［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

■赤い髪の女の回想　01



***************


長い間眠っていた。

ここではないどこかで、ずっと。



……

目覚めてすぐ、○○、と、名を呼んだ。
○○はもういないよ、と言われた。
それを聞いてすぐ、○○とは誰だっただろうか？と、わからなくなった。
もういない人間であれば、忘れていても仕方ない。


わたしの名前は鈴雅。


とても酷い事故に遭い、長い間眠っていたらしい。
肉体、精神、意識、人格……　それら全てに対する見過ごせない、かつ現代医療では手の施しようのない瑕疵により、わたしの体は凍結された。
それらのうち、精神は強く汚染され、意識と人格と呼べるものは、ほとんど吹き飛ばされて、存在しなかったらしいのだけれど。

強引にわたしの体を覚醒させたのは、とある実験への合意を得るためだという。

わたしのクローンを作り、そちらにわたしの意識と人格を流し込む。
今ある鈴雅の肉体はそのままに、別の肉体で、同じ人間として活動することができるのだ。
そう説明されても、よくわからなかった。
今ここにあるわたしの体から、意識と人格？(これもよくわからない)　を取り上げてしまうということなのだろうか。
であれば、ここにあるわたしは、どこへ行くのだろう。
汚染された精神と肉体だけ残して、それをどうするのだろう。
長い時間をかけて、そう尋ねたら、それを聞いていた白衣の女は、明日回答する、と言って、傍らの点滴を弄った。
すぐに眠くなり、瞼が落ちる。



……



お母さん。

お母さんはどこ？

○○はどこに行ってしまったの？

わたしはどうなってしまうの？



誰も答えてくれない。

ここは寒い。まるで北風に晒されているよう。







***************


目を覚ます。

最悪の気分だ。


「おはよう、ベルガ・キャストレド」


傍らからそう呼びかけられた。白衣の女だ。


…………

オレの名前はベルガ・キャストレド。
『神』の語り掛けによる被害者のクローンだ。
本体からは意識も記憶も引き継ぐことはなかった。だから何が起きたかは知らない。
空っぽのオレの体には、ある人物の疑似人格と、生活する上での社会的記憶、そして書類上の最低限の事件の記録だけがインストールされている。
記憶と能力は24時間おきに自動でバックアップされる。オレが死んでも、次のオレがすべてを引き継ぐらしい。
これは白衣の女、それとオレの本体の異能によるものだ、と言っていた。
異能というのもいろいろあるらしい。


3日ほどリハビリをすると、オレの体に異能が発現した。本体と比べるととんでもなく弱い異能だったらしく、白衣の女は残念がっていた。


リハビリと戦闘訓練と異能強化処置が終わると、オレはイバラシティというところに行くらしい。
何故そこに行く？と尋ねると、『神』を殺しに行くんだ、と白衣の女は答えた。
世界を壊そうとする悪い『神』と、それを信じる悪い男がいる。だからお前がそれを殺すのだ、と。
死ぬことを恐れるな。
白衣の女はそう言った。
お前が死んでも代わりはいるが、あれには代わりなどいないのだから。
100人死んでも、1人を殺せば、それで終わりなのだから。
お前の本体は『神』に殺されたようなものだ。敵を討て。奪われたものを取り戻すのだ。

それが終わればどうなるのだ、と聞くと、それは終わらないとわからない、と言われた。
本体はどうなる？と聞くと、いずれ普通に暮らせるようになるはずだ、と言われた。
なら、オレはどうなる？と聞くと、そういう質問はしない方がいい、と言われた。
恐れは判断を鈍らせる。
白衣の女はそう言った。

そうか、オレは恐れているのか、と思った。
それが、『神』に対する恐れなのか、死ぬことに対する恐れなのかはわからないが、オレは何かを恐れているらしい。
あいつはドジったな、と思った。
言われなければ気付かなかったのに。バカなやつだ。


ともあれ、オレはイバラシティに行って、『神』と、それを信じる奴を殺す。
それだけ考えていればいいなら、楽なもんだ。









一度だけ見せてもらった本体は、なんだか悲しい顔をして眠っていた。

ENo.1208 タキモト とのやりとり

ItemNo.6 ホームレス料理 を食べました！
　体調が 1 回復！（27⇒28）
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

使役LV を 5 UP！（LV5⇒10、-5CP）
合成LV を 5 UP！（LV5⇒10、-5CP）

ItemNo.4 杉 から射程1の武器『すぎのきのぼう』を作製しました！
　⇒ すぎのきのぼう／武器：強さ20／［効果1］－ ［効果2］－ ［効果3］－【射程1】


ItemNo.7 不思議な食材 から料理『ホームレス料理2』をつくりました！
　⇒ ホームレス料理2／料理：強さ10／［効果1］－ ［効果2］－ ［効果3］－


ルー(1365) とカードを交換しました！

栄養剤 （マナポーション）


ヴィガラスチャージ を研究しました！（深度2⇒3）
サステイン を研究しました！（深度2⇒3）
ピットトラップ を研究しました！（深度1⇒2）

魅惑 を習得！
アノイアンストラップ を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

北風(491) は 白樺 を入手！

チナミ区 E-9（草原）に移動！（体調28⇒27）
チナミ区 F-9（沼地）に移動！（体調27⇒26）
チナミ区 G-9（沼地）に移動！（体調26⇒25）
チナミ区 H-9（沼地）に移動！（体調25⇒24）
チナミ区 I-9（沼地）に移動！（体調24⇒23）

―― ハザマ時間が紡がれる。

　

　

　





　




チャット画面にふたりの姿が映る。

　







　




チャットに響く声。

　



画面に現れる３人目。

　






　





上目遣いでふたりに迫る。





　








ノイズで一部が聞き取れない。

　









突然現れるドライバーさん。

　









　







　

賑やかな雰囲気のまま、チャットが閉じられる――