
海里はにこやかな顔を浮かべて蛍と一夏の騒ぎを眺めている。
この記憶《メモリ》を閲覧するとき、一人称が『私』になってしまうのがどうも腹立たしいが、システムの錯誤を正す力は私にはなかった。
黄昏の喫茶店で二人はそれぞれ学校の課題を終わらせるだけの時間を過ごし、私はそれに口をはさむ事なく、時折思い出したように言葉を投げかけられては話相手になる。
「海里さん、キャラメルラテ」
「案外甘党なのですね」
「ん、学校の奴らには秘密な」
「課題をやるためにこの喫茶店まで来るの、効率悪くありません?」
「僕はそうでもありませんね、ハレ高にいる一夏さんはどうかわかりませんが」
「俺バイトがこっち側だから、学校の連中との接点は薄れるけどなー」
「あっ、一夏さん化学のレポート白紙じゃないですか!」
「書けねーものを書けねーって提出したの、誠実だろ?」
「一夏さんが化学系を真面目にやったの見たことないんですけど!?」
夜遅くになって、一夏は蛍を送って行くと言って私に別れを告げてくる。
蛍は「別に一人で帰れますけどぉ!?」と言いながら一夏を振り払う気はないようだった。
……認めたくないが、蛍が自分以外の誰かを構う事に多少複雑な気持ちはある。
しかしそれは咲星の感情であって海里の感情ではない。
兄としては弟の自立を認めるべきかもしれないと思いつつ、複雑な気持ちの優先順位を下げた。
ハザマでは一夏が蛍を探して走り回っているのを《鳥》を介して見ていた。
記憶が万全である今本当は自分が探しに行きたいけれど、私は陣営戦に勝利しなければいけない。
あの二人が出会っても多分ろくな事にはならないけど、だからって私に何が出来ると言うのだろう。
……本当。
大切な人がアンジニティかもしれないから、戦争期間中は誰かに好意をよせるべきじゃないって、海里も言ってたじゃないですか。
望夢(238) から
肆芽の帽子 を受け取りました。
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望夢 「そっちは任せる。 大事なものだから、近いうちに返してもらうが。」 |
変化LV を
5 UP!(LV10⇒
15、-5CP)
付加LV を
5 UP!(LV45⇒
50、-5CP)
リミュ(411) により
ItemNo.4 調整コード【魔力拡張】 に
ItemNo.5 障壁コード【簡易軽減】 を合成してもらい、
何か柔らかい物体 に変化させました!
⇒ 何か柔らかい物体/素材:強さ10/[武器]治癒10(LV20)[防具]命脈10(LV25)[装飾]防御10(LV20)/
特殊アイテム
望夢(238) により
ItemNo.14 藍鉄鉱 から装飾『
調整コード【急凍領域】』を作製してもらいました!
⇒ 調整コード【急凍領域】/装飾:強さ120/[効果1]舞凍15 [効果2]- [効果3]-
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望夢 「こちらが作製依頼品だ、うまく使ってくれ。」 |
ItemNo.14 調整コード【急凍領域】 に
ItemNo.1 駄物 を付加しました!
⇒ 調整コード【急凍領域】/装飾:強さ120/[効果1]舞凍15 [効果2]体力10 [効果3]-
望夢(238) の持つ
ItemNo.16 腐朽石 に
ItemNo.7 駄物 を付加しました!
リミュ(411) の持つ
ItemNo.10 あたたかまるい珠 に
ItemNo.1 駄物 を付加しました!
カードを作成しましたが誰とも交換されず自分のものとなりました!
Code:Heat
(ヒートイミッター)
ティンダー を研究しました!(深度0⇒
1)
バーニングチューン を研究しました!(深度0⇒
1)
バーニングチューン を研究しました!(深度1⇒
2)
アブソーブ を習得!
血気 を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[770 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[336 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[145 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[31 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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エディアン 「・・・おや。チェックポイントによる新たな影響があるようですねぇ。」 |
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エディアン 「今度のは・・・・・割と分かりやすい?そういうことよね、多分。」 |
映し出される言葉を見て、腕を組む。
カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。
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カオリ 「ちぃーっす!!」 |
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カグハ 「ちぃーっす。」 |
チャット画面に映し出されるふたり。
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エディアン 「あら!梅楽園の、カオリちゃんとカグハちゃん?いらっしゃい!」 |
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カグハ 「おじゃまさまー。」 |
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カオリ 「へぇー、アンジニティの案内人さんやっぱり美人さん!」 |
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エディアン 「あ、ありがとー。褒めても何も出ませんよー?」 |
少し照れ臭そうにするエディアン。
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エディアン 「間接的だけど、お団子見ましたよ。美味しそうねぇあれ!」 |
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カオリ 「あー、チャットじゃなくて持ってくれば良かったー!」 |
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カグハ 「でも、危ないから・・・」 |
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エディアン 「えぇ、危ないからいいですよ。私が今度お邪魔しますから!」 |
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エディアン 「お団子、どうやって作ってるんです?」 |
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カオリ 「異能だよー!!私があれをこうすると具を作れてー。」 |
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カグハ 「お団子は私。」 |
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カオリ 「サイキョーコンビなのですっ!!」 |
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カグハ 「なのです。」 |
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エディアン 「すごーい・・・・・料理系の異能って便利そうねぇ。」 |
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カオリ 「お姉さんはどんな能力なの?」 |
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エディアン 「私は・・・アンジニティにいるだけあって、結構危ない能力・・・・・かなー。」 |
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カグハ 「危ない・・・・・」 |
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カオリ 「そっか、お姉さんアンジニティだもんね。なんか、そんな感じしないけど。」 |
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エディアン 「こう見えて凶悪なんですよぉー??ゲヘヘヘヘ・・・」 |
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カオリ 「それじゃ!梅楽園で待ってるねー!!」 |
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カグハ 「お姉さん用のスペシャルお団子、用意しとく。」 |
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エディアン 「わぁうれしい!!絶対行きますねーっ!!!!」 |
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エディアン 「ここじゃ甘いものなんて滅多に食べれなさそうだものねっ」 |
チャットが閉じられる――