死にたくない!!! これを言うと笑われるかもしれないが、いたって真剣だ。 図書塔の少年兵、捨て駒である僕たちにとって、これはひじょうに大事なことである。 この世を生きるすべてのもの、人間もなにもかも、わりとしょうもない理由で死ぬが、 「誰しも死ぬときがあるんだよ」などと諭された日には、きっと僕は言い返すだろう。 いいや、僕たちのほうがよっぽど死にがちだね!!!!!!!!!!!!! それと比べたら、マンボウのほうがよっぽど生を謳歌しているといえるだろう。 決して、張り合っているわけではない。僕たちは、捨て駒なのである。 時には武器を持ち、時には囮となり、時には餌となり、 よく寝、よく食べ、よく死に至る……、非凡なる子供たちなのである。 齢十四にもなって自分自身のことを子供というのはどうかと思うが、 大人ぶって前に出る奴ほどよく死ぬので、僕は身の程を弁えている。 テレジア 「……アリス。また、何か考え事してるでしょ。 さては、緊張してるな? 実戦はこれが初めてなんでしょ?」 アリス 「アアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」 それはあまりにも突然に背中をぶっ叩かれたので驚いただけだ。 大丈夫だ。大したことではない。これは死なない。 しかし、完全に話の腰を折られたため、もう一度言う。 大人ぶって前に出る奴ほどよく死ぬので、僕は身の程を弁えている。 彼女はテレジア。僕にとっては、大人ぶって前に出る奴代表とも言える。 僕と同じ少年兵の一人だが、幼少から図書塔に務め続ける一歳年下の大先輩だ。 年下ぶったり先輩ぶったりと調子の良いクソ生意気な性格をしているが、頼りになる。 僕自身は図書塔勤務一年目のピカピカの新人というわけだが、無数の先輩たちの中でも特に彼女には世話になった。 そして、それは現在進行形だ。 アリス 「いや。いや……、考え事っていうか。 もし僕らが死んだら、僕らを真似たBUGってどうなるんですかね。」 テレジア 「なんだ。そんな話。 ぼくたちが死んだら、そうだなあ……。」 テレジア 「死んだぼくたちを差し置いて、「死にたくな~い」って言い続けてるんじゃない?」 彼女はニッタリと笑って、そう答えた。 手元の手記に、今日の日付と天気を書き記している。 彼女は、僕がこの任務に割り当てられた時、その指導役兼相棒としてわざわざ自ら立候補したそうだ。 そういうことは黙っていればいいものを、何故それを僕本人に言うのか、たいへん理解に苦しむ。 むしろ、彼女には僕が超クールかつ冷静で現実をちゃんと見据える素晴らしい男子であったことに感謝してほしい。 これがもし、その辺の野郎だったら、『さてはこいつ、俺のことが好きだな?』と当然のように調子に乗ることだろう。 しかし、僕の心境としては、安心したとか、嬉しいとか、まったくそういうものではない。 ここに二人揃っているということは、下手すると二人揃って死ぬ。あるいは片方だけが死ぬ。 ハッキリ言って、僕は、彼女の死体を背負って帰るのは絶対に嫌なのだ。 いや、彼女はあれでも数々の戦場を生き抜いたベテランだ。心配せずとも、先に死ぬのはきっと僕のほうだろうが。 それにしたって、彼女に僕の死体を背負わせるのは嫌だ。 彼女の場合、僕が死んでもそのままそこに置いていくかもしれないが。それはそれで、ひじょうに複雑だ。 彼女は黙々と、ペン先から紙上へとインクの線を引き続けている。 今回、図書塔本部への報告書を作るのは彼女の担当だが、僕も何かするべきだろうか。 暇なら日記を書いておくというのも良いかもしれないが、それならば遺書を書いた方が良い気がしてきた。 しかし、BUGがもし、日記だとか所持品までもを真似るとしたら? それならば、間違ってもポエムのようなものを書いてはいけない、ということは分かる。 だから、僕は何も書かない。そも、図書塔の人間はむやみやたらと字を書きすぎだ。 テレジア 「……アリス。ここに来るまで何度も言ったけど、BUGのことを考えるのは禁止。 ぼくたちはカワイイ少年兵、むずかしいことはわかりませ~んって顔をしていればいいのさ。」 アリス 「へえい。」 テレジア 「…………、少年『兵』だけに?」 アリス 「先輩のそういうトコ、嫌い。」 BUG。正体不明の模倣者たち。 彼らの存在によって前回の開拓は断念というかたちになり、美食愛好会は撤退した。 図書塔にも大した記録は残っておらず、BUGのことは分からずじまいだ。 撤退後、支援が途絶えたあともこの辺境の地に居残った開拓者も居たそうだが、 彼らがまだここにいるかどうかは定かではない。 図書塔所属者がこの地に訪れるのは、これで二度目だ。 そして、今回の僕たちの任務に、BUGの調査は含まれていない。 |
ふたつぶんの人影が歩いていく。 そこに会話などない。沈黙だ。 |
フェイス 「よう。よろしく。手伝ってもらいたくてさ、呼んだから。頼んだぜ」 |
フェイス 「死にたくないって言ってたろ? だからさ、死なないための準備、結構してんのかなって思って」 |
フェイス 「まあ、オレも死なないために頑張るけどね。死ぬような場所なのかも分からんけど」 |
