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「よーぅ、また会ったな 何が癖になったのか聞きたいところだが…… 正直、俺様の声以外の感想は求めちゃいねーんだよな」 |

| 「おや。 意外ときれいに治ってるじゃないか。 イバラシティの異能ってのは大したもんだな。 それじゃ、もう一度だ」 |

| 燃えるような緑の目が見つめる。 瞬き――その頬をよぎる何がしかの表情、しかしその形の定まるより早く槍を構える。 |

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ツナグ 「げ、またかよ。……いくぞ、リベンジ! フタバ、できるだけ避けてくれ!! リリィ、サポート頼んだ!!」 |
少女の瞳は、ぶれない |
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フタバ 「ずいぶんと早い再会だぜ…… 『剣道三倍段《トリスメギストス》』!!」 |
| リリィ 「――来て!」 |
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大ガラス 「知っているか。比較的大きめのカラスには、この紋章が浮かぶのさ・・・」 |

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カードがマタル・ユイの掌に載せられる。22枚、異なる意匠のその紙片が。 |
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しゃらららら、とカードが切られてゆく |
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指が止まる。 男の口の端に笑みが浮かんだ。 ーー指先の示す、節制の紙片 |
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フタバ 「騎士、気取らせてもらうぜ。俺は前に出る!後ろは、後のことは、全部任せた!」 |
| 「このハザマってやつは困ったもんだよ。 まだ三時間も経っていないのに、まるで別人じゃあないか。 お互いに……」 |
| 「お前さんたちの異能も、ここじゃ強くなるんだろ。 それに例の《チェックポイント》ってやつの影響もある。 今度はなにが起こるかわからないぜ」 |
| 「あとは、心の問題だ。 こっちじゃ三時間。イバラシティじゃ何十日。 なんだかふっきれたみたいじゃあないか。 なにかいいことでもあったかい?」 |
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「教えてくれよ……」 |
| 女学生 「刀に焼きいれはされた。――騎士じゃんとかいわない。メンタルの話」 「星は廻る。夜になる度に光る。一年かけてまた会える」 |

| 浅岡 「負けても、折れても、また立ち上がる」 「神に去られた三人」 「うちは神にはなれない。『聖乙女』にもなれる器じゃない」 「先導も、できない」 「それでも、百合の名を持つ女子として、何度だって痛みを知らない顔で立ち向かう」 「それがうちの――戦い!」 |



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「何も聞こえない。何も見ることはない。ただそのしなやかさに、太陽が沈むことはない」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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フタバ 「ぅぉぉおおおおおおお!!!!」 |
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ツナグ 「今度は油断せず最初から…!」 |
| 「もう少し近くに来いよ」 |
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「何様のつもりだ?」 |
| 爪先で地面に文字を書く。 “ケストス”。すべての過去が眠る、偽りの島のことば。 |
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「何様のつもりだ?」 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

――『アミティエ』に、力を |

| 「もう少し近くに来いよ」 |

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「何も聞こえない。何も見ることはない。ただそのしなやかさに、太陽が沈むことはない」 |
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「夢を、見ているのか?」 |
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「夢を、見ているのか?」 |
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フタバ 「俺が何で盾を握ったか、思い出せ!」 |
| “我らに契約を持ちかけたのは、オマエ達だというのに…”。 はるか遠い大陸の、竜のことばが空中に記される。 |
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空中に書かれた文字が燃え上がり、 その火焔が巨大な竜に似た姿を形づくる。 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

――『アミティエ』に、力を |


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フタバ 「捌ききってやる」 |
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覗き込み、撫でる。 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |




| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 2 0 |
3 1 2 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 4 0 0 0 |
0 1 3 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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「何も聞こえない。何も見ることはない。ただそのしなやかさに、太陽が沈むことはない」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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フタバ 「おおおおおおおおお!!!!」 |
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「何様のつもりだ?」 |
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フタバ 「くっそ、速ぇ……」 |
空に火の粉で文字が書かれる。 |
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ため息に似た息吹。 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

