
「
やらあぁ!!いっちゃやらあああぁぁぁぁ!!!」
まだ幼稚園児にも満たない俺が空港のゲート前で泣き叫ぶ。
ぎゃんぎゃんと泣いてしがみ付くものだから、周囲の目も痛いわけで。
親父もお袋も困った様に溜息をついてしゃがみ込むと、俺の頭を軽く撫でた。
「悠吏、ママもパパもお仕事なの。……わかって頂戴?」
「
わかんないいぃぃ!!」
それでも泣き喚いて離れない俺を無理に引っぺがす。
悲しくて、悲しくて、寂しくて、どうしようもなくて。
傍らに立つ、トモダチ……吏瑚に今度はしがみ付いた。
「吏瑚ちゃん、悠吏の事お願いね」
「わかりました。うちのお母さんにも言っときます」
柔らかい笑顔を浮かべた吏瑚は、俺の両親に手を振って。
両親は搭乗口をくぐって……もちろん俺はそれを泣きながら走って追いかけて、必死に手を伸ばして……
「悠吏、ママもパパもお仕事なの。……わかって頂戴?」
気付いたら両親はまた、ゲートの外にいて、俺はまたしがみ付いている。
いや、最初からきっとゲートなんてくぐってなくて
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『あれ、さっきもこんな場面見た様な……』
何気ない光景に吏瑚は口元に手を当てて首を傾げた。
悠吏が駄々を捏ねる場面なんて幾度となく見てきた。きっと似たような事を見てきたからだろうと、そう思った。
「悠吏、悠吏のパパとママ一生懸命お仕事してくるから、笑ってがんばって~ってしよな?」
しがみ付く小さな頭を撫でた直後、悠吏はパッと離れて走り出す。直後
悠吏はまた、吏瑚にしがみ付いている。
ホラー映画の様な、とある1シーンを繰り返す場面。
『あれ、さっきもこんな場面見た様な……』
ぞくり、と背筋に寒いものを感じた。
『おかしい……やっぱり、……』
そう思い始めれば、悠吏を宥めている所ではない。じっと状況を観察する。集中して、"刻"に飲まれない様に。
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何度も何度も、それは繰り返し繰り返し。
幾度目かわからないが、それはぴったりと終わった。その日、もう時間が戻る事はなかった。
進み始めた刻の中、自分にしがみ付いていた悠吏の顔を見る。
酷く疲れた顔で、ぼんやりと吏瑚の服を掴んでいた。
両親の姿を見てももう泣き喚かない。ただ不思議そうな顔で首をかしげていた。
これが異能、刻戻しで、その代償として記憶を失くしたと知ったのはまだまだ先の話。
これが吏瑚に触れていた為に、悠吏の力を増幅してしまったと知ったのも……まだまだ先の話。
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吏瑚 「気分は如何ですか、将軍」 |
ハザマという不思議な空間で
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悠吏 「……うむ、悪くないぞ!」 |
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吏瑚 「それは何より」 |
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悠吏 「けれど、その呼び方はどうかと思うぞ。私はもう、その様な類のものではない。……故に、」 |
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吏瑚 「おや。慣れ親しんだ呼ばれ方でしょうに……では、悠吏」 |
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悠吏 「よろしい。では、行こうか」 |
金に染まった瞳の魔物は嬉々として闘いに身を投じる。
将軍は帰還した。
武術LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
自然LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
ItemNo.1 不思議な武器 に ItemNo.4 不思議な牙 を付加しようとしましたが、LVが足りないようです。
ItemNo.2 不思議な防具 に ItemNo.5 不思議な石 を付加しようとしましたが、LVが足りないようです。
ItemNo.3 不思議な装飾 に ItemNo.6 不思議な食材 を付加しようとしましたが、指定アイテムが装備品と素材ではありませんでした。
あかがね(563) とカードを交換しました!
さいしょのいちまい
(ブレイク)
ストライク を習得!
ストーンブラスト を習得!
アイアンナックル を習得!
チャージ を習得!
ブルーム を習得!
ブランチ を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!