無明探偵 九助(Pn241)
最も私から遠いわたし わたし(Pn241)
V-i 預言者/探偵 クォート(Pn241)
OL ディルソ(Pn241)
ミハク(Pn187)
“支配” ヤトア様(Pn187) 九助「さて、始めるか」 彼の指先から、うっすらと光る糸が伸びていく。 九助「小手調べだ……文字通りな」 |
| E n c o u n t e r ! |
/01/例の企画の書類の扱いはこうでよろしいでしょうか!!! |
ヤトア「ほう、妾を相手取るか。良い度胸だ」 ヤトア「我が騎士エイグラントを見事討ち取ってみせよ!」 |
九助「さあ、始めるとしよう…… 」 九助の指先から、うっすらと光る糸が伸びていく。 九助「小手調……ん? 間違ったかな?」 |
わたし「それでは、僭越ながら自己紹介と参りましょうか。 __“じぶん、わたし”と言います。わたしは、全ての謎を解き明かす者。 始めましょう。これはわたしだけの__物語なのですから!」 |

クォート「どーも。予言探偵のクォートです。 俺はただ予測するだけだ。予防線は張っておく、どう動くかは──自分で判断しろ」 |

ディルソ「よおっし……模擬戦、模擬戦ね!紙の準備は万端っ!痛かったらごめんなさいね?」 |

「対人は不慣れでな、よろしく頼む。」 |
ミハク「よろしくねー!えへへー、まけないんだよ!!」 |
「はじまり はじまり」 |
ヤトア「さぁ行け!我が騎士よ!模擬戦だからといって手心を加える必要は無い!ぞ!」 |
「日々の鍛錬の成果、実践といこうか」 |

ずるり。それは影を纏うように姿を変える。 魔術装具に覆い隠され、捨て駒は沈黙した。もういない。 |

| 九助PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ディルソ「……ふうっ!こんなもんかしら!」 |
ミハク「せーのっ!」 |
押し殺された呼吸の音。 |
影が静かに揺らめいている。 |

「ありがとうございます!」 |
九助「かかったな……?」 |
九助「小手調べといこう」 |
ミハク「うわーん!やめてよぉ!!」 |
わたし「二つ。非日常が“此方”に近づいてくる。」 |
わたし「あまり浴びすぎると、病気になっちゃうかもしれませんよ?」 |
男の影が脈打つ。ぼこぼこと何かが這い出る。それは標的を捉え、縛り、そして── |

ミハク「せーのっ!」 |
ヤトア「いけっ、エイク!」 |
「行きます!」 |
「少し、風が強いな?」 |
ディルソ「っっっ!!ちょっと、力強すぎない?!」 |
「四。 」 |
それは沈黙している。 |

わたし「僭越ながら、謎が一つ解けました。」 |
九助「かかったな……?」 |
九助「どうだ……?」 |
わたし「二つ。非日常が“此方”に近づいてくる。」 |
わたし「天から降り注ぐ美食の境地!!冷製なので冷たーいですよ!!」 |
わたし「真実は、常にわたしが知っている。知ろうとするから、ね。」 |
「そこだッッ」 |
ヤトア「いけっ、エイク!」 |
「我が剣閃は光の導きのままに!」 |
「がっ……く、そ、まだまだ……!」 |

ミハク「げんきいっぱい、チャージ!ありがとなんだよ!」 |
| 九助PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ミハクPT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ミハク「やだやだ、いたいのやだ!」 |
「一息つきましょうか」 |
わたし「ふむ__小手調べはお終い。現場検証に参りましょうか?」 |
ヤトア「――(じっと戦場を見ている)」 |
クォート「食らえ!」 |
「くっ!」 |
ミハク「ひっさつのいちげき、だよー!」 |
わたし「痛いところ突かれました?教えてくださいその痛い腹をッ!」 |
「!」 |
「捉えたッッ!」 |
「!」 |
クォート「何だ、寝言ならベッドで聞くぜ?」 |
| 九助PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ミハクPT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

