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戻らなかった夏の日 #00


――その星は生きていた。


現太陽系における生命の定義とは、大分離れた在り方だったかもしれない。
しかし、その星は絶え間ない地殻変動による脈動を起こし、
細胞に似た石灰質の小空洞からなる有機物の交換、宇宙線による生体物質の化学反応、
現代ホモサピエンスの脳活動と同様のシナプス結合によるニューラルネットワークを形成し、
表現する手段こそ乏しいものの、無意識下の『自我』を持っていた。


そして、それに共生していた生物があった。
植物の葉のような、海洋生物の触手のようなそれは、
星の表面にびっしりと群生し、星との共生活動を行っていた。
星の生み出すエゴの産物―神経伝達物質を吸収し、その栄養分と放射線によって繁殖していた。
その代謝物は、星の有機物の一環として代謝サイクルに組み込まれていた。


それは、星の代弁者だった。


星が『光が欲しい』と思えば自ら群生地をずらし、星に光が当たるように分布を調整した。
星が『うれしい』と思えば、群れは蠕動活動によってそれを表現し、
星が『かなしい』と思えば、群れは自ら萎れることでその感情を表した。


――しかし、その共生活動にも終焉が訪れようとしていた。
星の寿命がきたのだ。


星は、生まれてから初めて、『さみしい』と思った。

星は自分と同様の存在を知らなかった。
軌道周回上には、自分と同じような『知性』を持った星は存在し得なかった。
このままでは、『他者』の存在を知ることも無く、
そして、自らが感じたことも継承されることなく、すべてが宇宙の霧となって消えてしまうだろう。


せめて、自らが存在した証だけでも、この世界に遺したい。

それは、知性を持つ存在が自らの消滅を前に抱く、ごく普遍的な感情であろう。


そして、それを叶え得る方法が一つだけあった。
共生している生物群が、他の星に移住することだ。

それは胞子によって繁殖し、全ての個体が自我を共有している。
星の自我をコピーしている彼らが、別の環境で生き延びられれば―
それは、この星が『存在』したことを証明することに他ならない。

胞子によって繁殖する彼らは、乾眠によって永い間休眠状態を維持することが出来る。
もし、他の小惑星や彗星に胞子を定着することが出来れば、
他の『知性』を持った生命体の存在する星に到着し、そこで繁殖することも可能だろう。


―これは『賭け』だった。それも途方もなく確率の低い。
それでも、その星と、共生する生物は、その可能性に賭けることにした。


すべては、自らの存続と―存在証明のために。

特に何もしませんでした。

具現LV を 5 DOWN。（LV40⇒35、+5CP、-5FP）

領域LV を 10 UP！（LV0⇒10、-10CP）
付加LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）

ItemNo.1 不思議な武器 に ItemNo.3 不思議な装飾 を合成し、駄物 に変化させました！
　⇒ 駄物／素材：強さ10／［武器］攻撃10(LV50)［防具］活力10(LV50)［装飾］体力10(LV50)／特殊アイテム


カレイドスコープ を研究しました！（深度0⇒1）
カレイドスコープ を研究しました！（深度1⇒2）
カレイドスコープ を研究しました！（深度2⇒3）

リフレクション を習得！
クリエイト：ウィング を習得！
ガーディアン を習得！
サモン：ハンター を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

マインゴーシュ(1031) は 何かの骨 を入手！
マインゴーシュ(1031) は ぬめぬめ を入手！

チナミ区 T-12（道路）に移動！（体調6⇒5）
ヒノデ区 A-12（道路）に移動！（体調5⇒4）
ヒノデ区 B-12（道路）に移動！（体調4⇒3）
ヒノデ区 B-13（道路）に移動！（体調3⇒2）
ヒノデ区 B-14（道路）に移動！（体調2⇒1）

［707 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［297 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




チャット画面にまたまたふたりの姿が映る。

　








　





　

ふたりの背後から突然現れる長身。





　




ダルそうな、面倒そうな、そんな様子の青年。

　





　




ふたりの反応を気にすることなく、




前髪を手でくしゃっとさせて、目のあたりを隠す。




　

そう言って、さっさと姿を消してしまう。

　

　

　






うーん、と悩むふたり。

　




白南海の姿が消える。

　





チャットが閉じられる――