オニキス 「姿形に惑わされるなよ。中身はナレハテが可愛くみえるくらいだ」 |
巳羽 「……この子達の気も長くは無い、か。……大丈夫。私に出来る事、この場で少しでも示してみせる。これからの、私の為にも。(石を握り締める。石が、命を芽吹かせるように熱を持つ。)」 |
バツ 「はっ、言われるまでもないさ! 化かし合いじゃあ遅れは取らねえ! 丁度『手』が足りなかったトコなんだ。ここらで一丁、おれの力を見せとこうかな!」 |
いちこ 「……見た目は、こんなにかわいいのに……?ああ、でも、見かけには寄らないというしねえ……」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
いちこ 「やるしかないなら、がんばらないとだねえ」 |
いちこ 「これは……どうかしらねえ」 |
バツ 「見せてやる、おれの異能をッ!!」 |
巳羽 「(膂力を。左手に握る石に、祈りを込める。)」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
バツ 「――これなら、避けられる……!」 |
巳羽 「落ち着いて、落ち着けば、大丈夫。」 |
いちこ 「若い子たちにけがさせるわけにはいかないからねえ」 |
バツ 「こいつでどうだ!」 |
巳羽 「置き勉してるけど、それでもそれなりに重いんだから……!」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
巳羽 「落ち着いて、落ち着けば、大丈夫。」 |
いちこ 「よいこらしょっ!」 |
バツ 「『踊る阿呆に見る阿呆(バッド・トリップ・ダイブ)』――自分で自分を、ぶっ潰しやがれ……!」 |
巳羽 「置き勉してるけど、それでもそれなりに重いんだから……!」 |
巳羽 「……動きが鈍くなってる。なら、これで……!」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
巳羽 「今なら……!」 |
巳羽 「……と、動きが遅いから、なんとか。」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・・・」 |
いちこ 「老体でもやれることがあるみたいだからねえ、いくかねえ」 |
バツ 「こいつでどうだ!」 |
巳羽 「──当たって……!」 |
バツ 「――これなら、避けられる……!」 |
いちこ 「よいこらしょっ!」 |
バツ 「こいつでどうだ!」 |
巳羽 「早く、消えるか、逃げ出すかして欲しいな、……!」 |
巳羽 「……と、動きが遅いから、なんとか。」 |
バツ 「――これなら、避けられる……!」 |
バツ 「――これなら、避けられる……!」 |
いちこ 「よいこらしょっ!」 |
バツ 「くそっ、急に力が強くなるってのは……慣れないもんだな……」 |
巳羽 「──当たって……!」 |
いちこ 「よいこらしょっ!」 |
バツ 「こいつでどうだ!」 |
巳羽 「──思い切り、当てる!!」 |
いちこ 「よいこらしょっ!」 |
いちこ 「よいこらしょっ!」 |
バツ 「まだ動けるってのか……!? だけど、こっちだってまだ手は残ってる!」 |
バツ 「諦めてたまるかってんだよッ!!」 |
巳羽 「置き勉してるけど、それでもそれなりに重いんだから……!」 |
巳羽 「早く、消えるか、逃げ出すかして欲しいな、……!」 |
巳羽 「今なら……!」 |
バツ 「――これなら、避けられる……!」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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オニキス 「……おい、気を緩めるな。何を勘違いしてやがる。まだ『敵』なんて一人も来ちゃいねーぞ」 |
巳羽 「……え。(自分たちにとって、敵となる相手がまだいるのか。少女は目を見開き、疑わずにその言葉を飲み込むと、ひとつ深呼吸する。そして、彼が呼ぶ『敵』が現れるその時を、静かに待つだろう。)」 |
バツ 「こいつはまた随分と手荒い歓迎をしてくれるもんだ。 一時間が終わるまで、残り……うん。逃げるか追い返すかする時間はありそーだ。 巳羽、いちこちゃん。もうちょっとだけ踏ん張ってくれ!」 |
いちこ 「あいたた。みんな大丈夫かい?……これで敵じゃないなら、この後いったい何がくるっていうんだか……」 |