進行先にある壁も生き物も、避けずに進む。 ただ街中が、その『異物』を注視していた。 |
レッド 「邪魔をするなっ!……って壁に言ってもな。なんだあれ……」 |
レッド 「あ、こっちにももっと規模でかいやついたか。」 |
深谷 「おうおう、よくもまぁ、わらわらと湧いて来やがる」 |
清 「ここに住んでいるんでしょう。部外者はわたし達の方、仕方ないよ」 |
深谷 「つっても、こうやって押し通るんだもんなァ」 |
モコ 「それじゃあ始めましょうか」 |
少年の周りを色とりどりの厚みの無い蝶が群れ飛んでいる |
歩行石壁 「俺を越えてみろぉぉッ!!」 |
歩行石壁 「俺を越えてみろぉぉッ!!」 |
ミニパンダ 「わたしミニパンダ、よろしくね!」 |
歩行軍手 「ぐぐぅ!」 |
清 「かく聞こしめしては、罪と言ふ罪は在らじと、 科戸の風の天の八重雲を吹き放つ事の如く……」 |
深谷 「ああ、良い詞だ。悪党が唱えてなけりゃあ言う事は無ェのになぁ」 |
清 「それはどうも」 |
清 「皮肉を言う暇があるなら、それなりに働いてくれるんだよね?」 |
深谷 「当然だ。悪党は悪党らしく、侵略と行こうぜ」 |
レッド 「悪はこの俺の手で挫く!さぁかかってこい!」 |
放送 「禁止です。禁止です。禁止です。禁止です。」 |
ミニパンダ 「背中がガラ空きだぜぇぇーッ!!!!」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
少年は半歩退いた |
モコ 「今のは惜しかったですね」 |
紙が焼けるような音とともに、異形の傷が塞がっていく。 |
清 「わたしを阻むものはなにもない。 なにものも、わたしの足を止められやしない……」 |
歩行石壁 「越えられるか?この俺をよ・・・」 |
歩行石壁 「越えられるか?この俺をよ・・・」 |
歩行軍手 「ぐっぐぐぅーッ!!!!」 |
黒焦げのなにかが押し寄せる。 それが触れた場所は、同じような炭になる。 |
ミニパンダ 「背中がガラ空きだぜぇぇーッ!!!!」 |
レッド 「そら、こっちだぞ。」 |
生命のたどる運命の否定。 |
歩行石壁 「越えられるか?この俺をよ・・・」 |
歩行石壁 「越えられるか?この俺をよ・・・」 |
歩行軍手 「ぐっぐぅー!!」 |
やさしげな声 「ここに隠れていれば、大丈夫だからね」 |
ミニパンダ 「え?・・・もうやだ。何も持ってないってばー!!」 |
生命のたどる運命の否定。 |
体当たり。 |
歩行石壁 「越えられるか?この俺をよ・・・」 |
歩行石壁 「越えられるか?この俺をよ・・・」 |
モコ 「少しズレちゃいましたね」 |
歩行軍手 「ぐぅーッ!!」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
やさしげな声 「ここに隠れていれば、大丈夫だからね」 |
ミニパンダ 「もうナリフリ構ってられるかあぁぁぃぃぃッ!!!!」 |
無数の式神が、術者を覆い隠す。 |
生命のたどる運命の否定。 |
薙ぎ払う。 |
歩行石壁 「フンヌッ!!」 |
歩行石壁 「フンヌッ!!」 |
歩行軍手 「ぐぅーッ!!」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
ミニパンダ 「え?・・・もうやだ。何も持ってないってばー!!」 |
あらゆる滅びの否定。 |
薙ぎ払う。 |
清 「遊んでいないで、真面目にやって、深谷!」 |
歩行石壁 「越えられるか?この俺をよ・・・」 |
歩行石壁 「越えられるか?この俺をよ・・・」 |
モコ 「少しズレちゃいましたね」 |
歩行軍手 「ぐぅーッ!!」 |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
黒焦げのなにかが押し寄せる。 それが触れた場所は、同じような炭になる。 |
ミニパンダ 「もうナリフリ構ってられるかあぁぁぃぃぃッ!!!!」 |
生命のたどる運命の否定。 |
