注いでいた視線は、ふっと逸らされる。 その視線が向いた先にあるのは、ハザマに住む意思なきモノたちだ。 |
レッド 「ヤンキーに、ちわわ……!?くそ、ヤンキーてめぇ……拾ったのか!雨に打たれていたそのちわわを!」 |
レッド 「そんなやつを……俺は……俺の正義は……」 |
深谷 「おい、清。上手く行ったみたいだぜ。 "これ"、襲って来ねェ。」 |
清 「そうみたい。 ……でも、安心してもいられないよ。ハザマの生き物が集まってきた。」 |
深谷 「丁度良いじゃねェか、折角味方がいるんだ。楽させてもらおうぜ。」 |
清 「深谷にしては良い考え。 ……味方は、他にもいるみたいだし?」 |
モコ 「それじゃあ始めましょうか」 |
少年の周りを色とりどりの厚みの無い蝶が群れ飛んでいる |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
ヤンキー 「おめ、どこちゅーだ?」 |
ピクシー 「手加減なんてしないからね!」 |
建物の隙間に潜り込み、向かってくる影を数える。 敵は四。味方は……『街』を含んで、三。 |
深谷 「悪くはねぇな。 妖怪魑魅魍魎と手を組むなんざ、ゾッとしねぇが。」 |
清 「贅沢を言ってる場合じゃない。」 |
清 「……何とだって手を組むよ。イバラシティが手に入るならね。」 |
放送 「禁止です。禁止です。禁止です。禁止です。」 |
ヤンキー 「横に並べえぇぇッ!!!!」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
式神が飛び立つ。 そこここに散らばり、『仲間』を支援するために。 |
ピクシー 「ていていッ!!」 |
レッド 「そんな攻撃で俺を縛ろうってのか?」 |
モコ 「わ、びっくり」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
黒焦げのなにかが押し寄せる。 それが触れた場所は、同じような炭になる。 |
ヤンキー 「埋めっぞコラッ!!」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
レッド 「そら、こっちだぞ。」 |
体当たり。 |
ピクシー 「ていていッ!!」 |
無数の式神が、術者を覆い隠す。 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
やさしげな声 「ここに隠れていれば、大丈夫だからね」 |
ヤンキー 「横に並べえぇぇッ!!!!」 |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
体当たり。 |
ピクシー 「ていていッ!!」 |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
無数の式神が、術者を覆い隠す。 |
モコ 「わ、びっくり」 |
路上に浮き出た『止まれ』の白線の上を、有刺鉄線が走る。 |
ヤンキー 「横に並べえぇぇッ!!!!」 |
レッド 「そんな攻撃で俺を縛ろうってのか?」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
モコ 「わ、びっくり」 |
欠けていた建物の一部が、元通り修復されていく。 |
ピクシー 「ていていッ!!」 |
無数の式神が、術者を覆い隠す。 |
レッド 「そら、こっちだぞ。」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
突如鉄線が燃え上がり、触れたものに熱を移していく。 |
ヤンキー 「埋めっぞコラッ!!」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
レッド 「そんな攻撃で俺を縛ろうってのか?」 |
体当たり。 |
ピクシー 「ていていッ!!」 |
レッド 「そら、こっちだぞ。」 |
レッド 「そら、こっちだぞ。」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
ヤンキー 「うるあぁぁッ!!」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
紙が焼けるような音を立てて、じりじり、じりじりと 異形の傷が塞がっていく。 |
欠けていた建物の一部が、元通り修復されていく。 |
ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
レッド 「そら、こっちだぞ。」 |
モコ 「わ、びっくり」 |
やさしげな声 「ここに隠れていれば、大丈夫だからね」 |
ヤンキー 「埋めっぞコラッ!!」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
体当たり。 |
ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
モコ 「わ、びっくり」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
放送 「ゴミはもういらない箱へ」 |
ヤンキー 「埋めっぞコラッ!!」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
迫る異形の体。 |
ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
少年は半歩退いた |
モコ 「今のは惜しかったですね」 |
黒焦げのなにかが押し寄せる。 それが触れた場所は、同じような炭になる。 |
ヤンキー 「埋めっぞコラッ!!」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
体当たり。 |
体当たり。 |
ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
無数の式神が、術者を覆い隠す。 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
やさしげな声 「ここに隠れていれば、大丈夫だからね」 |
ヤンキー 「埋めっぞコラッ!!」 |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・ッ!!!!」 |
レッド 「そら、こっちだぞ。」 |
モコ 「もう少しもちそうです」 |
ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
歩行雑草 「モッサァァァァァ・・・・・」 |
ヤンキー 「・・・悪ぐねぇ。」 |
ピクシー 「だだだだいじょうぶっ!!?」 |
レッド 「次はあんたも解放してやるよ。」 |
ヤンキー 「うるあぁぁッ!!」 |
ばらばらと、千切れた紙が落ちていく。 |
迫る異形の体。 |
ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
レッド 「甘いね、見てからでも回避できる。」 |
ヤンキー 「あ゛あ゛ぁッ!!?」 |
ピクシー 「だだだだいじょうぶっ!!?」 |
モコ 「もう少しもちそうです」 |
ピクシー 「そりゃ!」 |
レッド 「次はあんたも解放してやるよ。」 |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
薙ぎ払う。 |
ピクシー 「なかなかやるじゃん。」 |
ピクシー 「いじめっこだぁぁーっ!!!!」 |
レッド 「次はあんたも解放してやるよ。」 |
エイキのカード発動! |
エルきゅん 「エルビウム☆レーザービーーーーーーーーム!!!!」 |
薙ぎ払う。 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
9 0 0 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
9 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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その何かが共に戦った者の声を拾ったのかは定かでない。 備え付けられたように立っているスピーカーは何の音も発さない。 |
しかし結果として、それは彼、彼女らを攻撃することはなかった。 ただ、次の何かを探して移動を始めるのみだ。 |
レッド 「すまない……俺にはやるべきことがある。だが、約束しよう。お前らもこの理不尽な世界から解放してやるから。」 |
清 「……切り抜けたみたいだね。」 |
清 「ねえ、わたし達と手を組まない? 味方が、この人以外にも欲しいと思っていたの。」 |
清 「要らない詮索はしないし、敵にもならないって、約束する。 ……どう?」 |
モコ 「野望に一歩前進なのです」 |
少年の周りを飛んでいた蝶達は次第にその姿を薄れさせて消えていった |