【イバラシティ】
イバラシティで『勇者』を自称する不良娘。
本名は「天津風ヒトミ」。黙し告げぬとは彼女の異名。
正義の名の下に悪を討ち、わるい人達に喧嘩を吹っ掛けて治安を守っている。
公認された治安部隊ではなく個人活動なのでただの喧嘩になっており、よく警察のお世話になっている。
座右の銘は『諦めなければ道は開く』
異能は『不撓不屈』
精神の発心。自他問わず心を前進させ、叱咤激励を与える。
要約すると、並外れた気合と根性で意志を強める異能。
気合で外れた関節を戻す、足が砕けても腕だけで前進するという「諦めなければ前に進める」「だから絶対に負けない」「最後は必ず自分が勝つ」を文句にした根性論を現実に引き起こす。
よく夕暮れ時の駅前や歓楽街の路地裏を徘徊している。
ストイックで挑発的な性格。口調は軽いが強い信念を持つ。
一人称は『ヒトミ』。たまにちゃん付けする。
【基本情報】
18歳女性。165cm
右側頭部から紫色の悪魔の角が生えている。山羊に近い形状で非常に堅牢、とても鋭い。生え変わりや脱皮はしない上、神経も通っていないので冷たい。
白髪のロングヘア。碧眼に白い肌と異邦人らしい容姿。
人ならざる容姿をしているものの『勇者』だから違うらしい。
「悪魔でも天使でもなく、ヒトミはヒトミ」とは当人の弁。
性格は『てきとう』。その場の状況によってノリが変動し、空気を読まない者がいれば無遠慮に舌打ちする。上下関係、親しさの有無に関わらず暴言を吐く。自分がその対象だった際も素直に謝ったり流したりと、かなりの気分屋。
義憤に駆られやすく、困っている人物がいれば助けたりもする。どのような手であれ利用するものは使い尽くすと公言して憚らないので非常識な行動も取りやすい。
全体的に軽率でチャラい言葉遣いが多く、今風の若者らしさ溢れる。
逆に誰が相手だろうと平等に接することを心掛けており、総合すれば表裏のない人物像と言える。
【ハザマ】
頭の両側頭部から角を生やした悪魔のような影を持つ片角の少女。影は『黙し告げぬ天津風』に沈み込み、時に這い出ては非対称的な姿を浮かび上がらせる。
彼女の正体は紛れもない『勇者』
『無間の世界』で魔王を討伐し、本物の勇者となった存在。
その世界では魔王が打倒されると、勇者以外の記録や情報の全てを更地にし、同じ人物で魔王に挑ませるという運命を科す。
悪魔の角は魔王の角。魔王を討伐した証として『勇者』が生まれ持つ実績。片角を持った少女は二周目での姿。影はいずれ訪れる成れの果てが『不撓不屈』で無理やり留まっている。
最強のボスを打倒し、あらゆる叡智と世界を踏破し、見慣れた結末を幾度も繰り返した末にアンジニティに堕とされた。
『二周目』と『成れの果て』は互いに意思疎通が可能。
容姿は影を除いてイバラシティと変化がないものの、こちらでの精神性はより強固になる。
どんな人物にも分け隔てなく対応し、諦めずに立ち向かい、理解させるために拳を振るうことも厭わない。
進むことを止めなければ、困難は踏破できると信じる限り。