リアリ 「なにかでたのー」 |
ハザマの荒野に佇む奇怪な像が、 来たる戦いの匂いを感じて動き出した……。 |
「欲しいものは奪う。邪魔なものは壊す。 俺はあの海が気に入った。おまえ達は、邪魔だ」 |
見上げるような半人半馬の怪物はあなた達を見るなり、威嚇するように歯を剥いた。 |
ぎょろり、と赤い目が睥睨する。 |
うずうずと蹄で地面を掻いている。 |
タウラシアス 「わかってるとは思うが俺の邪魔をするなよ?」 |
リアリ 「てやーなのよー」 |
「――ゴァアアァァアアッ!!!」 後脚で立ち上がって咆哮した。 |
タウラシアス 「ハハハハハハ!さあ始めようか!」 |
リアリ 「えいなのー」 |
タウラシアス 「おいおい当たってないぜ?」 |
リアリ 「こんどはあたるのー」 |
――いつの間にか、周囲は海の臭気に満ちている。 |
タウラシアス 「立て、立て、立て!」 |
リアリ 「はずれなのー」 |
タウラシアス 「避けるってアタマはあるんだな?」 |
リアリ 「てやー」 |
タウラシアス 「どこを見てるんだ?」 |
「ああ、恋しい、恋しい、かえりたい、あの美しい海に」 |
リアリ 「あたらないのー」 |
ぐるるる、と苛立ったような唸り声が響く。 |
タウラシアス 「立て、立て、立て!」 |
リアリ 「おとなしくするのー」 |
――いつの間にか、周囲は海の臭気に満ちている。 |
タウラシアス 「フフフ、ハハハハハ!」 |
リアリ 「ざんぞうなのー」 |
タウラシアス 「避けるってアタマはあるんだな?」 |
リアリ 「おとなしくするのー」 |
「ああ、恋しい、恋しい、かえりたい、あの美しい海に」 |
リアリ 「はずれなのー」 |
ぐるるる、と苛立ったような唸り声が響く。 |
タウラシアス 「立て、立て、立て!」 |
リアリ 「いくのー」 |
「こんな大きな的に当てられないとはな」 |
リアリ 「わざとなのよー」 |
「ゴアァァァァアアッッ!!!」 |
タウラシアス 「後ろが死角だとでも思ったか?」 |
少女のカード発動! |
カードの裏面 「13年ほど前にトゲトゲコミックで連載されていた王道ヒーロー漫画『正義の青い鳥サイン』に登場する女科学者『鹿庭 狛樹(カニワ コマキ)』。パワフルでパワフルで脳筋な発明品と抜群の包容力ボディでヒーロー『サイン』をサポートすることから、大きなお友達からの支持も厚い。」 |
リアリ 「おとなしくするのー」 |
「ああ、恋しい、恋しい、かえりたい、あの美しい海に」 |
タウラシアス 「お前のツラにも飽きてきたところだ」 |
リアリ 「えいー」 |
「ゴアァァァァアアッッ!!!」 |
タウラシアス 「これくらいは耐えてみろよ?」 |
リアリのカード発動! |
(それは、例え偽りであったとしても日々を歩んできた記憶の欠片。 ある者にとっては友と語らった時間。ある者にとっては好物の食事。ある者にとっては孤独の時間。 貴方にとって、一滴の癒しとなる) |
リアリ 「かくごなのー」 |
――いつの間にか、周囲は海の臭気に満ちている。 |
タウラシアス 「後ろが死角だとでも思ったか?」 |
タウラシアス 「これくらいは耐えてみろよ?」 |
ナイフのような爪を振り回す。 |
「ああ、恋しい、恋しい、かえりたい、あの美しい海に」 |
タウラシアス 「これくらいは耐えてみろよ?」 |
――ナイフのような爪が迫る。 |
――いつの間にか、周囲は海の臭気に満ちている。 |
タウラシアス 「後ろが死角だとでも思ったか?」 |
リアリ 「とーなのよー」 |
――ナイフのような爪が迫る。 |
タウラシアス 「お前のツラにも飽きてきたところだ」 |
タウラシアス 「避けるってアタマはあるんだな?」 |
「ああ、恋しい、恋しい、かえりたい、あの美しい海に」 |
タウラシアス 「お前のツラにも飽きてきたところだ」 |
タウラシアス 「いい手応えだ!死んだか?」 |
タウラシアスのカード発動! |
タウラシアス 「逃げるなァッ!」 |
リアリ 「にげるがかちなのー」 |
少女のカード発動! |
「ああ、恋しい、恋しい、かえりたい、あの美しい海に」 |
――ナイフのような爪が迫る。 |
タウラシアス 「立て、立て、立て!」 |
緑の尾が揺れる。視界を遮るように広がった緑藻の隙間から、蹄の連撃が飛んでくる。 |
ぐるるる、と苛立ったような唸り声が響く。 |
タウラシアス 「立て、立て、立て!」 |
タウラシアス 「いい手応えだ!死んだか?」 |
タウラシアス 「お前のツラにも飽きてきたところだ」 |
タウラシアス 「逃げるなァッ!」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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タウラシアス 「なんだよ、これで終わりか? ハハハ!手応えがねぇ!」 |
後脚で立ち上がり、雄叫びのような嘶きをあげる。 |