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リコ 「さて・・・・少し色々と、やり始めますか・・・・?」 |
今まで大して余裕が無かった故に、やりたいと思った事を後回しにしてきました。
故に少し余裕が出てきたので、いよいよ装備とかの準備を始める事にしたのです。
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リコ 「とはいえ・・・・上手く行くか、どうかは分からないですが・・・・」 |
あゝ・・・・こういう時こそ『誰か』の力を借りれれば良いのですが・・・・特に『大学』の『先輩達』とか・・・・でも、それは中々に贅沢な願いとは分かっています。
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リコ 「それにしても・・・・先輩達は元気にしているのでしょうか・・・・と言うか、もしかしなくても私・・・・行方不明で捜索とか、されてたりしているんじゃ・・・・?」 |
色々と不安になってきましたが・・・・正直、どうする事も出来ないので成すがまゝに行くしかないようです。
一方、その頃・・・・『平成』が終わる『数年前』・・・・ある『時間線』の『日本』の『京都府』の『京都市』にある『国立大学』の近くにあるアパートの一室にて・・・・。
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多頭の青年 「はぁ・・・・今回は本当に大変やったねぇ?」 |
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多頭の青年の右側 「ホンマにや・・・・また、あゝいうのが来られたら困るわ・・・・」 |
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多頭の青年の左側 「でもさ・・・・あの騒動で一部の奴等は休講になったぞと喜んでいたよな?」 |
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多頭の青年 「いやいやいやいや・・・・僕等は休講になってたらヤバかったやん・・・・必修科目やったし!」 |
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多頭の青年の右側 「確かにな・・・・まぁ教授が機転利かして教室の変更してくれたから無事、受けれたからよかったやん?」 |
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多眼の青年 「・・・・俺は良くなかったけどな?」 |
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多頭の青年 「あー・・・・『九郎』は『レポート』出せなくなってたんやっけな?」 |
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九郎 「俺だけやない・・・・『ニール』、『ノア』、『ネイ』お前らは良かったかもしれんが、同じ日に締切もとい・・・・今日、提出する筈やった奴らが全滅や全滅っ!」 |
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ノア 「いやさぁ・・・・ソレ自業自得じゃない?」 |
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ネイ 「提出日まで日数が有ったやん・・・・てかアイツらも前日には閉鎖する棟を予告してたやん?」 |
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ニール 「それまでに出していれば・・・・」 |
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九郎 「マジそれムリ☆三日三晩、徹夜して出来たもんやし?」 |
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ニール 「いやいやいやいや・・・・もっと時間あったやん!もっと早くやれよ!?」 |
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ノア 「そもそも言ってくれれば手伝ってやったのに・・・・」 |
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九郎 「手伝うと言うても俺と、お前らと行ってる学部が違うやん・・・・俺は『経済学部』で、お前らは『理学部』やん」 |
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ネイ 「そりゃあ、そうやけどさぁ・・・・それでも、もっと早く出来たやろ?」 |
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九郎 「うぐっ・・・・ま・・・・まぁ次ヤバそうやったら頼るかもやわ・・・・うん」 |
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ニール 「てか、もっと頼ってよ九郎・・・・僕等は兄弟同士・・・・『双子』・・・・ううん『四つ子』なんやしさぁ?」 |
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ノア 「ぱっと見では似てないけどな?」 |
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ネイ 「まぁな・・・・でも同じ腹から生まれて来たんやし兄弟には違いねぇよ・・・・ただ生まれた日が俺達が2日遅れなだけで」 |
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ニール 「何か、のんびりさんやねぇ~と生まれるとき言われたらしいね・・・・助産師さんに」 |
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九郎 「・・・・の割には、お前らの方が時間にキッチリしているけどな?」 |
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ニール 「まぁねぇ~誰かさんと違ってねぇ~?」 |
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九郎 「うわ・・・・何かムカつくわー」 |
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ノア 「まぁ・・・・アレだけの騒動やったんやしレポートに関しては提出期限を延期とか何とかしてくれるだろうよ?」 |
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九郎 「せ・・・・せやな・・・・閉鎖されてた棟の解放後に、一応は放り込んどいたし何とかなっとると思いたいわ」 |
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ネイ 「寧ろ教員も回収できてなかったやろうから、何とかなっているだろうよ?」 |
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九郎 「ホンマ・・・・それなら良いんやけどな・・・・?」 |
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ニール 「・・・・事に『リコちゃん』、ちゃんと帰れたかなぁ?」 |
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九郎 「あ~結構、今日の事で おっかなびっくりしてたけど・・・・まぁ大丈夫とちゃう?」 |
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ノア 「あゝ見えて、リコちゃんもノリノリで動いてたから大丈夫やと思うけどなぁ?」 |
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ネイ 「まぁ、あゝいう事は初めてやったしな・・・・俺等自身も、あんな大学ストは初めてやったし?」 |
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ノア 「せやな・・・・ほんまアレはビビったわ・・・・ストやってる張本人どもは外部の奴等が大半やったし、おまけにTV局まで取材に来てたしな」 |
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ニール 「ねぇ・・・・やっぱり、リコちゃんの住んでるアパートまで送ってあげた方が良かったかなぁ?」 |
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九郎 「いや幾らなんでも大丈夫やろ・・・・てか住んでるのが別のアパートと言うても直ぐ側やん、途中で何かあったら声とか緊急車両とか・・・・何だかんだで聞こえるやろ?」 |
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ニール 「確かにね・・・・まぁ何も聞こえてないし騒動も無さそうやから大丈夫やろうね?」 |
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ノア 「まぁ後で連絡取れば良いんじゃない、ツイッターとかでさ?」 |
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九郎 「せやね・・・・ま、とりあえず今日はお疲れさんと言う事で・・・・」 |
冷蔵庫から安い缶チューハイを出す青年達。
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ニール 「飲もう飲もう!w」 |
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九郎 「ほな、かんぱーい!」 |
と・・・・特に何も心配せずに酒盛りを始める莉子の先輩達こと『阿山(あやま)兄弟』達。
今まさに酒盛りしている最中に、まさか莉子が『異世界』に飛ばされていると言う事実をつゆ知らずに・・・・。
とは言え『今』の彼等には、その事を知る由も無く知ったとしても如何する事も出来ないのだが・・・・。
そう彼等は姿こそ『異形』もとい『人外』の姿をしているが『今世』では『魔法』も何も使えない唯の『人間』に過ぎないのだから・・・・。