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フタバ 「あぶねぇ!」 |
目が追う。 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
目が追う。 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
目が追う。 |
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フタバ 「ここでこいつの出番だ!」 |
| フタバのカード発動! |
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フタバ 「まだ、戦える!」 |



| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 2 0 |
4 1 3 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
1 0 4 0 0 0 |
0 1 4 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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フタバ 「俺が何で盾を握ったか、思い出せ!」 |
「こいつをやるよ」 |
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覗き込み、撫でる。 |
![]() |
フタバ 「あぶねぇ!」 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

――『アミティエ』に、力を |

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フタバ 「あぶねぇ!」 |
目が追う。 |



| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 2 0 |
1 1 0 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
2 0 6 0 0 0 |
0 1 5 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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「さあ、来い、オヒメサマ。ーー止めて、留めてしまえ!」 |
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「 すべては ましろき せかいのために」 |
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フタバ 「騎士の立ち回りってのは、活路を見出すためにあるんだぜ!」 |
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フタバ 「くっそ、速ぇ……」 |
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ツナグ 「少し体勢を立て直そう。サポートする!」 |
「しぶといヤツだな」 |
![]() |
フタバ 「あぶねぇ!」 |
「すばしっこいな」 |
![]() |
抱きとめるように手をのばす。 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
目が追う。 |

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フタバ 「守るってのよぉ、生かすってことだよなぁ!」 |
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フタバ 「まだ、戦える!」 |
空に火の粉で文字が書かれる。 |
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覗き込み、撫でる。 |
![]() |
フタバ 「助かった!」 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

――『アミティエ』に、力を |

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フタバ 「あぶねぇ!」 |
目が追う。 |



| 0 0 0 0 0 0 |
0 1 0 0 2 0 |
2 4 1 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
1 2 0 0 0 0 |
0 1 3 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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「 すべては ましろき せかいのために」 |
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フタバ 「守るってのよぉ、生かすってことだよなぁ!」 |
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フタバ 「まだ、戦える!」 |
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ツナグ 「少し体勢を立て直そう。サポートする!」 |
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フタバ 「助かった!」 |
「しぶといヤツだな」 |
![]() |
覗き込み、撫でる。 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

――『アミティエ』に、力を |


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フタバ 「せい!」 |
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ツナグ 「少し体勢を立て直そう。サポートする!」 |
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フタバ 「助かった!」 |
「ちと厄介だな」 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
「すばしっこいな」 |
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覗き込み、撫でる。 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
![]() |
抱きとめるように手をのばす。 |
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フタバ 「助かった!」 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

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大ガラス 「なん・・・・・だと・・・・・」 |
| リリィ 「ー―!!」 |
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フタバ 「おい!?しっかりしろ!おい!!」 |


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フタバ 「あぶねぇ!」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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フタバ 「守るってのよぉ、生かすってことだよなぁ!」 |
| 俺はこっちだぜ |
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フタバ 「くっそ、速ぇ……」 |
「こいつをやるよ」 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
「すばしっこいな」 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
目が追う。 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
目が追う。 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
目が追う。 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
目が追う。 |

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フタバ 「あぶねぇ!」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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フタバ 「あぶねぇ!」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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フタバ 「そう好きにやらせるかよ!」 |
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フタバ 「まだ、戦える!」 |
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ツナグ 「少し体勢を立て直そう。サポートする!」 |
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フタバ 「助かった!」 |
「しぶといヤツだな」 |
![]() |
抱きとめるように手をのばす。 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

目が追う。 |


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「いけ好かねーやつ」 |
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フタバ 「捌ききってやる」 |
「しぶといヤツだな」 |
![]() |
ため息に似た息吹。 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

――『アミティエ』に、力を |


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「水の流れる部屋にお前はいる。誰もいない。お前の影がある。二人だけの部屋だ。 そこにはいない誰かとお前の二人だけがいる部屋。 水の音がしている。濡れた音がしている。誰もいない部屋。ーー本当に?」 |
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「肉の塊でも落としてやるよ」 |
| マタルのカード発動! |
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「ーーそして、お前は地にひれ伏す」 |
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フタバ 「俺が何で盾を握ったか、思い出せ!」 |
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ツナグ 「少し体勢を立て直そう。サポートする!」 |
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フタバ 「助かった!」 |
「もう俺には触らんほうがいいぞ」 |
懐から取り出した布に、なにかを書きつけて、笑う。 |
「しぶといヤツだな」 |
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抱きとめるように手をのばす。 |
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フタバ 「助かった!」 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

