■名前秋津 音羽(あきつ ねう)
◆年齢:10歳(小学5年生)
■誕生日:3月2日
◆身長:135cm
■好き:お散歩・ひなたぼっこ・みかん(小さいやつ)
◆嫌い:じめじめしたところ・じめじめしたこと
嫌いな食べ物は無し
■異能:日光貯蔵
日光によって受けた熱を体に溜め込み、
思い通りに放出する能力。
熱は日光によってのみ体内に貯蔵される。
放出される熱はカイロ程度の微熱から果ては熱線まで調整可能。しかしまだ体も小さく、溜め込める熱量も少ない上に調整が上手でない為、熱線など出そうものなら一瞬でガス欠になってしまう。
また、彼女はその異能からか本来の体温が極端に低い。悪天候などの要因で熱を溜め込んだ状態を維持できなければすぐに体調を崩し寝込んでしまう。
◆補足:
普通の家庭に生まれ、普通に育った小学5年生の女の子。特別なことといえば少し運動神経がいいこと、異能のせいで体調を崩しやすいこと、あとはひとりっ子のせいか両親の愛情が凄まじいこと。それくらい。両親の愛情は少し暑苦しいけど、嫌だなんて思ったことは一度もない。きっと明日も、これからも、ずっと、普通の日々が、ごくごく普通に続いていくのだろう。
■名前:真白(ましろ)
◆種族:妖狐
■年齢:覚えていない。
生まれた頃は刀を持っている人間がいた
◆好き:音羽・音羽の両親
■嫌い:音羽を傷つけるもの全て
◆能力
妖怪:
負の感情を糧とし、影と夜に住まうもの
アンジニティにあって食と住には困らない
妖術:
彼女の場合は他者の姿に化ける変化の術と、いくつかの用意をもって行う呪いの術、狐火の術が使える。
最も得意なのは狐火の術。そんじゃそこらの同業者には負けない自信を持っている。
次いで変化の術が得意。しかし彼女の変化の術の使い方といえば爪を伸ばして相手を引き裂くといった直接的なものばかり。呪いの術に至っては不得手とすら言える。
神眼:
神使であった彼女は神と交流するための特別な目を持っていた。
しかし妖狐に身を堕として以来、その目は光すら映さなくなってしまった。
もともと聴覚と嗅覚に優れた彼女にとって視力を失ったことくらいは大した問題ではないようだ。
補足:(長い)
かつては神に使える神獣であった。
神に白の狩衣の映える白銀の毛並みを褒められ名付けられた真白という名は、私の自慢だった。
小さな神社ではあったが、信仰され、祭りも開かれ、賑やかであった。これからもずっと人を見守っていくのだと、そう思っていた。
だが人は我々を忘れた。
神は仕方がないと言った。
相方の神獣の小麦も仕方ないと言った。
私は受け入れる事ができなかった。
人を恨んだ。
信仰を失い、小麦と神が消えてからも、私はここにあり続けた。少しずつ、私の毛並みが黒くなっていることに気付く。目が霞む。神社の中に居るのが辛い。
神社の外で雨に打たれながら、それでも神社を守り続けた。
時折いたずらに来る小妖怪を追い払い、せめてもと神社の周りは綺麗にする。
それからいくつかの歳月が過ぎた。
人間がやってきた。
もう一度。
かつての日々を思い出し、私のやってきたことは無駄ではなかったと、そう思った。
だが、希望はすぐに砕かれた。
取り壊し。開発。
もはやこの場所をただ邪魔としか見ていない人間の声を聞き、私は遂に、完全な妖怪となった。
人を呪った。
人に祓われた。
だが、その程度で私の恨みは消えない。呪い、祓われを繰り返し、それでも私は人を呪い続けた。やがて私の毛並みは黒く淀み、私の両目は光を映さなくなっていた。
遂に、人が来なくなった。
それから長い長い歳月が過ぎ、神社は立ち崩れ、神木は朽ち、広がる景色はただの雑木林となってしまった。
もう、疲れた。
だが、妖怪となったこの体では、己の意思で消えることもできなくなっていた。恨み、恨まれ、こびりついた怨念がこの身を現世に縛り上げる。お前の願いなど誰が叶えてやるものか、と。
現世とあの世の狭間を彷徨い続け、気づけば今の場所にたどり着いていた。もう、どうでもいい。いつか己すらも霞み、風化して消えるまでここにいようと、そう思っていた。
だが、私は見てしまったのだ。
眩しい。
とても眩しい光を。
当たり前の、どこにでもある普通の、人の営み。
両親の愛を一身に受け、健やかに育つ子供の姿。
人に忘れられることに怒り、恨みに囚われ忘れ去ってしまっていたもの。私がずっと見守っていたいと思っていたもの。
思い出してしまった。
もう目を背けることはできない。
あの少女を通して見た、遠い昔に失ってしまったあの光を守りたい。
せめて最期だけは、せめてこの身が消え失せるその時までは。