［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

『･･･はい到着ぅ。気をつけて行きな。』

ドライバーから目的地に着いたことを告げられ、地に足を付ける。

私と同じように次元タクシーから各々降りてくる同行者。

　　　人間の子供に、竜が二匹。

…………いや、あのような箱車にどうやって入って居れたのだろうか？

目に見えて質量・容量が超えているにも関わらず、何事もなくこの地へと運び終えたタクシーは

仕事を終えて私たちの目の前から、再びエンジンを吹かし、私に奇妙な謎を抱かせて走り去っていった―――

降り立った同行者たちは、各々に行動を取り始めている。

　　　　　　　赤 と 藍
　　　　　　一匹と一人


少し離れた所で藍髪の人間の子が何か、赤い竜に話しかけている

片や何か秘め事を。
片や曇り無き親頼を。

赤いのが一瞬、動揺を隠しきれぬ素振りをみせたような気がしたが
すぐにいつもの調子に戻っていった。


―端から見れば赤竜に人間の子が、寄り添い合ってとも　宥めているとも取れそうな光景。

主従の関係かとも思えるが、数時間前に　あれでも親子関係であると
　　　　　　　　　　　　　　　　　　知った―――はずなのだが

この世界における時間軸はどうも歪んでいるようで、もう随分昔の様にも感じる。


…まあそのような関係でも、元を辿っていけば互いに本来の世界は真逆。

今の状況で言えば、侵略　する側。
　　　　　　　　　　　される側。

しかし、今の光景を見ている限りでは彼らは家族なのだろう。





―　一人の男と、その側に細身の仔、それより少し背の低い仔が想起する

……これはなんだったかと。記憶を辿る。

そうだ…かつての私の主の一人だ。

丁度、付喪として自我を持ち始めたときだった頃だろうか。

　一人の男が私の側に寄ると、私を抱えて何か伝えてきた。


『家族』とはたとえ種族が違えど、何かしらの縁で結ばれるもの

それがどういう結果を招こうとも、結びが複雑であればあるほど簡単には切れぬもの

かつての主から―――私を『家族』として唯一迎え入れた者からそう教えられ信じてきた

―最近、蒼髪の少年から教えられた。『嬉しそう』という感情に近い何か

そう、いうなれば幸せか。

実際、その時の私はとても幸せそうだった。私を刀としても、付喪として…いや私として

迎え入れてくれたあの『家族』がとても好きだった。



そこで記憶は途切れる。

―――――グラウとケイを見ていると　今まで忘れていた記憶が呼び起こされて

失った何かを思い出せたと同時に

私はどこか、抜け落ちたような感覚に苛まれ―溜息がこぼれ―る。



「…どうした。………溜息なんぞ吐いて。」



声に現実へ引き戻され、そちら向けば灰竜が ―様子を覗き込むように― 一瞥していた。

溜息…？吐いたつもりはなかったが…意識の外でこぼしていたのだろうか。

―いや、なんでもないと、首を振り一言返す。

『少しばかり、思い出しただけじゃよ。なに、老いぼれのちょっとした思い出をな。ほっほ』

いつもの調子に戻す。

アスは少しばかり引っかかりを気取られたのだろうか。少し探られているような感じがしたが

それ以上は　―わかった。とだけ伝えられ、後の行動への準備と戻ったようだった。


『家族』…か。

今は失ってしまったものに、囚われている。

目の前にそれを持った者がいる。

奥の方から込み上げる、黒みがかったような何か


………………私は、この衝動を……
　　　　　　　　　　　　　　　　　彼らを
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　斬らずに居れるだろうか？



『………こういうの、人間はなんと言っておったかのぅ…』

　あちらの"私"の記憶をまさぐる。
―が、あちらの私は何かと不自由なく過ごしているようで、どうもそれとは無縁のような感じがした。
向こうは向こうで幸せそうに暮らしているのだろう。

『……沈んでおっても仕方ないか。』

再び調子を戻す方向に気を向ける。
今回も刀として斬らねばならぬのだ。雑念など不要。

　　私は『刀』だ。

ENo.157 ケイ とのやりとり


ENo.184 グラウティア とのやりとり


ENo.415 【匿名】 とのやりとり


ENo.1197 アス とのやりとり

ItemNo.13 エナジー棒 を食べました！
　体調が 1 回復！（25⇒26）
　今回の全戦闘において 活力10 防御10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

ケイ(157) に ItemNo.7 吸い殻 を送付しました。
アス(1197) に ItemNo.11 毛 を送付しました。

具現LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
防具LV を 5 UP！（LV40⇒45、-5CP）

ユーキ(984) により ItemNo.12 松 から射程2の武器『蛇蠍の刃』を作製してもらいました！
　⇒ 蛇蠍の刃／武器：強さ82／［効果1］器用10 ［効果2］－ ［効果3］－【射程2】

姿無きエリスロス(964) とカードを交換しました！

The Filler/Ⅲ （チャクラグラント）


チャクラグラント を研究しました！（深度0⇒1）
チャクラグラント を研究しました！（深度1⇒2）
チャクラグラント を研究しました！（深度2⇒3）

クリエイト：グレイル を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ケイ(157) は 蛍石 を入手！
グラウティア(184) は 楔石 を入手！
しらきり(1182) は 孔雀石 を入手！
アス(1197) は 蛍石 を入手！
アス(1197) は 何か固い物体 を入手！
グラウティア(184) は 何か柔らかい物体 を入手！
グラウティア(184) は 大軽石 を入手！
しらきり(1182) は 何か固い物体 を入手！

ケイ(157) に移動を委ねました。

チナミ区 C-17（山岳）に移動！（体調26⇒25）
チナミ区 C-18（山岳）に移動！（体調25⇒24）
チナミ区 C-19（森林）に移動！（体調24⇒23）
チナミ区 D-19（森林）に移動！（体調23⇒22）
チナミ区 D-20（森林）に移動！（体調22⇒21）

［707 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［297 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




チャット画面にまたまたふたりの姿が映る。

　








　





　

ふたりの背後から突然現れる長身。





　




ダルそうな、面倒そうな、そんな様子の青年。

　





　




ふたりの反応を気にすることなく、




前髪を手でくしゃっとさせて、目のあたりを隠す。




　

そう言って、さっさと姿を消してしまう。

　

　

　






うーん、と悩むふたり。

　




白南海の姿が消える。

　





チャットが閉じられる――