…おかしい。なぁんか引っかかる感じがするんだよねぇ。
この遭遇、確かに初めてなんだけど、どうも初めてに感じない。

スミスさんはともかく、後から手を組み始めた元気な獣のおんなの仔と、鎧に身を固めた竜の亜人のおじさん。
顔を合わせるのも肩を並べるのもこれが最初のはずなんだけど…

何故か、それがもう一度起きているような感覚に近い何かを感じてる。
まるで、実体験したことが夢の中での出来事だったかのようで、それがほとんど同じように起こっている。
ただ、夢の中ではボクに銅の剣を打ってくれたスミスさんだけど、実際は竜人のおじさんに銅の斧を打ってくれたよう。(実はちょっと期待して受け取る気満々だったってのは心の底にそっとなおしておく)

この世界に来てから、次元転移が出来なくなった事となにか関係があるのかもしれない…のかもなぁ。
ふふ…これは、どういうコトが絡んでるのか、少し興味わいてきちゃったな！
どうせ能力も使えないんだし、しばらくこの世界を思うまま探索してみよ！