旅路は続くよどこまでも PT

エデルミラ「個人を指すお名前以外で呼ばれることのが多そうな言い回しだね？　ああごめん、詮索したいわけじゃないんだ本当に」

エデルミラ「耳、お許しいただけるならちょっと触ってみたい気もするんだけど
……こう、流れで衝動的に前髪ばっさーってしたくなっちゃいそうだから辞退しておくよ。あたしならやりかねない」

エデルミラ「秘密をどうこうしちゃったら大変だからね。思いのほか多岐に渡っていそうだしで正直すっごくうずうずしてる」

エデルミラ「おや、そんな風に評してもらえるとは驚きだ。ありがとう。
カルさん、恥ずかしがり屋と自称してたのとは結び付かないようなすごいことをさらっと言ってくださるねぇ」

エデルミラ「いやいや、人魔大戦の最前線に突っ込んで魔王様と対峙する度胸はあたしにはないなぁ」

エデルミラ「あたしがいたとこ、他所から流れ込んだ技術を組み合わせて研究している人や家系が多くてね。
そういうのに囲まれてきたからさ、それぞれの技術のルーツとされる土地に行ってみたくて」

エデルミラ「特に。魔法技術の出どころたる魔界を見てみたいんだ。知識を求めてとかじゃなくて、一度でいいから触れてみたい。
魔界と通じる場所がこの大陸の国にあるって噂に聞いて、船に揺られてきたんだ」

エデルミラ「ま、魔界行きが叶わなくても大陸を歩き回るついでに色々拝めれば十二分に満足はできるっていう旅の真っ最中ってわけで。
カルさんはいつか魔王様の根城とかにも向かう予定？」