わたし「痛いところ突かれました?教えてくださいその痛い腹をッ!」 |
ヤトア「(そろそろまずそうだな)」 |
ミハク「やだやだ、いたいのやだ!」 |
九助「ロック・オン……!」 |
ミハク「あれっ、はずれちゃった?」 |
「見えてるぞ。」 |
| 九助PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ミハクPT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ミハク「わ、わわっ、あぶない?あぶない?」 |
「!」 |
ミハク「わ、わわっ、あぶない?あぶない?」 |
「!」 |
| 九助PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ミハクPT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
わたし「ふふ……まだ、まだです。もう少し調べなければ……」 |
ヤトア「エイク……!」 |
クォート「お前なんかな……社会が許せば玄関マット食わすくらいしてやれんだよ……!」 |
九助「……フン」 |
クォート「ああ、悪ィな」 |
わたし「わあ、現場には被疑者が沢山です。ひとりひとり__調べて行きましょう。」 |
ヤトア「――(じっと戦場を見ている)」 |
「……撤退する」 |
ミハク「わ、わ……!!だいじょうぶ?だいじょうぶ?」 |
「くっ……大丈夫ですか!?」 |
今は眼前の敵を相手するのに忙しい。 |
「―――……―――……。」 |

ディルソ「っっっ!!ちょっと、力強すぎない?!」 |
ミハク「ふふん!」 |
ディルソ「あっそこ駄目なとこ!!」 |
ディルソ「あら、有難う御座います!」 |
| 九助PT Chain | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ミハクPT Chain | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「いい感じだな。このまま行こう。」 |
ミハク「むー……」 |
九助「ロック・オン……!」 |
「そこっ!」 |
「がっ……く、そ、まだまだ……!」 |
「まずい、か。 いや、これからだ。巻き返す。」 |
ディルソ「っっっ!!ちょっと、力強すぎない?!」 |
九助「ロック・オン……!」 |
「ありがとうございます!」 |
「いってぇ……!!」 |
ディルソ「あら、有難う御座います!」 |
| 九助PT Chain | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ミハクPT Chain | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ミハク「ふふん!」 |
わたし「痛いところ突かれました?教えてくださいその痛い腹をッ!」 |
ミハク「うわーん!やめてよぉ!!」 |
わたし「嗚呼!面白い!これだから未知を解くのはやめられないのですよォッ!!」 |
ミハク「んみぅ……」 |
クォート「お前の弱点はそこだな?」 |
ディルソ「嗚呼、やっぱそう来ましたね!」 |
ディルソ「うんうん、此処が弱いのね?」 |

「捉えたッッ!」 |
ミハク「うわーん!やめてよぉ!!」 |
ミハク「わーん!!おにちゃ、たすけてーー!!」 |
「くっ……大丈夫ですか!?」 |
「――――……――……。 」 |
| 九助PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ミハクPT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「おや、悪いな。」 |
「ぐぅ……!やりますね!!」 |
「ぐ、そろそろ……きついな………。」 |
わたし「ンッ……痛くない腹を探っても意味なんてないのに……」 |
| 九助PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ミハクPT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「ヤトア様、申し訳ありません――」 |
まったく興味がないようだ。見向きもしない。 |
ディルソ「っっっ!!ちょっと、力強すぎない?!」 |
九助「ロック・オン……!」 |
あまり気にしていない様子でいる。 |
ディルソ「紙飛行機、案外痛いでしょう~?」 |

九助「ロック・オン……!」 |
「――――……あ、……――――……。」 |
九助「いい試合だった。感謝する」 |
わたし「ええ、これにて解明__なんて、ね。」 |
クォート「そして誰もいなくなった、ってな」 |
ディルソ「お疲れさまでした、御手合せ感謝します!」 |
「案外いけるものだ。 お疲れ様。」 |
ミハク「みぇ……」 |
「いたたたた、いたたたた。」 |
ヤトア「エイクっ!大丈夫か!?」 |
「……もう少し、頭を使うべきだっただろうか」 |
人影は崩れ去った。もうそこに姿はない。 |