［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

―――声が聞こえる
喪服を纏った男性が私に罵声を投げ掛けてくる
それは最早、幾度も見た光景で
幾度も聞いた訴えだ



"何故、お前はあの場に居ながら妻子を助けられなかった"


助けようとした、私は――この手で彼女と逃げようと――！！


"だが結果はどうだ、お前だけ生きて帰ってきた"


『それ、は―――――』
事実だ、此の手で彼女を引いていながら、守れなかった
自分だけ生きて――


"力が無いお前を婿と認めた私が愚かだった"


ああ、そうだ
私に｢力が無かったから｣二人は死んだ違う、あれはどうしようもなかった


"お前があの国と決めて旅行に行ったから孫が、『娘』が死んだんだ！！"


その場にいる親友が目を伏せ何も語らない…
ああ、そうだ私が決めた事なんだ　いいや、親友に勧められそれを信じたからだ、私はあの国の事情なんて知らなかった


"っ………お前が代わりに犠牲になれば良かった…！！"










―――――ああ、そうだ
『私が代わりに死ねば良かった』
いや違うかもしれない
『私が愛さなければ、信じなければ少なくとも彼女は生きていたのだ』
『我が子も日の目見ることもなく死なずに済んだ』




信じ、愛した事がそもそもの間違いだったんだ
だから、この言葉を真摯に受け止めなければならない
認めなければならない


だから

このみっともない想い達(懇願や弁解)は潰しておこう
懇願も弁解も無い、私の罪は私自身が背負わなければ
然るべき罰をも受け入れなければ
同じ悲劇がない様に動かなければ

此れが正しい事だと
この場所で『何度も教授してくれる彼女の父上』の為に









狂人は夢を見続ける
妻子を失いこの経験を受けてから理想の為に動き、全てを奪われ棄てられた今に至るまで………
そして恐らくこれからも、この夢を見続けてはそれを『共感し』受け入れる
この夢だけが狂人が自分の過ちを自覚し、認められる数少ない機会


だが、もし此れが何らかの理由で『其に共感が出来なくなったならば(押し潰してきた想いが表面化する事になったならば)』――――





………少なくとも彼にとっての『地獄』はすぐ其処で息を潜めているのかもしれない





*ある狂人の夢*

響鳴LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
付加LV を 5 UP！（LV5⇒10、-5CP）

エチュード を習得！
マーチ を習得！
アトラクト を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

玲(290) は ラベンダー を入手！
秋桐誠司(302) は 山査子 を入手！
玲(290) は 毛皮 を入手！
玲(290) は 不思議な牙 を入手！

玲(290) に移動を委ねました。

特に移動せずその場に留まることにしました。

玲(290) がパーティから離脱しました！

フェル(284) からパーティに勧誘されました！

［707 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［297 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




チャット画面にまたまたふたりの姿が映る。

　








　





　

ふたりの背後から突然現れる長身。





　




ダルそうな、面倒そうな、そんな様子の青年。

　





　




ふたりの反応を気にすることなく、




前髪を手でくしゃっとさせて、目のあたりを隠す。




　

そう言って、さっさと姿を消してしまう。

　

　

　






うーん、と悩むふたり。

　




白南海の姿が消える。

　





チャットが閉じられる――