
この世界に来る前日の夜は、雨が雪崩のように降りしきる暗夜だった。 空で巨人が嘔吐していたらこのような勢いになるのだろうかとか、先程蘇生を終えて出ていった勇者様御一行は難儀しているのだろうなあとか、くだらないことばかりを考えて退屈を紛らわす、ああいつもどおりの下らない夜であった。 「はぁ」 さして面白くもない妄想をやめ、ため息をつく。歌わないといけないわけでも誰かの相手をしないといけないわけでも嗚咽をもたらす顔を眺めないといけないわけでもない時間は、空を眺めるのが常だったが。 この雨量では月など見えるわけがない。曇りであるかそうでないか以前の問題であった。 きっとこのような日々が永遠に続いていくのだろう。まあそれは確実に悪いことである。祈ることの無為を噛み締め続けて味がしなくなったというのにそれはまだ引き伸ばしにされるのである。 質素倹約のためとしてパンを100回噛んで食べた時より殊更酷いものだ。 クソッタレと心中で呟く。嵐から逃れられる教会の中にいてさえ、胸の内側はぐるぐると得体の知れないものが渦巻き続けていた。 眠くなるまでこうして、今やっていることを変えたくないというだけの億劫さを発揮し続けているのだろうかと、そう思った時。 --「ザナ」 暗闇から自分の名を呼ぶ声がかかった。それは存外高く、しかし人を無意識に安心させるような、知性と静けさを両立したような響きを含んだものであった。 けれど幾千幾万と聞いたようなそれに対して『はぁい』と甘ったるく返すような可愛さは、とうに失われきっていた。舌打ちを踏みとどまって、振り向く。 「なんすか、神父様。」 --「珍しいことが起きたよ。『扉』が見つかった。それもすぐ近くにだ」 扉、というのは何であったか。単純に開閉する仕切りのものであるならばこの教会にも十数個以上は存在している。 ならばアレであろうと、古ぼけた記憶の箱をこじ開けて引っ張り出す。 「……異世界へ続く歪み、っすよね。時々人やら物やらが零れ落ちてきたり、入れたりもするやつ」 --「当たりだ」 それをこの俺などに言ってどうするというのか。そう聞こうとした瞬間に、続く言葉が紡がれた。 --「ザナにはその内部の調査に行ってもらいたい」 「──は」 鳩が豆鉄砲に打たれたような、という表現はこういう時に使うのであろうか。自分でも想像できないぐらい、間抜けな呟きを漏らした。 当然のように静寂が訪れる。窓を叩きつける雨の音だけが響く。歯を噛み締めて待っても眼前の男が話しそうにないのを感じると、堰を切ったように口が動く。 「何で俺なんすか。そういうの、勇者共の方がどう考えても適任でしょう。俺と同じ僧侶にしたって、もっとまともな奴がいる。俺に一体何を期待してるっていうんだ」 --「……ここぞという時に、彼らは信用できない。お前だけだよ、お前だけを信用しているんだ。ザナ」 うるせえクソボケカス──と、稚拙な暴言が飛び出そうになったのは、しぃーっと人差し指を立てる動作によって静止された。それで止まってしまう自分が、何より苦しいと思った。 話は続けられる。術中にはまる。 --「『フランクリン・ストーブ』に『ミヤイリ流転機構』、『単繊維樹脂』なんてのは、異世界の産物だ。その他にも数々の魔具が『扉』によって齎された。……魔王もそうだ。我々にとって異世界の調査は最重要事項なんだよ。お願いできるかい、ザナ。 恐らく40日間は開き続けているだろうけれど、早急であるに越したことはない」 「……………」 頷くことはしなかった。