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<いいか?バトルフォーム、チェンジ!って叫ぶんだぞ> |
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ミズネ 「えぇ……」 |
―侵略開始直前―
アンジニティとかいう謎世界に飛ばされて、
天使と名乗る謎の人物からいつのまにか通信機を持たされてて…
この世界ではイバラシティとかいう、これまた別世界への侵略計画が企てられていることを知った。
わけがわからないけど私は諸々の理由でその侵略に加担することになったのだ。
そして今さっきまで何をしていたかというと…戦闘についてのレクチャーを天使から受けていた。
天使曰く、この通信機(長方形で手のひら2個分くらいの大きさ。薄い。パネルに指で触れると画面がついて四角いアイコンがいくつか表示される。このアイコンをタッチすると『アプリ』が開くらしい。あとなぜか猫のような形のカバーがついている。)の『バトルアプリ』を起動すると、私のようなか弱い少女でも戦闘が行えるようになるらしい。
で、その『バトルアプリ』を起動したら、左手首になんか変な…リストバンド?
・・・
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<チェンジバンドだ。それを天に向かって突き出して、叫ぶんだよ> |
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ミズネ 「……バトルフォーム、チェンジ?」 |
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<そ。ほら、やってみ。ぶっつけ本番は嫌だろ?> |
・・・
と、いうことだった。
いやバトルフォームチェンジって何よ。
恥ずかしかったけど言わなきゃ変身?できないみたいだから言ったわよ。
変身した姿は私がここに来た時と同じ服に、なんか羽とか色々パーツが追加されてたり、
目の色が変わってたりした。あと若干浮いてる?浮いてるわよねこれ。
服は同じやつしか着れないけど、その代わり破けたりしても簡単に修復できるとか。
だからってお洋服が汚れたり破けちゃうのは嫌だけど、まぁ戦闘服だと思えばいいか…。
あとは単純に身体能力が強化されるとか、スキル?が使えるとか。まぁ色々。
今後できることも増えていくらしい。その都度ちゃんと説明してくれるのかしら…。
そうこうしているうちに脳内へと声が響く。
エディアンと名乗る女性の声。これから侵略がはじまることを告げられ、気づいたら―――