フェイス 「頼りにしてるよ」 |
アリス 「でもさ~~~~~死ぬときは死ぬじゃん!?」 |
テレジア 「アリス~、この花冠もカードに出来るか試してみてよ! がんばれ!! この成否に、きみの今後がかかってる!!」 アリス 「先輩!! そういう前フリやめましょうよ!!」 |
テレジア 「アリス~、この花冠もカードに出来るか試してみてよ! がんばれ!! この成否に、きみの今後がかかってる!!」 アリス 「先輩!! そういう前フリやめましょうよ!!」 |
アリス 「1がふたつ出たら死にそうな感じがするから、振るの1個でいい? 」 テレジア 「じゃあ、サイコロ占いってことにしよ。 3以下だったら死亡ね。デュクシ。 」 アリス 「そうやって軽率にハードル上げてくるのやめない!?」 |
× | Pno122 だれでもない Eno122 捨て駒 |
VS | Pno162 トムPT Eno162 ひとりぼっちのトム |
○ |
○ | Pno122 だれでもない Eno122 捨て駒 |
VS | Pno232 マリーPT Eno232 赤きたてがみのマリー |
× |
○ | Pno122 だれでもない Eno122 捨て駒 |
VS | Pno355 くぁーPT Eno355 くぁー |
× |
ずるり。それは影を纏うように姿を変える。 魔術装具に覆い隠され、捨て駒は沈黙した。もういない。 |
だれでもない Chain | |||||||||||
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BUG Chain |
ひらり。 |
一瞥する。 |
だれでもない Chain 治癒Lv1(1) 傷投射Lv1(2) | |||||||||||
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BUG Chain ?(1) |
意味のない言葉と囁き声。 |
アデニー 「よき手ごたえ」 |
だれでもない Chain 治癒Lv1(1) 傷投射Lv1(2) | |||||||||||
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BUG Chain |
だれでもない Chain 治癒Lv1(1) 傷投射Lv1(2) | |||||||||||
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BUG Chain |
アデニー 「よき手ごたえ」 |
ひとふりのナイフを地に突き立てた。 |
影が静かに揺らめいている。 |
刃が宙を切る。 |
それは沈黙している。 |
見据える。 |
■▣■■☒■▮■ 「―――……―――……。」 |
その人影が揺らぐ。帽子をかぶり直した。 |
だれでもない Chain | |||||||||||
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BUG Chain |
アデニー 「これ無理じゃね?」 |
アデニー 「すっごいイタイ!」 |
飛び散って消えた。そしてまた、別の場所にいる。 |
アデニー 「あちしは生命活動を停止…しんだのだ」 |
それはそこに佇んだままでいる――――。 |
アリス 「死にたくないっつってんだろオイ!!!! なんで!? 僕のことを芸人か何かだと思ってるのか!? マジモンの芸人だったらもうちょっと面白いこと言うわ!! バカ!!!!!!! 」 テレジア 「どうしても嫌なら、ぼくが行こうか? かわりに周辺調査と報告書作成と食材確保と食事当番よろしくね。あっ、あと寝床の確保。 」 アリス 「…………行ってきま~~~す。」 |
地図に印を書き足した。 |
アリス 「……先輩。タロット占いってやったことあります? 僕、その辺は全然かじってこなかったんで知らないんですよね。 」 テレジア 「まあ、知ってはいるけど……。どうしたの、急に。 説明するにも、現物を持ってきてないからなあ。」 |
テレジア 「タロットカードは78枚で1組だからね。 このスキルカードが78枚集まったら、役を割り当てて遊んでみよっか。 」 アリス 「……このカード、78枚も揃う? 無理しなくていいっすよ、先輩。ちょっと聞いてみただけ……。 」 テレジア 「大丈夫、無理なんかじゃないよ。 78枚揃うかどうかは、きみのカード生成の成否次第だから。 」 アリス 「ホラやっぱりそういう流れじゃねーか!!!!」 |