――『アミティエ』に、力を |

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フタバ 「切り札ァ!!」 |
| フタバのカード発動! |
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フタバ 「まだ、戦える!」 |
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フタバ 「怖ぇけど、怖くねぇ…… リリィ……ツナグ……じてっぞ……」 |
| リリィ 「ー―!!」 |

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「それは ーー溢すために注いだ、水のようなもの」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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「夢を、見ているのか?」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
落ちたカードから火が爆ぜる。 |
| アッシュのカード発動! |
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ツナグ 「借りるぞ!」 |
| ツナグのカード発動! |
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カードに光が灯り・・・力が湧いてくる!! |
| リリィのカード発動! |
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謎のインド人が盛大に鍋をかき鳴らしながら安っぽいチラシを振りまく! |
| ルーシーのカード発動! |
目が追う。 |


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抱きとめるように手をのばす。 |
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ため息に似た息吹。 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |



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「勝利を告げるために啼く いくさばの鳥」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
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ツナグ 「このままだと思うなよ!」 |
空中に飛散したインクが燃え上がる。 |
「すばしっこいな」 |
火の粉が飛び散る。 |
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抱きとめるように手をのばす。 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

――『アミティエ』に、力を |

| ルーシーのカード発動! |
目が追う。 |
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ツナグ 「借りるぞ!」 |
| ツナグのカード発動! |
| リリア 「――カードのご使用ありがとうございます! リリアちゃんと一緒にマジカル体験、異能で炎を放ってみませんか?」 |
| リリア 「ということでやってきましょう! せーので一緒に――」 |
| リリア 「テルミット・カノンッ!!」 |

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「勝利を告げるために啼く いくさばの鳥」 |
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「勝利を告げるために啼く いくさばの鳥」 |
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「いけ好かねーやつ」 |
「しぶといヤツだな」 |
「すばしっこいな」 |
「この区に思い入れでもあったやつのカードかね」 |
| アッシュのカード発動! |
目が追う。 |
目が追う。 |
| リリィのカード発動! |

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ツナグ 「少し体勢を立て直そう。サポートする!」 |
はぜる火の粉をナイフの切っ先が絡め取る。 |
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ため息に似た息吹。 |
火の粉が散る。 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

目が追う。 |
目が追う。 |
目が追う。 |
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ツナグ 「厳しいな……」 |
| リリィ 「ー―!!」 |


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「勝利を告げるために啼く いくさばの鳥」 |
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抱きとめるように手をのばす。 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

――『アミティエ』に、力を |


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「勝利を告げるために啼く いくさばの鳥」 |
![]() |
「いけ好かねーやつ」 |
はぜる火の粉をナイフの切っ先が絡め取る。 |
![]() |
抱きとめるように手をのばす。 |
目が追う。 |
目が追う。 |

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「勝利を告げるために啼く いくさばの鳥」 |
![]() |
「ーーそして、お前は地にひれ伏す」 |
「しぶといヤツだな」 |
――さぁ『アミティエ』、羽ばたいて |

――『アミティエ』に、力を |

目が追う。 |
目が追う。 |
| リリィ 「せめて、せめて!」 |
| リリィのカード発動! |
「大丈夫、まだ大丈夫!」 ――そんな、女の声が聞こえた気がする。 |
| リリィ 「だめ、だめ……」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 1 0 0 4 0 |
5 0 1 0 1 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
2 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||
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「何回やっても変わらねーさ。 だってこの特級宮廷託宣士サマのお告げだぜ?」 |
| 「なにがしかで、治るんだろ? よかったな。 あとは怖がらなきゃいいだけだ。 またこんな目に遭うのをさ」 |
息にもならないため息。 |
| 炎の竜は一度大きく爆ぜ、燃え尽きる。 |