ただの一度も肯定の素振りなんて見せなかった。けれど、『助かるよ』なんて言われて、荷物だとか通信用具だとかを全部押し付けられて、歩かされた。 そうして今は嵐の中を進んでいる。傘があるというのに、風も雨もひどく体に吹き付ける。自然の猛威。 それに晒されていると、なんだか自分の心の中の渦だって、この様に吹き荒らせていいんじゃないかという気がしてくる。漏れて、呟く。 「……ねぇ、神父様。俺が途中で逃げ出したらどうします?調査なんか知ったこっちゃないって言って、まず通信用具を踏み壊すんだ。次にそのまま遠い所に逃げて、そこで暮らす!素晴らしきかな新天地生活を始めるわけっすよ。どうします?ねぇ」 --「お前はそれが本当に出来ると思っているのかい」 「出来る」 --「だろうね。だが無理だ。これまでもこれからもそうだからだ。お前は逃れられないし、もう自分から鎖に絡まっているんだよ。 ──では行ってらっしゃい、ザナ。お前を愛しているよ」 反論は言葉にならなかった。その時も、『絶対に言う通りにはならない』という決意を固めていた。心の片隅でただの言葉に揺らぐ自分を感じないでいたかった。 なのに足は勝手に踏み出していて、気付いたときには── ---- DAY 01 ---- 「………。『辺境の惑星の未知の領域を開拓し、新たなる食材を育てる。そのために開拓者を招集し、向かわせる。全てはグルメのために……』、そんな次第らしいっすね。ああ、これ本当に聞こえてるんすか? まあ、随分とロマンチックな世界みたいっすね」 地底。美食愛好会に、開拓に協力することだとか何とかをつらつらと説明したりした後、何の因果かこんなところにいる。 神に仕える聖職者っすよ。もっとマシな所があるでしょう。なんて呟きは壁が反響するだけであった。 「……まあ、でも、これで、ええ。俺は自由なわけですよ。これホントは通信とか切れてるんっすよね?じゃあやっぱり俺は自由なんすよ。未知未曾有の世界に送られていようと!俺が今手に入れているのは自由なわけです!わかりますか、わかってくれますか神父様!」 結局報告をしてしまっていた自分からは目を反らして、呟き続ける。言葉に熱がこもる。反響する。虚しいソロパートの始まりだ。 「ああ、でも、でもですね。BUGだっけ。来訪者を模倣するモンスター?あれは気掛かりですね。嫌だなあ」 「まあ、大したこと無いんでしょうけど。どうせ冒険者の断末魔を真似する怪鳥とか、姿を歪に真似るだけの粘獣とか、その辺の類だ。そうに決まってる。そうじゃなかったら俺が困りますもんね。ははは!」 ──笑い声を響かせて、この日の記録はこれで終わった。 次は、開拓開始。 |
「さあさ開拓の始まりっすよ。誠心誠意頑張っていきましょう。ね!」 |
「はろーはろー、俺の声が聞こえてますか?」
*はっ…*
*これはへんじをしてあげなければ。 タビビトははいはーいと手をあげた。きこえていまーす!* |
「……俺が俺であるために」 |
「……随分とポンポン出てくるんすね、カードってやつは」 |
「……随分とポンポン出てくるんすね、カードってやつは」 |
「どうもどうも~。ここ、少年割引とかあります?」 |
「あっちへぶらぶら、こっちへぶらぶら。あはは、そんなに楽しくないっすね~」 |
「どうもどうも~。ここ、少年割引とかあります?」 |
「どこのものとも知れない講堂で祈っていいんすかね?……どうでもいっか!」 |


