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7/ 5:00~6:00 Side Alice
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ハザマ世界の"守護者"とやらを一つ。
それから、数多群がる獣や、化物達をあれこれ。
加えて、1時間毎に行われる"決闘"でのアンジニティ達。
この場所は、戦いの連続だ。
まだ序の口だという事も理解しつつ、アリスは既に辟易としていた。
「くそ、だから嫌なんだ、戦争は……」
『そう愚痴るなよ、アリスちゃん。オーダーなんだ、仕方ないだろ?」
「だとしても、騎士の仕事か?これは。魔術師──『チェシャ猫』か『帽子屋』の方が適任だよ、どう考えても」
『それにはあたしも同意見だが、そいつらは、どっちも出張中だぜ。何せあいつらは引く手数多、そして獣国は──』
「人手不足か。"役割"数にも限界があるからな、くそ…わかってるよ、ただの愚痴だよ」
はあ、とため息。
それから、Cross†roseの端末を操作し、各リソースを確認する。
「戦局は膠着状態だな。ただ、やっぱり侵略者ってだけあって、アンジニティの方が粒が揃っている感じか…」
『とはいえ戦いは数だからな~。それで拮抗してるって事だろうが。まぁソッコーで決まらない分には、あたしらには得だろ』
「リソースの回収状況はどうだ?」
『雑魚じゃ全く拾えてねえ。が、あの守護者のフクロウからは数%拾えたぜ。"三月兎"リソースは、どうもボスキャラっぽいやつに多めに集まってるのかね?』
「まだ断定はできないが、可能性は高そうか……」
更にマップデータを表示。目的地を確認。
続いて、通信ログを確認する。
──ノイズがひどく、這いずるような音と、歌だけが聞こえてきた、あの通信。
返信は無いだろう。
アリスもまた、そう望んでいる筈だった。
『そろそろ"1時間"だ。お連れさんが戻ってくるぜ、移動の時間だ、アリスちゃん』
「……」
時は何をも待たず、着々と進んでいく。
あちら側からの、ダウンロードが始まる。そして次の1時間をまた、始める──
具現LV を
10 DOWN。(LV10⇒
0、+10CP、-10FP)
命術LV を
10 UP!(LV10⇒
20、-10CP)
使役LV を
5 UP!(LV15⇒
20、-5CP)
武器LV を
5 UP!(LV45⇒
50、-5CP)
セツナ(833) の持つ
ItemNo.11 何か固い物体 から射程1の武器『
ネクストギア』を作製しました!
セツナ(833) の持つ
ItemNo.13 腐木 から射程1の武器『
サードギア』を作製しました!
ItemNo.15 不思議な雫 から射程3の武器『
氷葬刃』を作製しました!
⇒ 氷葬刃/武器:強さ60/[効果1]水纏10 [効果2]- [効果3]-【射程3】
江華(780) により
ItemNo.13 何かの骨 から防具『
レザージャケット』を作製してもらいました!
⇒ レザージャケット/防具:強さ120/[効果1]活力15 [効果2]- [効果3]-
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江華 「どうぞ、ジャケットです。」 |
弥琴(37) により
ItemNo.11 お魚 から料理『
ウニのエンガワ』をつくってもらいました!
⇒ ウニのエンガワ/料理:強さ60/[効果1]活力10 [効果2]敏捷10 [効果3]強靭10
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弥琴 「そうめんに似てる……にてへんか」 |
メリーナ(646) とカードを交換しました!
地霊の強烈な指圧
(パワフルヒール)
アクアブランド を研究しました!(深度0⇒
1)
アクアブランド を研究しました!(深度1⇒
2)
アクアブランド を研究しました!(深度2⇒
3)
アイシクルランス を習得!
ブレッシングレイン を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[770 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[336 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[145 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[31 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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白南海 「うんうん、順調じゃねーっすか。 あとやっぱうるせーのは居ねぇほうが断然いいっすね。」 |
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白南海 「いいから早くこれ終わって若に会いたいっすねぇまったく。 もう世界がどうなろうと一緒に歩んでいきやしょうワカァァ――」 |
カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。
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カグハ 「・・・わ、変なひとだ。」 |
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カオリ 「ちぃーっす!!」 |
チャット画面に映し出されるふたり。
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白南海 「――ん、んんッ・・・・・ ・・・なんすか。 お前らは・・・あぁ、梅楽園の団子むすめっこか。」 |
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カオリ 「チャットにいたからお邪魔してみようかなって!ごあいさつ!!」 |
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カグハ 「ちぃーっす。」 |
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白南海 「勝手に人の部屋に入るもんじゃねぇぞ、ガキンチョ。」 |
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カオリ 「勝手って、みんなに発信してるじゃんこのチャット。」 |
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カグハ 「・・・寂しがりや?」 |
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白南海 「・・・そ、操作ミスってたのか。クソ。・・・クソ。」 |
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白南海 「そういや、お前らは・・・・・ロストじゃねぇんよなぁ?」 |
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カグハ 「違うよー。」 |
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カオリ 「私はイバラシティ生まれのイバラシティ育ち!」 |
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白南海 「・・・・・は?なんだこっち側かよ。 だったらアンジニティ側に団子渡すなっての。イバラシティがどうなってもいいのか?」 |
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カオリ 「あ、・・・・・んー、・・・それがそれが。カグハちゃんは、アンジニティ側なの。」 |
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カグハ 「・・・・・」 |
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白南海 「なんだそりゃ。ガキのくせに、破滅願望でもあんのか?」 |
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カグハ 「・・・・・その・・・」 |
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カオリ 「うーあーやめやめ!帰ろうカグハちゃん!!」 |
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カオリ 「とにかく私たちは能力を使ってお団子を作ることにしたの! ロストのことは偶然そうなっただけだしっ!!」 |
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カグハ 「・・・カオリちゃん、やっぱり私――」 |
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カオリ 「そ、それじゃーね!バイビーン!!」 |
チャットから消えるふたり。
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白南海 「・・・・・ま、別にいいんすけどね。事情はそれぞれ、あるわな。」 |
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白南海 「でも何も、あんな子供を巻き込むことぁねぇだろ。なぁ主催者さんよ・・・」 |
チャットが閉じられる――