体当たり。 |
歩行石壁 「フンヌッ!!」 |
歩行石壁 「フンヌッ!!」 |
歩行軍手 「ぐぅーッ!!」 |
レッド 「「負けない……っ!邪魔をするやつは全員消し飛ばしてでも、俺はっ!救いあげてみせるっ!」」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
ミニパンダ 「・・・え?なに?・・・・・くれるの?」 |
天命に逆らい、滅びに逆らい、 異形の傷が塞がっていく。 |
迫る異形の体。 |
歩行石壁 「崩れやしねぇぜ。」 |
歩行石壁 「崩れやしねぇぜ。」 |
歩行軍手 「ぐっぐぐぅ!!」 |
黒焦げのなにかが押し寄せる。 それが触れた場所は、同じような炭になる。 |
ミニパンダ 「もうナリフリ構ってられるかあぁぁぃぃぃッ!!!!」 |
紙が焼けるような音とともに、異形の傷が塞がっていく。 |
薙ぎ払う。 |
歩行石壁 「崩れやしねぇぜ。」 |
歩行石壁 「崩れやしねぇぜ。」 |
モコ 「それではごきげんよう」 |
歩行軍手 「ぐぅーッ!!」 |
歩行石壁 「越えろって言ったのにィィッ!!!!」 |
歩行石壁 「この俺を無視・・・・・だと?」 |
ミニパンダ 「なに、してるの・・・?」 |
歩行軍手 「ぐ?」 |
レッド 「次はあんたも解放してやるよ。」 |
路上に浮き出た『止まれ』の白線の上を、有刺鉄線が走る。 |
ミニパンダ 「・・・え?なに?・・・・・くれるの?」 |
レッド 「そんな攻撃で俺を縛ろうってのか?」 |
紙が焼けるような音とともに、異形の傷が塞がっていく。 |
薙ぎ払う。 |
歩行石壁 「フンヌッ!!」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
歩行軍手 「ぐっぐぐぅ!!」 |
歩行石壁 「越えろって言ったのにィィッ!!!!」 |
ミニパンダ 「なに、してるの・・・?」 |
歩行軍手 「ぐ?」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
路上に浮き出た『止まれ』の白線の上を、有刺鉄線が走る。 |
ミニパンダ 「・・・え?なに?・・・・・くれるの?」 |
紙が焼けるような音とともに、異形の傷が塞がっていく。 |
体当たり。 |
天命に逆らい、滅びに逆らい、 異形の傷が塞がっていく。 |
清 「少しくらいは、助けになると思う」 |
モコ 「もう少しもちそうです」 |
モコ 「それではごきげんよう」 |
歩行軍手 「ぐっぐぐぅーッ!!!!」 |
ミニパンダ 「ひどい・・・・・」 |
歩行軍手 「ぐ?」 |
レッド 「クソッ、ちょろちょろしやがって!喰らいやがれッ!」 |
路上に浮き出た『止まれ』の白線の上を、有刺鉄線が走る。 |
紙が焼けるような音とともに、異形の傷が塞がっていく。 |
清 「少しくらいは、助けになると思う」 |
モコ 「もう少しもちそうです」 |
歩行軍手 「ぐっぐぐぅ!!」 |
路上に浮き出た『止まれ』の白線の上を、有刺鉄線が走る。 |
あらゆる滅びの否定。 |
体当たり。 |
歩行軍手 「ぐっぐぐぅ!!」 |
歩行軍手 「ぐ・・・ぐぅ・・・・・」 |
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5 0 0 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
2 0 0 0 0 0 |
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そこら中にあった視線が次々に消え…… |
目的地を見つけたかのように、一方向へ向けて進行を早める。 |
レッド 「解放の刻は近い……次に行こう。」 |
清 「……切り抜けたみたいだね。 先に進もう。チェックポイントはもうすぐだよ」 |
モコ 「野望に一歩前進なのです」 |
少年の周りを飛んでいた蝶達は次第にその姿を薄れさせて消えていった |