベスト防具67活力15
12吸い殻素材10[武器]炎上10(LV25)[防具]火纏10(LV25)[装飾]耐火10(LV20)
13ボロ布素材10[武器]闇纏10(LV20)[防具]敏捷10(LV20)[装飾]耐闇10(LV20)
[出現付加の効果一覧] 最大所持可能数[50]




異能・生産
名称LV説明
武術20身体/武器/物理
制約20拘束/罠/リスク
響鳴5歌唱/音楽/振動
武器60武器作製に影響

アクティブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
ブレイク6050敵:攻撃
ピンポイント6050敵:痛撃
クイック6050敵:3連撃
ブラスト5050敵全:攻撃
ヒール5050味傷:HP増
ドレイン5050敵:攻撃&味傷:HP増
ペネトレイト5050敵貫:痛撃
スイープ5050敵列:攻撃
ストライク5050敵:攻撃+自:連続減
ティンダー5050敵:火撃&炎上
アサルト5050敵:痛撃+自:連続減
エチュード50120味全:DX増(4T)
デアデビル5060自:HP減+敵傷4:痛撃
マーチ50100味全:AT増(4T)
アリア520自:SP・次与ダメ増
ファイアダンス5080敵:2連火領撃&炎上+領域値[火]3以上なら、火領撃&炎上
アラベスク5050味全:HP・AG増+魅了
チャージ50100敵:4連鎖撃
ファイアボルト50100敵貫:火痛撃
ペナルティ50120敵3:麻痺・混乱
スピアトラップ50100敵:罠《突刺》LV増
ボムトラップ50110敵:罠《爆弾》LV増
イレイザー50100敵傷:攻撃
ピットトラップ50120敵全:罠《奈落》LV増
ハードブレイク51120敵:攻撃
イグニス50120敵傷3:火領撃
デスペラート50130敵:報讐LV増+6連撃+報讐消滅

パッシブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
猛攻650【戦闘開始時】自:AT・DX増
堅守550【戦闘開始時】自:DF・AG増
攻勢650【戦闘開始時】自:AT増+DF減
守勢550【戦闘開始時】自:DF増+AT減
献身550【戦闘開始時】自:HL増+LK減
太陽550【戦闘開始時】自:MHP・HATE増
隠者650【戦闘開始時】自:MSP増+HATE減
火の祝福550【戦闘開始時】自:魔術LVが高いほど火特性・耐性増
阿修羅550【戦闘開始時】自:HP減+AT・DX・LK増
高速配置540【スキル使用後】自:直前に使用したスキル名に「トラップ」が含まれるなら、連続増
最大EP[20]




被研究カード名/スキルEPSP説明
ダメージアブソーバー
(ヒール)
050味傷:HP増
雷鳥は頂きを目指す
(インヴァージョン)
0150敵全:攻撃&祝福を猛毒化
猟犬の一撃
(イグニス)
0120敵傷3:火領撃





[深度]スキル名[深度]スキル名[深度]スキル名
[ 3 ]ハードブレイク[ 1 ]イレイザー[ 1 ]ティンダー
[ 1 ]ファイアダンス[ 1 ]ファイアレイド[ 2 ]ミラージュ
[ 3 ]インパクト



PL / 切り株