［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

私は前々回とまったく同じ雄叫びをあげ、
目の前のヤンキーにガゼルパンチを放った。
やるせなさ100％で構成されたフックとアッパーの中間が
ヤンキーのレバーに突き刺さり、

「きかんな」

グニャリと体を曲げつつ飛んでいくヤンキー。
……手応えがまったくなかった。


「そう、これがオレの異能……『スーパーリラックス』だ！」


「………え？ 何か変？」


「いや、どっちよ」

グニャグニャと揺れながら着地するヤンキー。
名前と外見はともかく面倒な異能だ。
あれじゃ打撃でダメージを与えるのは難しいだろう。

私の異能は【天使の輪（エンジェルハイロゥ）】
黄色い輪っか状の何かを生成する能力だ。
毎回材質は毎回ランダムであり自分で決定することができない。
自他ともに認める使い難い底辺能力である。
そしてそのほとんどが物理的な輪っかだ。


私はダメもとで異能を発動した。
光の後に現れた黄色い物体は鉄製だった。
刃は付いていない、いつもなら比較的当たりの部類だが、
今回は相手が悪かった。



っち、やっぱりダメか。
私は即座に見切りをつけた。
底辺異能は諦めが肝心なのだ。









わかってる。
この異能でも、いや、なんならこの鉄の輪っかでもやりようはある。
あのリラックスヤンキーぐらいなら力業でもしばきあげられる。
だがダメだ、そういう話ではないのだ。
なんともいえない無力感が、身体を支配している。
私が見切りをつけているのは異能ではない。
自分自身なのだ。










──これはとある侵略されつつある世界の物語。
　突如始まった異世界からの侵略に翻弄され、迷走していく世界。

異能(ちから)は格差を生み、格差は混沌を呼ぶ。
力無く産まれたものは流され消え行くしかないのか。
そして随分早い五月病におかされた彼女にいったい何があったのか。


続く

ユーキ(984) に ItemNo.11 根性リング焼き を手渡ししました。

ユーキ(984) から 53 PS 受け取りました。

百薬LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
装飾LV を 5 UP！（LV40⇒45、-5CP）

アザミ(259) とカードを交換しました！

御國ヲ謂ウ （コンセントレイト）


レーザービーム を研究しました！（深度0⇒1）
レーザービーム を研究しました！（深度1⇒2）
レーザービーム を研究しました！（深度2⇒3）

ヒールポーション を習得！
アクアリカバー を習得！
ヒールハーブ を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

紗織(92) は 楔石 を入手！
ユーキ(984) は 孔雀石 を入手！
いずみ(1415) は 蛍石 を入手！
いずみ(1415) は 大軽石 を入手！
いずみ(1415) は 毛 を入手！
ユーキ(984) は 何か柔らかい物体 を入手！

紗織(92) に移動を委ねました。

チナミ区 C-17（山岳）に移動！（体調25⇒24）
チナミ区 C-18（山岳）に移動！（体調24⇒23）
チナミ区 C-19（森林）に移動！（体調23⇒22）
チナミ区 D-19（森林）に移動！（体調22⇒21）
チナミ区 D-20（森林）に移動！（体調21⇒20）

採集はできませんでした。
　　 - 紗織(92) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》（ベースキャンプ外のため無効）

［707 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［297 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




チャット画面にまたまたふたりの姿が映る。

　








　





　

ふたりの背後から突然現れる長身。





　




ダルそうな、面倒そうな、そんな様子の青年。

　





　




ふたりの反応を気にすることなく、




前髪を手でくしゃっとさせて、目のあたりを隠す。




　

そう言って、さっさと姿を消してしまう。

　

　

　






うーん、と悩むふたり。

　




白南海の姿が消える。

　





チャットが閉じられる――