［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　その日彼女は、出かけようとしていた。
　知人にお菓子作りを教わり、作ったクッキーを会社で褒めてもらい、すっかり舞い上がった彼女は、お菓子作りに精を出すようになっていた。
　これまでは既に家にあったものを代用する、使い古しを知り合いから譲り受けたり借りたりなどして作っていたが、そろそろ本格的に自前の製菓用調理器具を揃えようと、チナミ区の巨大ショッピングモールであるイバモールチナミに行くことを画策した。
　通勤に使っているバイクは昨日車検に出したばかりで、徒歩で電車を利用しようと駅まで向かったは良いものの、運が悪かったのかその日の駅は混雑を極めていた。
　大人気のアイドルグループのライブがあるのか、高校生たちの受験当日なのか、混雑の原因は掴みかねるが、いずれにせよ、ホームに人が溢れかえり、ホームドアもなくホームの足場すれすれまで人が立ち並ぶ様子は、危険そのもの。
　しかし彼女も引き返せない。流石にチナミ区まで徒歩では遠すぎる。かといって車検からバイクが返ってくるのを待つと、今日明日の休日でお菓子作りができない。殆ど意地で、彼女はホームの端、線路間際で電車を待ち続ける。
　この調子では電車内はぎゅうぎゅうだろうな。呑気にも、普段から電車通勤をしない彼女は、満員電車の苦しみも深く考えずに、線路のかなり奥からやってくる、この駅を通過する特急電車を眺めていた。

　どん。
　背中に、衝撃。

「あっ、すみませ……」

　押したであろう人の声。その言葉は最後まで耳に入らなかった。
　押されることなど予想だにしていなかった彼女は、その場に踏み止まることかなわず、あっさりとその身を線路に投げ出し。


　ファアアアン、長くうるさい警笛が嫌に耳にこびりつく。
　特急電車は、通過する駅など減速せず過ぎ去ろうとしていたために、彼女の身体を、象が蟻を潰すように粉々に破壊する。
　事態を受けて特急電車は、赤い何かを車体のあちこちにへばりつかせて数キロ先で停車した。






































　◇　◆　◇　◆

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　◇　◆　◇　◆















































































































　翌朝、休日ではあるが出勤する平日と同様の時間に起きた彼女は、大きく伸びをしてから、カーテンを開いた。
　眩しい朝日に目を細めながら、眠っている間に見た夢に思いを馳せる。


　そしてベッドから降り、ゆっくりと洗面台へ向かうと、歯を磨き始めた。

武術LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）
防具LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）

早乙女ちえり(936) とカードを交換しました！

『だからね、僕が会いにいくの』 （クイックレメディ）


ヒールポーション を研究しました！（深度0⇒1）
ヒールポーション を研究しました！（深度1⇒2）
ヒールポーション を研究しました！（深度2⇒3）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

紗織(92) は 白樺 を入手！
ユーキ(984) は 松 を入手！
いずみ(1415) は 白樺 を入手！
紗織(92) は 不思議な雫 を入手！
いずみ(1415) は 不思議な雫 を入手！
紗織(92) は 羽 を入手！

チナミ区 D-10（道路）に移動！（体調25⇒24）
チナミ区 D-11（草原）に移動！（体調24⇒23）
チナミ区 D-12（草原）に移動！（体調23⇒22）
チナミ区 D-13（草原）に移動！（体調22⇒21）
チナミ区 E-13（草原）に移動！（体調21⇒20）

採集はできませんでした。
　　 - ユーキ(984) の選択は チナミ区 E-5：チェックポイント《出発地》（ベースキャンプ外のため無効）

―― ハザマ時間が紡がれる。

　





　




チャット空間に突如として現れたカンガルー姿の少女。

　










そう言ってフロントダブルバイセップス。

　




　





　

　

･･･姿を現すことなく、女性のような声が伝わる。





　





　






　




ため息のような音が漏れる。

　





　




　

　

声はそこで終わる。

　





　





　

チャットが閉じられる――