なかまがなついてくれない タビビト(Pn3)
サンドレ(Pn3)
ツクリモノ ウェズリィ(Pn3)
彗星(Pn3)
迷宮王女 ミヤコ(Lv1)
忌むべき赤 ドリス(Lv1)
ぼんよりまほーつかい ネムム(Lv1)
シセラ(Lv1)
ヒーロー ネクサ(Lv1)| ウェズリィ=ガレリィは 思いました。 この場を抜けなければ、いけないのではないかと。 ウェズリィ=ガレリィは 思いました。 ――しかし、どうして、めんどくさい。 |
「………アレがBUG?いやいや、冗談よしてくださいよ。どう見てもあの人達は探索者じゃないっすか? 見た目は勿論、喋ってることもおかしくない、ような。……ああ、でも、やるしかない?やるしかないんすね? 」 「……こんな戦いをこれから先ずーっと続けていくんすか?何処かで見た顔を殴り続けるんすか?気が狂いそうになるっすね!まあ、慣れるのかな。ハハハ……」 |

サンドレ「ああ、つまり簡単に通してはくれないんだね?」 |

なんとなく、そうしなければならないと思ったのです。 |

彗星「 … 」 |
ミヤコ「さあ。今日も頑張って開拓と行きましょう。」 |
ドリス「それじゃ、虫退治と洒落込もっか!」 |
ネムム「……準備終わり 」 コルク「では始めるか」 |

シセラ「光をお届けですっ!」 |
ネクサ「グルメレースの障害は取り除ーく!」 |
| 聖歌隊 Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| BUG Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ミヤコ「ヘヴィだわ……」 |

ミヤコ「ヘヴィだわ……」 |
| 聖歌隊 Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| BUG Chain ?(1) ?(2) ?(3) ?(4) ?(5) ?(6) ?(7) ?(8) ?(9) ?(10) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ミヤコ「ハードだわ……」 |
ミヤコ「いたい……」 |
ドリス「血祭りの手始め、覚悟してもらうよ!」 |
ミヤコ「さあ。こちらの番よ!」 |
ミヤコ「小賢しいわね……」 |
嫌そうだ。 |
ドリス「ほらほら、逃げ場なんて無いよ!」 |
ドリス「地獄へ落ちな!」 |
ネムム「……まだ繋げるよ」 |
ネムム「……カードの能力を発動。爽やかな味わい」 |

シセラ「えいっ!」 |
ネクサ「もきゅもきゅもきゅ・・・」 |
ミヤコ「ありがとう。助かるわ。」 |
ドリス「死ねってことよ!」 |
ネムム「………… 」 コルク「8連鎖目だ」 |
ネムム「……カードの能力を発動。宝石の輝き」 |

シセラ「大丈夫です!」 |
ミヤコ「ありがとう。助かるわ。」 |
ネクサ「一文字斬りィ!」 |
ドリス「致命傷にならないうちにね」 |
シセラ「ありがとうです!」 |
ドリス「あはははは!あースッキリした!」 |
ネクサ「ぱーんちっ!」 |
ドリス「仕掛け時は……っと」 |
ネクサ「あはは、楽しいねえ!」 |
「アンタが悪くて俺は悪くないんだ……!後悔、しないでくださいよッ!」 |
ネムム「……乱れた 」 |
ミヤコ「ヘヴィだわ……」 |
嫌そうだ。 |
シセラ「えいっ!」 |
| 聖歌隊 Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| BUG Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ドリス「ちっ」 |
ネムム「……カードの能力を発動。とても甘いの」 |

ネムム「……ふう 」 コルク「まだいけるか?」 |
| 聖歌隊 Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| BUG Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ドリス「なるほど、そこが弱点ってことね!」 |
ドリス「てめぇどうやら早死したいらしいわね!!」 |
| 聖歌隊 Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| BUG Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ドリス「こ、この流れはやばい気がしてきたんだけど……」 |
ミヤコ「いたい……」 |
ドリス「痛い?痛いでしょ?」 |
ドリス「そろそろ殺す」 |
ネムム「……眠くなってきた 」 コルク「ここまでか」 |
ミヤコ「下がっていなさい。後は私がやるわ。」 |
ドリス「ちょっとぉ!?盾役しっかりしてよ!」 |
シセラ「ウッ…。無駄にはしません!」 |
ミヤコ「下がっていなさい。後は私がやるわ。」 |
ドリス「まだ私が残ってるわよ」 |
シセラ「ウッ…。無駄にはしません!」 |
ドリス「痛い……この痛みは100倍にして返してやるわよ!」 |
| 聖歌隊 Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| BUG Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ドリス「ば、バカにして……!」 |
シセラ「もう、光が…。」 |
ミヤコ「下がっていなさい。後は私がやるわ。」 |
ドリス「まだ私が残ってるわよ」 |
ミヤコ「あら。これが良いの?」 |
ドリス「痛い……この痛みは100倍にして返してやるわよ!」 |
ドリス「痛い痛い!覚えてろー!」 |
ミヤコ「下がっていなさい。後は私がやるわ。」 |
| 聖歌隊 Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||
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| BUG Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||
ミヤコ「少し……まずいかもしれないわね……」 |
ミヤコ「限界ね……悪いけど、後はお願いするわ……」 |
「いやはや。勝利っすね!ハハハ。嬉しいなあ。喜んでいきましょっか。 ああ、これを毎回続けていくだけっすよ。なんて簡単なんだ! 」 「簡単、簡単……ハハハ……感触が残ってる……」 |
サンドレ「…ああ、それじゃあ遠慮なく通らせてもらう」 |
表情は変わりませんが、満足そうでしょう |
彗星「 … 」 |
ミヤコ「これ以上は無理ね。撤退しましょう……」 |
ドリス「な、何なのよこいつら…!?」 |
コルク「してやられたな 」 ネムム「……少し休まないと」 |
シセラ「うっ!手ごわいです…!」 |
ネクサ「劣勢かな・・・?」 |