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------------------------------------------------------------------ 図書塔。 あらゆる書を焚き、あらゆる言葉を狩り、あらゆる知を集約しようとする組織。 多くの書士と、ほんの少しの学者によって構成される図書塔の中でも、 この『第二書庫分隊特殊調査班』は他に代替のない“捨て駒”である。 かつてこの開拓地に訪れた第十一書庫班が隠した『閉鎖書庫の鍵』を探し出すこと。 捨て駒たちに与えられたこの任務は、必ず成し遂げなければならないものである。 二人はそれを知っている。どうしようもなく知っている。 ------------------------------------------------------------------ 『アリステア』 図書塔に所属する少年兵の一人。 14歳。図書塔勤務1年目の新人。 息をするように「死にたくない」と言うので、もはや重みが薄い。 内心、鍵が見つからなくても生きて帰ることができればいいと思っている。 そして、彼は生き残るためならば手段を選ばない。 『テレジア』 図書塔に所属する少年兵の一人。 13歳。図書塔勤務6年目。 アリスには都合のいい時だけ先輩ぶり、都合のいい時だけ年下ぶる。 内心、鍵が見つからなかった時はどこにも帰らないつもりでいる。 そして、彼女は目的のためならば手段を選ばない。 『テラ』 図書塔に所属する怪物。および猫。 猫なので、何を考えているのかわからない。 そして、あなたはこの文章を見るために少しの時間を無駄にした。 ------------------------------------------------------------------ 『識を食む』(日記まとめ予定地) ※メッセ・連れ出し等お気軽にどうぞ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 通常優勢劣勢異常瀕死 |
Ino | 所持Max12 / 所持数10 | 種類 | 効果 | 効力 | 精度 |
1 | 【防具】真新しい制服 | 固有衣服 | - | 8 | 8 |
第二書庫隊に所属する少年兵たちの制服。最近デザインが一新されたため、一目で新人と分かる。 | |||||
2 | 6歩カード | 固有移動 | 確歩Lv6 | - | - |
ダイス1回目の出目を強制的に6に変更する | |||||
3 | 衣服屋のカード | 固有設置 | 衣服屋Lv3 | 2 | 10 |
現在地マスに衣服屋を設置する(区分:衣服屋) | |||||
4 | 第二書庫隊特殊調査班のメモ | 確認 | - | - | - |
落書きなどができる。出品、送品、廃棄などの挙動確認にどうぞ。 | |||||
5 | ハト波止場のカード | 特有設置 | 転送装置Lv5 | 5 | 5 |
カードには白いハトの絵が描かれている。(区分:転送) | |||||
6 | 第二書庫隊特殊調査班のメモ | 確認 | - | - | - |
落書きなどができる。出品、送品、廃棄などの挙動確認にどうぞ。 | |||||
7 | ドロップ | 固有食物 | 体調回復Lv1 | - | 9 |
8 | お持ち帰り食 | 固有食物 | 体調回復Lv1 | 10 | 4 |
施設:給食室のお持ち帰り食 | |||||
9 | 護符屋のカード | 設置 | 護符屋Lv5 | 8 | 8 |
現在地マスに護符屋を設置する(区分:護符) | |||||
10 | 転送装置のカード | 設置 | 転送装置Lv5 | 8 | 6 |
現在地マスに転送装置を設置する(区分:転送) |
Sno | 所持Max21 / 特有Max3 / 設定Max6 / 所持数6 | 所有 | 種類 | 効果 | LP | FP |
1 | 伝書羽虫の置手紙 | 固有 | 解離 | 傷投射Lv1 | 0 | 12 |
2 | クオリアの獣 | 固有 | 解離 | 傷斬払Lv1 | 0 | 12 |
3 | 存在証明 | 固有 | 解離 | 治癒Lv1 | 0 | 14 |
4 | ■▣■■☒■▮■ | 特有 | 罠 | 罠深傷疾風Lv1 | 0 | 24 |
5 | 無名のカード | 共有 | 罠 | 罠命中減弱Lv1 | 0 | 6 |
6 | 無名のカード | 固有 | 先発 | 個別御替Lv1 | 0 | 2 |
Marking Chara List |
[Command] Eno122:捨て駒 ■▣■■☒■▮■ |
Ano | 名称 | 休日 | 区分 | 詳細区分 | 価値 | 期限 |
区分 | 設立数 | 運営日数 | 利用計 | 本日の収入計 |
Mission List |
#追加注文基礎講座受講 指定の場所へ行き、講座を受講する。 目的地:?-Lv4 |
Mission#A List |
SelfOrder List |
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U | V | ||
3 | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | 3 |
2 | 2 | ||||||||||||||||||||||
1 | ★ | 1 | |||||||||||||||||||||
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