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店長 「クソっ……侵略は本当だったなんて!寿司屋の俺には何ができる……!?」 |
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大将 「考えろ、考えるんだ犬屋敷……!!」 |
------ここから七坂の話(お前七坂本番来てからやるんじゃねえのかよって思ったけど動かさないのも不自然だよねしょうが無い)-------
ハレ高生、七坂有可――彼は今、死んでいた。
荒れ果てた世界の中、人気のない場所でひっそりと――周りを呪符に囲まれて――死というよりは、動作の停止であった。
息を切らせて地に伏せているのは彼のボディーガードである、同じく高校二年生の魚紙とりで。
強化された異能を制御できずにボロボロになった服装のまま――傍らに転がった猫車で――七坂を運んで走ったらしい。
自らの異能に忌避感のある彼女は、しまえない身体のナイフに苦悶のうめきを上げながら、獣のように丸くなっていた。
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七坂 「やっべーーーーー!!侵略ってマジなの!?!?」 |
――そしてそれを霊体化した七坂が見ていた!
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"六の" 「マジで~す」 |
エーテルのゆらめきと共に赤毛の青年が七坂の横に現出する。
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七坂 「うわ!!」 |
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"六の" 「こんにちは、君は"七"の……アリカくんだったかな。あっちはサカナシさんだね。私は"六の方"から来ました。」 |
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七坂 「は、はぁ。七坂です。」 |
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"六の" 「どうも七坂くん。――さて、"家"の状況を端的に説明します。大頭首ウヌクアルハイはアンジニティ陣営ではありませんでした。まあ、彼が侵略者だったら家は終わっていましたし、私たちもこうやって顔を合わせてはいなかったでしょう……」 |
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七坂 「侵略、マジだったんすね……。」 |
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"六の" 「マジです。さて……七坂くんも、アンジニティの人間ではないようですね。ハレ高でしたっけ。そこの制服も着てますし、記憶に差異もない……。君は無力ですから、早めに生き返って安全な"家"を見つけてください。」 |
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七坂 「……。」 |
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"六の" 「おっと、気分を害されましたか?申し訳ないのですが、あなたの感情に寄り添ってる暇はありません。三坂の大叔父、四辻の霊華が偽物でした。三と四の"家"は総出を上げての怪獣大決戦真っ最中ですし。十坂に至ってはあの区にある家そのものが当家に連なるものではありませんでした。――とまあ、混迷を極めています。」 |
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七坂 「わかっていますとも。」 |
そう、自分の無力さはわかっている。
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"六の" 「3の姉2人はヒステリーを起こして大変でした。あなたは冷静でありがたいです。 さ、身体に戻って下さい。……サカナシの彼女は心の具合が良くないようですね。見知った人間がいれば少しはマシでしょう。」 |
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七坂 「そ、そうだ。サカチャンの異能が……」 |
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"六の" 「では、とっとと戻りなさい。私は次の家に行きます。余裕があれば君たちの所に救援を出しますが……わかって居ますね?」 |
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七坂 「『死は通過点』っすね。」 |
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"六の" 「よろしい。では、ご武運を。」 |
PL / elec.