「……ハハ、何だ!全然大したこと無いっすね!こんなの!!!」 |

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| カストラート 少年 僧侶 聖職者 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「「『おお、ゆうしゃよ。死んでしまうとはなさけない』……って奴っすよ。言うのは俺じゃなくて神父様だったんすけど」 ある教会にて蘇生術を担当していた聖職者少年。 詠唱を繋いだ『歌』によって奇跡を執行する。 ------------- ※色々フリーです。『このキャラクターのBUGと遭遇したので○○した』という様なロールはご自由にやっていただいて構いません。 ちなみにこのキャラクターは命乞いをするタイプのキャラクターです。 ※交流は歓迎ですが、メッセージ送信等を続けるのがそんなに得意ではありません。それでもいいという方/自分もそうだという方がいらっしゃれば、お気軽にどうぞ。 ※ロールは永遠の初心者です。もし何かあったら、メッセージでそっとお伝えくださると幸いです。」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 00 20 ![]() 30 3140 41通常 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Ino | 所持Max12 / 所持数6 | 種類 | 効果 | 効力 | 精度 |
| 1 | 【防具】法衣 | 固有防具 | - | 8 | 8 |
| 2 | 5歩カード | 固有移動 | 確歩Lv5 | - | - |
| ダイス1回目の出目を強制的に5に変更する | |||||
| 3 | 楽器屋のカード | 設置 | 楽器屋Lv5 | 9 | 7 |
| 現在地マスに楽器屋を設置する(区分:楽器) | |||||
| 4 | 寂寞なる飾りの家のカード | 特有設置 | 装飾屋Lv5 | 5 | 5 |
| 現在地マスに装飾屋を設置する(区分:装飾) | |||||
| 5 | レモンバーム | 固有植物 | 活力Lv1 | - | - |
| 6 | ジェイド | 固有鉱物 | 知恵Lv1 | - | - |
| Sno | 所持Max21 / 特有Max3 / 設定Max5 / 所持数5 | 所有 | 種類 | 効果 | LP | FP |
| 1 | 主の光を | 固有 | 解離 | 傷冥闇Lv1 | 0 | 12 |
| 2 | 突き抉り抜く | 固有 | 解離 | 傷突刺Lv1 | 0 | 12 |
| 3 | 深き安息よ | 固有 | 解離 | 治癒Lv1 | 0 | 14 |
| 4 | 一の夢想 | 特有 | 異常 | 惨染封殺Lv1 | 0 | 16 |
| 5 | 無名のカード | 固有 | 先発 | 個別御替Lv1 | 0 | 2 |
| Ano | 名称 | 休日 | 区分 | 詳細区分 | 価値 | 期限 |
| O-1 | 地底紡績所 | 農耕 | 13 | 防具屋Lv3 | 20 | 9 |
| カードから流れ続ける歌が、糸で防具を編み続けている。 | ||||||
| 区分 | 設立数 | 運営日数 | 利用計 | 本日の収入計 | |||||
| 防具 | 1 | 1 | 0 | 0 | |||||
| Mission List |
| #追加注文基礎講座受講 指定の場所へ行き、講座を受講する。 目的地:?-Lv4 |
| Mission#A List |
| SelfOrder List |
| A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U | V | ||
| 3 | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | 3 |
| 2 | 2 | ||||||||||||||||||||||
| 1 | ★ | 1 | |||||||||||||||||||||
| A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U | V |