［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　一人の猟師が居た。

　彼はただ真っ当に猟師だった。命を尊び、自然の中で生きる。
　仕留めた命への感謝を忘れず、そして山に感謝を捧げる。

　特別罠を仕掛けるのがうまいわけでもない。
　特別ライフルの腕がよいわけでもない。
　だが、いずれも下手ではない。

　現代社会では中々に息苦しい生業ではあったが、それでも彼はこの中で順応して生きていた。
　山から降りてきた害獣も仕留めたことはあり、社会貢献もしている。もっとも、この辺は最近きな臭い話が多いが。

　閑話休題。

　そんな彼は、今照準器の向こうに一人の少女を捉えていた。
　青みがかった髪をもつ女だ。
　確か、数日前にユーキという名前だったか。
　己の師匠たる猟師に紹介された。

『鍛錬で山に入る』
　そう聞いた。

　何を馬鹿な。いつの時代の人間だよ。そんな言葉を飲み込んだ。
　師匠の眉間の皺が、軽口を叩くなと語っていたのだ。
　その後「見かけても間違っても仕留めるなよ」と、師匠は言った。

　そんな言葉のせいかもしれない。
　彼の中の、何かがズレてしまったのは。
　そういえば。
　人間は撃った事がなかったな。
　そんな思考がするりと流れてしまった。

　今までの人生でそんな事はなかった。何かがカチリとはまってしまった、一時の気の迷いでしかない。
　引き金に指はかかっていない。だが、それでも一人の猟師として、銃口を人に向ける事はあってはならない事だと理解していた。
　なのに、その行動は止まらなかった。
　今でさえ、必死で指が引き金にかかるのを堪えている。
　なぜだ。
　なぜ――

「――――――見つけた」

――俺はこんなに震えているのか。

　目を離したのは一瞬だったか。
　否、そもそも目を離したのか？
　本能的に引き金に指をかけて発射された弾丸は、ユーキに触れることすらできずに木々へと埋まった。
　次弾を装填する間もなく、彼女の手にした鈍色の刀が猟師の首筋で止まっていた。

　銃を向けたのはなんてことはない。ただの防衛本能だ。
　森の中の彼女は、銃器など持たずとも猟師を屠れる。それを本能は察知し、数少ない『生き残る目』を得ようとした。

「……ああ、猟師の人ね。どうしたの？」

　撃たれたというのに、ユーキと呼ばれた少女は目を丸くして刃を引いた。
　彼は即座に銃を捨て土下座し、謝罪した。
　謝って住む問題ではなかったが、ここは命がかかっている。何せこの山の中。「何がどうなった」としても、証拠など残らないのだ。　

「別に気にしなくていいわ。なんか時々、あることだから」

　彼女は無表情のままそんな事をのたまった。
　あってたまるかと猟師は天を仰ぎたかったが、しかしそのおかげで彼は生きている。

「それに、ほら。おじーさんからも、釘、さされてるし」

　そのおじーさんとやらが、彼の師匠である事はすぐに理解したが、釘を刺すとは一体。
　何かあったのだろうかと思った猟師の脳裏に、一つの言葉が浮かぶ。

『間違っても仕留めるなよ』

　あれは猟師である彼に言った言葉ではなかったのだと思い至ったのだった。

　そして彼はその後、師匠に感謝と同時に拳を一発繰り出す事となる。
　説明しろよ！　と、その絶叫は、田舎の空によく響いた。

紗織(92) から 不思議な雫 を手渡しされました。

武術LV を 5 UP！（LV15⇒20、-5CP）
武器LV を 5 UP！（LV30⇒35、-5CP）

白いコートの女(819) の持つ ItemNo.10 牙 から射程1の武器『するどいナイフ』を作製しました！

白いコートの女(819) により ItemNo.9 ビザールレザー に ItemNo.12 不思議な雫 を付加してもらいました！
　⇒ ビザールレザー／防具：強さ40／［効果1］敏捷10 ［効果2］敏捷10 ［効果3］－

筋肉太郎(650) とカードを交換しました！

衝撃の腓腹筋 （デアデビル）


ハードブレイク を研究しました！（深度0⇒1）
ハードブレイク を研究しました！（深度1⇒2）
ハードブレイク を研究しました！（深度2⇒3）

ハードブレイク を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

紗織(92) は 吸い殻 を入手！
ユーキ(984) は ネジ を入手！
いずみ(1415) は ド根性雑草 を入手！
ユーキ(984) は 牙 を入手！
いずみ(1415) は 花びら を入手！
紗織(92) は 不思議な石 を入手！

紗織(92) に移動を委ねました。

チナミ区 I-15（沼地）に移動！（体調15⇒14）
チナミ区 I-16（道路）に移動！（体調14⇒13）
チナミ区 H-16（チェックポイント）に移動！（体調13⇒12）
チナミ区 G-16（道路）に移動！（体調12⇒11）
チナミ区 B-4（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

MISSION!!
チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》 が発生！
　　 - 紗織(92) が経由した チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》
　　 - ユーキ(984) が経由した チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》
　　 - いずみ(1415) が経由した チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》

―― ハザマ時間が紡がれる。

　

　

　





　




チャット画面にふたりの姿が映る。

　







　




チャットに響く声。

　



画面に現れる３人目。

　






　





上目遣いでふたりに迫る。





　








ノイズで一部が聞き取れない。

　









突然現れるドライバーさん。

　









　







　

賑やかな雰囲気のまま、チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！




（初発生のイベント戦：異能FP+5！生産FP+5！）